ホールド・オン・トゥ・ナウ

「ホールド・オン・トゥ・ナウ」(Hold On to Now)は、オーストラリアの歌手カイリー・ミノーグの曲。この曲は2023年9月22日BMGとミノーグの会社デアノートから発売された16枚目のスタジオ・アルバム『テンション』の2曲目として収録されている。ミノーグはジョン・グリーン、プロデューサーのダック・ブラックウェルと長年のコラボレーターでもあるリチャード・スタナードとこの曲を共作した。「ホールド・オン・トゥ・ナウ」は音楽評論において好意的な評価を得ている。

ホールド・オン・トゥ・ナウ
カイリー・ミノーグ楽曲
収録アルバムテンション
リリース2023年9月22日
録音
  • Biffco Studios, Brighton
  • The Pool Studio, Bermondsey
  • Infinite Disco Studio, Melbourne
時間3分57秒
レーベル
  • デアノート
  • BMG
作詞者
  • カイリー・ミノーグ
  • リチャード・スタナード
  • ダック・ブラックウェル
  • ジョン・グリーン
プロデュース
  • リチャード・スタナード
  • ダック・ブラックウェル
  • ジョン・グリーン
ミュージックビデオ
「Hold On to Now (Official Lyric Video)」 - YouTube

商業的に「ホールド・オン・トゥ・ナウ」はイギリスでチャート入りし、81位を記録した。ミノーグの歌唱シーンをフィーチャーしたリリック・ビデオもリリースされた。ミノーグはこの曲をレスターのハイド・パークで開催されたBBC Radio 2のRadio 2 ライヴ・フェスティバルで披露した。

背景

「ホールド・オン・トゥ・ナウ」は2023年5月12日のミノーグによる16枚目のアルバム『テンション』の発売決定とともにアナウンスされた[1]

評判

「ホールド・オン・トゥ・ナウ」のシンセサイザー・サウンドとひたむきなソングライティングはスウェーデンの歌手ロビンの仕事と比較される。ローリング・ストーンズUKのハンナ・マイリアは「深夜の陽炎」のようだと言い表し、2010年のシングル「ゲット・アウタ・マイ・ウェイ」に通ずる歓喜を呼び起こすとした[2]。ピッチフォークのハリー・タフォヤはアルバム『テンション』のレビューの中でこの曲を「ロビン風のロマンティックな信仰への答弁」だとした[3]。NMEのニック・レヴィーンはこの曲を2020年のシングル「セイ・サムシング」の「アップビートな後継者」のように感じる。加えて「紙吹雪の破裂に相当する音波」を持つとも言った[4]。スラント・マガジンのアレクサ・キャンプはこの曲を「軽薄でアンセムを思わせる」と評し、2010年の「オール・ザ・ラヴァーズ」や2014年の「イントゥ・ザ・ブルー」のような過去のミノーグの曲の傾向を持つともした[5]。オールミュージックのニール・ゼット・ヤングは曲の持つ「励まされるような高揚感」に着目し、「キラキラ輝き、そして楽しいコーラスが始まり、銀河的なシンセと僅かなニュー・オーダー風のギターを感じる」とした[6]。シドニー・モーニング・ヘラルドのアナベル・ロスはこの曲を「限界ギリギリまで感傷にヒットしたきらめくパワー・バラード」として、この曲の歌詞については「ミノーグは孤独であり、彼女は何か意味を持ったものを探している」とした[7]

商業的反応

イギリスでは「ホールド・オン・トゥ・ナウ」はアルバム『テンション』の発売週にダウンロード・チャートで25位、シングル・セールス・チャートで26位をそれぞれ記録した[8][9]。イギリスの総合シングルチャートでは2023年9月に81位に初登場した[10]

ニュージーランドでは2023年10月にホット・シングルス・チャートで21位にエントリーした[11]

ライヴ・パフォーマンス

ミノーグは彼女がヘッドライナーを務めた2023年9月のRadio 2 in the Parkでこの曲をライヴ初披露した[12]。シャウン・キューランはIへの寄稿の中でミノーグのパフォーマンスを5つ星中4つ星で評価した[13]

リリック・ビデオ

曲のリリック・ビデオは2023年9月22日に公開された。ビデオはミノーグが座って歌う中、歌詞が表示されるものになっている[14]

フォーマットとトラックリスト

デジタル・ダウンロード / ストリーミング[15]

  1. "ホールド・オン・トゥ・ナウ" – 3:57

チャート

チャート (2023年)最高位
オーストラリア デジタル・トラックス (ARIA)[16]24
ドイツ ダウンロード (Official German Charts)[17]65
ニュージーランド (RMNZ)[11]21
UK シングルス (Official Charts Company)[18]81
UK インディ (Official Charts Company)[19]36
US Hot Dance/Electronic Songs (Billboard)[20]32

クレジットとパーソナル

『テンション』のライナーノーツより引用[21]

ロケーション
  • レコーディング:Biffco Studios, Brighton UK; The Pool Studio, Bermondsey UK; Infinite Disco Studio, Melbourne.
パーソナル
  • カイリー・ミノーグ – リード・ヴォーカル、エンジニア
  • ダック・ブラックウェル - ベース・ギター、ドラム、エンジニア、ギター、キーボード
  • ビフ・スタナード – パーカッション、アディショナル・キーボード、コーラス
  • ジョン・グリーン – ギター、バッキング・ヴォーカル、キーボード
  • ハウス・ゴスペル・クワイア(Cartell Green-Brown, Christian Idos, Cleo Miller-Stewart, Laura Davie, Laura Leon, Leanna Leid, Lewis Daniel, Liza Marie Jennings, and Monique Meade)
  • ナタリー・マディックス – クワイア・ディレクション、ヴォーカル・アレンジメント
  • リザ・マリー・ジェニングス - ヴォーカル・アレンジメント
  • ディック・ビーサム - マスタリング
  • ガイ・マッセイ - ミキシング
  • ベン・ラヴランド – レコーディング・エンジニア[15]
  • ジェームス・ピンフィールド・ウェルス – アシスタント・エンジニア[15]

発売日

地域フォーマットレーベル脚注
全世界2023年9月22日
  • デジタル・ダウンロード
  • ストリーミング
  • デアノート
  • BMG
[15]

脚注