マネー・ショート 華麗なる大逆転
『マネー・ショート 華麗なる大逆転』(マネー・ショート かれいなるだいぎゃくてん、The Big Short)は、2015年のアメリカ合衆国のドラマ映画。
マネー・ショート 華麗なる大逆転 | |
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The Big Short | |
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監督 | アダム・マッケイ |
脚本 | チャールズ・ランドルフ アダム・マッケイ |
原作 | マイケル・ルイス 『世紀の空売り 世界経済の破綻に賭けた男たち』(文藝春秋) |
製作 | デデ・ガードナー ジェレミー・クライナー アーノン・ミルチャン ブラッド・ピット |
製作総指揮 | ルイーズ・ロズナー=マイヤー ケヴィン・メシック |
出演者 | クリスチャン・ベール スティーヴ・カレル ライアン・ゴズリング ブラッド・ピット |
音楽 | ニコラス・ブリテル |
撮影 | バリー・アクロイド |
編集 | ハンク・コーウィン |
製作会社 | リージェンシー・エンタープライズ プランBエンターテインメント |
配給 | ![]() ![]() |
公開 | ![]() ![]() |
上映時間 | 130分[1] |
製作国 | ![]() |
言語 | 英語 |
製作費 | $28,000,000[2] |
興行収入 | ![]() ![]() ![]() ![]() |
監督はアダム・マッケイ、出演はクリスチャン・ベール、スティーヴ・カレル、ライアン・ゴズリング、ブラッド・ピットなど。マイケル・ルイスのノンフィクション『世紀の空売り 世界経済の破綻に賭けた男たち』(2010年刊行)を原作としている。
ストーリー
2004年から2006年にかけて、アメリカ合衆国では住宅価格が上昇し、住宅ローンの債権が高利回りの金融商品として脚光を浴びていた。多くの投資家たちがそうした金融商品を買いあさる中で、いち早くバブル崩壊の兆しを読み取った投資家もいた。本作はそんな彼らがどのようにしてサブプライム住宅ローン危機の中で巨額の利益を上げたのかを描き出す。
キャスト
※括弧内は日本語吹替[5]
- マイケル・バーリ - クリスチャン・ベール[6](宮内敦士)
- 元神経科医の金融トレーダー。ヘヴィメタル好きで、常にTシャツ・短パン・裸足の変わり者。
- フロントポイント・パートナーズのリーダー。モデルはスティーブ・アイズマン。
- ジャレド・ベネット - ライアン・ゴズリング[6](福田賢二)
- ドイツ銀行の行員。モデルはグレッグ・リップマン。
- 引退したトレーダー。ジェイミーとチャーリーに協力する。モデルはベン・ホケット。
- 若手個人投資家。モデルはチャーリー・レドリー。
- ジェイミー・シプリー - フィン・ウィットロック[7](中村章吾)
- 若手個人投資家。ベンの隣人。モデルはジェイミー・マイ。
- バウムのチームの一員。
- ヴィニー・ダニエル(ヴィンセント・ダニエル) - ジェレミー・ストロング(根本泰彦)
- バウムのチームの一員。
- ポーター・コリンズ - ハミッシュ・リンクレイター(宮本克哉)
- バウムのチームの一員。
- テッド・ジャン - スタンリー・ワン[8]
- モデルはユージーン・スー。
- マーク・バウムの妻。モデルはヴァレリー・フェイゲン。
- モデルはウィン・チャウ。
- ジョージア・ヘイル - メリッサ・レオ(有川知江)
- キャシー・タオ - アデペロ・オデュイエ
- クリス - ジェフリー・グリフィン
- ローレンス・フィールズ - トレイシー・レッツ
- イーヴィ - カレン・ギラン
- 住宅ローン・ブローカー - マックス・グリーンフィールド
- 住宅ローン・ブローカー - ビリー・マグヌッセン
- 本人役 - マーゴット・ロビー[9](兼田奈緒子)
- 本人役 - セレーナ・ゴメス[9](兼田奈緒子)
- 本人役 - リチャード・セイラー[9][10]
- 本人役 - アンソニー・ボーディン[9]
製作
構想
2013年、パラマウント映画はマイケル・ルイスのノンフィクション『世紀の空売り 世界経済の破綻に賭けた男たち』の映画化権を取得し、ブラッド・ピットが代表を務めるプランBエンターテインメントが製作を担当することになった[11]。2014年3月24日、アダム・マッケイが本作のメガホンをとり、脚色も担当することになったと報じられた[12]。なお、脚本の初稿はチャールズ・ランドルフが執筆した[13]。
キャスティング
