フアン・モナコ

フアン・モナコJuan Mónaco, 1984年3月29日 - )は、アルゼンチンタンディル出身の元男子プロテニス選手。ランキング最高位はシングルス10位、ダブルス41位。ATPツアーでシングルス9勝、ダブルス3勝を挙げた。身長185cm、体重76kg。右利き、バックハンド・ストロークは両手打ち。

フアン・モナコ
Juan Mónaco
フアン・モナコ
基本情報
フルネームJuan Mónaco
愛称Pico
国籍アルゼンチンの旗 アルゼンチン
出身地同・タンディル
居住地同・ブエノスアイレス
生年月日 (1984-03-29) 1984年3月29日(40歳)
身長185cm
体重76kg
利き手
バックハンド両手打ち
ツアー経歴
デビュー年2002年
引退年2017年
ツアー通算12勝
シングルス9勝
ダブルス3勝
生涯通算成績426勝392敗
シングルス342勝271敗
ダブルス84勝121敗
生涯獲得賞金$8,091,242
4大大会最高成績・シングルス
全豪3回戦(2008・10)
全仏4回戦(2007・12)
全英3回戦(2012・13)
全米4回戦(2007・11)
4大大会最高成績・ダブルス
全豪3回戦(2009)
全仏ベスト8(2014)
全英1回戦(2005・09)
全米ベスト4(2008)
キャリア自己最高ランキング
シングルス10位(2012年7月23日)
ダブルス41位(2009年1月5日)

来歴

ビジネスマンの父と建築家の母の間に生まれたモナコは6歳からテニスを始め、2002年にプロ入り。2004年には男子国別対抗戦デビスカップアルゼンチン代表に選ばれるとその3ヶ月後には早くもシングルスランキングトップ100に入り、アルゼンチンテニス界期待の若手として注目を集めていく。

2007年全豪オープンにて

2007年はモナコの大きな飛躍の年であった。2月に地元のアルゼンチン・オープンでATPツアー初優勝を遂げると、5月のヒポ・グループ・テニス国際、7月のオーストリア・オープンでも優勝。この年の4大大会においても全仏オープン全米オープンで共に自己最高の4回戦まで勝ち上がる等の活躍により年初に「69位」だったランキングを年末には「23位」にまで急上昇させた。

2011年全米オープンでは4大大会で3度目の4回戦に進出。4回戦でロジャー・フェデラーに1-6, 2-6, 0-6で完敗しベスト8進出を逃した。10月のバレンシア・オープンでは準決勝で前年優勝のダビド・フェレールに7-5, 1-6, 6-3で勝利して、初めてクレーコート以外の大会のシングルス決勝に進出したが、決勝でマルセル・グラノリェルスに2–6, 6–4, 6–7(3)で敗れた。スペインとのデビスカップ2011決勝では親友のラファエル・ナダルに1-6, 1-6, 2-6で完敗した。チームも1勝3敗で敗れ初優勝を逃した。

2012年2月のチリ・オープンでは、決勝で同じアルゼンチンのカルロス・ベルロクを6–3, 6–7(1), 6–1で破り、2007年以来のシングルス4勝目を挙げた。4月の全米男子クレーコート選手権でもジョン・イズナーを6–2, 3–6, 6–3で破りシングルス5勝目、7月のドイツ国際オープントミー・ハースを7–5, 6–4で破り6勝目を挙げている。2012年7月23日付けのランキングで10位になりモナコは28歳で初めてのトップ10入りを果たした。9月のマレーシア・オープン・クアラルンプールでは決勝でジュリアン・ベネトーを7–5, 4–6, 6–3で破り初めてハードコートの大会で優勝した。

2014年4月全米男子クレーコート選手権1回戦にてクレーコート200勝を達成した。

2015年マイアミ・オープンではフェルナンド・ベルダスコを破り3年ぶりとなるベスト8に進出している。

2016年全米男子クレーコート選手権では3年ぶりにツアー優勝を果たす。5月のBNLイタリア国際では3回戦で世界ランク4位のスタン・ワウリンカに6-7(5), 6-3, 6-4で勝利し、ベスト8に進出。準々決勝は怪我のため棄権した。

モナコはオリンピックアルゼンチン代表として、2008年北京五輪2012年ロンドン五輪の2大会に出場している。

2017年5月15日に引退発表をSNSで行った[1]

ATPツアー決勝進出結果

シングルス: 21回 (9勝12敗)

