ハース (ロケット)

ハースHaas)はルーマニア人工衛星打上げロケットヨーロピアン・ルナ・エクスプローラー英語版計画の一環としてルーマニアの民間宇宙飛行団体であるARCA SpaceGoogle Lunar X Prizeと彼らの有人宇宙飛行計画に向けて2010年時点で開発を行っていた。ハースはアメリカ合衆国による1950年代ロックーン実験と同様、高高度気球からの打上げが行われる設計でハース2は航空機からの発射で、ハース2bは地上発射式の弾道飛行ロケットでスーパーハースは地上発射式軌道周回ロケットである。燃料は過酸化水素歴青を使用する。

ハース
機能衛星打ち上げ
製造ARCA Space
開発国 ルーマニア
大きさ
全高17 m
直径3.6 m
質量23300 kg
段数3
積載量
LEOへの
ペイロード
400kg
TLIへの
ペイロード
100 kg
打ち上げ実績
状態開発中
射場高高度気球
特筆すべきペイロードELE
補助ロケット (0段) - 高高度気球
補助ロケットの数0
エンジンなし
推力0
燃焼時間1時間45分
燃料太陽熱
1段目 段 - H1
エンジン1 ハイブリッド
推力470.7 kN (48,000 kgf)
燃焼時間100 秒
燃料H2O2/歴青
2段目 段 - H2
エンジン1 ハイブリッド
推力245.2 kN (25,000 kgf)
燃焼時間110 秒
燃料H2O2/歴青
3段目 段 - H3
エンジン1 ハイブリッド
推力57.9 kN (5,900 kgf)
燃焼時間168 秒
燃料H2O2/歴青

ハースの名は最初に多段式ロケットに関しての著作を著し、現在のルーマニア地域に住み、開発作業をしたロケットの先駆者であるコンラッド・ハースに因む。[1]この3段ロケットは低軌道に400kgのペイロードを投入する性能を有する。初飛行はヨーロピアン・ルナ・エクスプローラーの宇宙機を載せて、2011年の初めを目処に現在計画が進められていた。ARCAはGoogle Lunar X Prizeに参加しており、2009年から一連のエンジンの試験を開始した。しかしロケットが打ち上げられることは無いまま、Google Lunar X Prizeは2018年に終了した

ARCAは太陽熱・ヘリウム気球を彼らの宇宙計画に使用する事を止めたので終了された。

ハースの開発に先立ち、ARCAはすでに2基のスタビロ英語版ロケットを気球から打ち上げている。

ハース 2

ハース 2は衛星投入能力を有する2段式打ち上げ機でIAR 111超音速機の胴体下部に搭載して空中から発射する。動力は新開発の Executor液体燃料ロケットエンジンで[2] ARCAで開発中である。打ち上げ予定高度は約17,000 mで低軌道に400 kgのペイロードを投入予定であった。[要出典]

ハース 2c

ブカレストの勝利広場で展示されたハース 2c ロケット
ハース 2c ロケット

ハース 2cExecutor エンジンの試験用の機体である。単段式宇宙輸送機のための軽量のタンクを備え、2012年6月の時点では2013年初頭の打ち上げを予定していた。ARCA SpaceはExecutor エンジンの飛行試験の成功後、Google Lunar X Prize競技で勝つためにハース 2c を原型とした多段式ロケットの開発を予定していた。エンジンの試験は2012年6月に開始予定だった。[3]

仕様諸元

  • 全長: 18 m
  • 直径: 1.2 m
  • 空虚重量: 510 kg
  • 燃料充填時の重量: 16,000 kg
  • エンジン推力: 230 kN (23,000 kgf)
  • エンジン燃焼時間: 3 分間
  • エンジン燃焼率: 85 kg/s

参考文献

関連項目

外部リンク