2015年1月13日、ブラッド・ピット、クリスチャン・ベール、ライアン・ゴズリングの3人が本作に出演すると報じられた。また、デデ・ガードナーが本作のプロデューサーを務めることも決まった[14]。14日、スティーヴ・カレルが本作に出演すると報じられた[15]。4月21日、残りの主要キャストが公表された[13]。23日、マックス・グリーンフィールドの出演も決まった[16]。5月8日、カレン・ギランが自身のTwitterで本作に出演することを明かした[17]。
撮影
2015年3月18日、本作の主要撮影がルイジアナ州ニューオーリンズで始まった[18]。5月20日、マンハッタンに移って撮影が続行された[19]。22日にはニューヨーク州金融サービス局のオフィスでリーマン・ブラザーズのオフィスを再現した撮影が行われた。このとき、金融サービス局の助役がエキストラの一人として撮影に参加した[20]。
公開
2015年9月22日、パラマウント映画は本作を賞レースに参戦させるべく、アメリカでの限定公開日を同年12月11日、拡大公開日を12月23日に設定した[21][22]。日本では、UIP日本支社解散後、独自配給を行っていたパラマウント・ピクチャーズ・ジャパンが2016年1月31日で業務を終了したため、同年2月1日からは、パラマウントと劇場配給契約を締結した東宝東和の新子会社「東和ピクチャーズ」に変更され、同年3月4日に公開された。
作品の評価
映画批評家によるレビュー
Rotten Tomatoesによれば、批評家の一致した見解は「『マネー・ショート 華麗なる大逆転』はシリアスで複雑なテーマに細部にまでこだわりを持ってアプローチし、さらに実在の悪役たちをうまく演じ、痛烈な笑いで告発している。」であり、328件の評論のうち高評価は88%にあたる290件で、平均点は10点満点中7.80点となっている[23]。Metacriticによれば、45件の評論のうち、高評価は37件、賛否混在は6件、低評価は2件で、平均点は100点満点中81点となっている[24]。
受賞歴
年 | 映画賞 | 賞 | 対象 | 結果 |
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2015 | 第41回ロサンゼルス映画批評家協会賞[25] | 編集賞 | ハンク・コーウィン | 受賞 |
第19回トロント映画批評家協会賞[26] | 脚本賞 | アダム・マッケイ チャールズ・ランドルフ (原作:マイケル・ルイス) | 受賞 | |
AFIアワード 2015[27] | 映画部門 | 受賞 | ||
2016 | 第50回全米映画批評家協会賞[28] | 脚本賞 | アダム・マッケイ チャールズ・ランドルフ | 3位 |
第73回ゴールデングローブ賞 | 作品賞(ミュージカル / コメディ部門) | ノミネート | ||
主演男優賞(ミュージカル / コメディ部門) | クリスチャン・ベール | ノミネート | ||
スティーヴ・カレル | ノミネート | |||
脚本賞 | チャールズ・ランドルフ アダム・マッケイ | ノミネート | ||
第27回アメリカ製作者組合賞[29][30] | 映画部門 | 受賞 | ||
第22回全米映画俳優組合賞[31] | 助演男優賞 | クリスチャン・ベール | ノミネート | |
キャスト賞 | ノミネート | |||
第69回英国アカデミー賞 | 脚色賞 | 受賞 | ||
アメリカ脚本家組合賞 2016[32][33] | 脚色賞 | チャールズ・ランドルフ アダム・マッケイ | 受賞 | |
第28回USCスクリプター賞[34] | 映画部門 | チャールズ・ランドルフ アダム・マッケイ | 受賞 | |
第20回サテライト賞[35][36] | 助演男優賞 | クリスチャン・ベール | 受賞 | |
作品賞 | ノミネート | |||
第88回アカデミー賞[37] | 脚色賞 | チャールズ・ランドルフ アダム・マッケイ | 受賞 | |
作品賞 | ノミネート | |||
監督賞 | アダム・マッケイ | ノミネート | ||
助演男優賞 | クリスチャン・ベール | ノミネート | ||
編集賞 | ノミネート | |||
エンパイア賞 2016[38] | 脚本賞 | 受賞 | ||
第66回アメリカ映画編集者協会 エディ賞[39] | ミュージカル/コメディー部門 | 未決定 |
出典
関連項目
- 『マネーボール』 - マイケル・ルイスのノンフィクション『マネー・ボール 奇跡のチームをつくった男』(2003年刊行)を原作とした2011年の映画。ブラッド・ピットが主演を務めた。