大会グレード
グランドスラム (0-0)
ATPワールドツアー・ファイナル (0-0)
ATPワールドツアー・マスターズ1000 (0-0)
ATPワールドツアー・500シリーズ (2-1)
ATPワールドツアー・250シリーズ (7–11)
サーフェス別タイトル
ハード (1–1)
クレー (8-11)
芝 (0-0)
カーペット (0-0)
結果No.決勝日大会サーフェス対戦相手スコア
準優勝1.2005年4月4日 カサブランカクレー マリアノ・プエルタ4–6, 1–6
優勝1.2007年2月19日 ブエノスアイレスクレー アレッシオ・ディ・マウロ6–1, 6–2
優勝2.2007年5月20日 ペルチャッハクレー ガエル・モンフィス7–6(3), 6–0
優勝3.2007年7月23日 キッツビュールクレー ポティート・スタラーチェ5–7, 6–3, 6–4
準優勝2.2008年2月3日 ビニャ・デル・マールクレー フェルナンド・ゴンサレス不戦敗
準優勝3.2008年5月19日 ペルチャッハクレー ニコライ・ダビデンコ2–6, 6–2, 2–6
準優勝4.2009年2月16日 ブエノスアイレスクレー トミー・ロブレド5–7, 6–2, 6–7(5)
準優勝5.2009年7月19日 ボースタードクレー ロビン・セーデリング3–6, 6–7(4)
準優勝6.2009年9月27日 ブカレストクレー アルベルト・モンタニェス6–7(2), 6–7(5)
準優勝7.2010年2月7日 サンティアゴクレー トマス・ベルッシ2–6, 6–0, 4–6
準優勝8.2011年11月6日 バレンシアハード (室内) マルセル・グラノリェルス2–6, 6–4, 6–7(3)
優勝4.2012年2月6日 ビニャ・デル・マールクレー カルロス・ベルロク6–3, 6–7(1), 6–1
優勝5.2012年4月15日 ヒューストンクレー ジョン・イスナー6–2, 3–6, 6–3
準優勝9.2012年7月15日 シュトゥットガルトクレー ヤンコ・ティプサレビッチ4–6, 7–5, 3–6
優勝6.2012年7月22日 ハンブルククレー トミー・ハース7–5, 6–4
優勝7.2012年9月30日 クアラルンプールハード (室内) ジュリアン・ベネトー7–5, 4–6, 6–3
優勝8.2013年5月25日 デュッセルドルフクレー ヤルコ・ニエミネン6–4, 6–3
準優勝10.2013年8月3日 キッツビュールクレー マルセル・グラノリェルス6-0, 6–7(3), 4–6
準優勝11.2014年7月27日 グシュタードクレー パブロ・アンドゥハル3–6, 5–7
準優勝12.2015年3月1日 ブエノスアイレスクレー ラファエル・ナダル4–6, 1–6
優勝9.2016年4月10日 ヒューストンクレー ジャック・ソック3–6, 6–3, 7–5

ダブルス: 6回 (3勝3敗)

結果No.決勝日大会サーフェスパートナー対戦相手スコア
優勝1.2008年1月11日 オークランドハード ルイス・オルナ グザビエ・マリス
ユルゲン・メルツァー
6–4, 3–6, [10–7]
準優勝1.2008年2月3日 ビニャ・デル・マールクレー マキシモ・ゴンサレス ホセ・アカスソ
セバスティアン・プリエト
1-6, 0-3, 途中棄権
優勝2.2008年4月19日 バレンシアクレー マキシモ・ゴンサレス トラビス・パロット
フィリップ・ポラーシェク
7–5, 7–5
準優勝2.2009年2月14日 コスタ・ド・サイペクレー ルーカス・アーノルド・カー マルセル・グラノリェルス
トミー・ロブレド
4-6, 5-7
準優勝3.2013年2月10日 ビニャ・デル・マールクレー ラファエル・ナダル パオロ・ロレンツィ
ポティート・スタラーチェ
2–6, 4–6
優勝3.2015年1月10日 ドーハハード ラファエル・ナダル ユリアン・ノール
フィリップ・オズワルド
6–3, 6–4

成績

4大大会シングルス

略語の説明
 W  F SFQF#RRRQ#LQ A Z#PO G  S  B NMS P NH

W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加, Z#=デビスカップ/BJKカップ地域ゾーン, PO=デビスカップ/BJKカッププレーオフ, G=オリンピック金メダル, S=オリンピック銀メダル, B=オリンピック銅メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, P=開催延期, NH=開催なし.

大会2004200520062007200820092010201120122013201420152016通算成績
全豪オープンA1R2R1R3R1R3R2R1R1R1R1RA6–11
全仏オープン2R1R3R4R1R2R1R1R4R1R2R2R2R13–13
ウィンブルドンA1RA1RA1RA1R3R3RA1R2R5–8
全米オープン1R1R1R4R1R1R1R4R1R1R1RA1R7–12

大会最高成績

大会成績
インディアンウェルズQF2010
マイアミSF2012
モンテカルロ3R2009, 2013
マドリード3R2007, 2009-2011
ローマQF2009, 2016
カナダ3R2012
シンシナティ3R2007
上海SF2010
パリQF2011
ハンブルク3R2008
オリンピック2R2012, 2016
デビスカップW2016

脚注

外部リンク