ノーマン・グリーンバウム

ノーマン・グリーンバウムNorman Greenbaum1942年11月20日 - )は、アメリカ合衆国シンガーソングライター。自作して歌った1969年の楽曲「スピリット・イン・ザ・スカイ」によって最もよく知られている。

ノーマン・グリーンバウム
Norman Greenbaum
出生名Norman Joel Greenbaum
生誕 (1942-11-20) 1942年11月20日(81歳)
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
マサチューセッツ州モールデン
出身地アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
マサチューセッツ州ボストン
ジャンルロック
職業シンガーソングライター
担当楽器ボーカルギター
活動期間1968年 -
公式サイトwww.spiritinthesky.com

生い立ち

グリーンバウムは、マサチューセッツ州モールデンに生まれた。正統派ユダヤ教の家庭に育ち、ベス・イスラエル会堂英語版ヘブライ語学校英語版で学んだ[1]。音楽に関心をもったきっかけは、1950年代後半から1960年代はじめにかけて人気のあった南部ブルースフォーク音楽であった。高校では様々なバンドで演奏し、ボストン大学で2年間、音楽学を学んだ。

経歴

グリーンバウムは、自作曲「スピリット・イン・ザ・スカイ」によって最もよく知られている。「重たい (heavy)」ギターの音、ハンドクラッピング、霊的(スピリチュアル)な歌詞が組み合わされたこの曲は、1969年ワーナー・ブラザース・レコードからリリースされた。シングルは、1969年から1970年にかけて200万枚を売り上げ[2]アメリカレコード協会 (RIAA) からゴールドディスクに認定された。その後は、様々な映画や広告、テレビ番組などで使用された[2]

スピリット・イン・ザ・スカイ」の歌詞のテーマは明らかにキリスト教的であるが、当時も、その後も、グリーンバウムは厳格なユダヤ教徒であり続けた[3][4]

インタビューの中で、グリーンバウムは「スピリット・イン・ザ・スカイ」の着想を得たのは、本当は西部劇映画だったと述べている[5]

ノーマン・グリーンバウム:「スピリット・イン・ザ・スカイ」が何を踏まえているかって、... 僕らは何を見ながら育った? 西部劇だろ! つまり、ひどい悪漢たちが撃たれて、ブーツを履いたまま死にたいと願うような。僕にとっては、それが霊的(スピリチュアル)だった、ブーツを履いたまま死にたい英語版と願うってことが。

レイ・サンチョ:それがきっかけで、あの曲を書いたんですか?

ノーマン・グリーンバウム:そう。曲自体は単純だよ、もちろん曲作りは単純で通さなきゃね。キリスト教的な賛美の歌というわけじゃなくて、単純な歌ってことさ。キリスト教を使ったのは、何かを使わなきゃならなかっただけさ。「ジーザス」がどうのってところより、「スピリット・イン・ザ・スカイ(空中の精霊)」ってとこが大事なんだ。変だろう ... 僕もブーツを履いたまま死にたいと思ってたんだ。

グリーンバウムは、一般的には一発屋と見なされているが[3][4]ドクター・ウェスツ・メディシン・ショウ・アンド・ジャンク・バンド英語版名義で録音した「The Eggplant That Ate Chicago」など、1966年には数曲のレコードがチャート入りを果たしていた[6]1960年代にはまた、ブルーノ・ウルフ・ウィズ・ザ・ジム・クウェスキン・ジャグ・バンド (Bruno Wolf with the Jim Kweskin Jug Band) という名義でも活動していた[7]

私生活

グリーンバウムは、カリフォルニア州サンタローザに長く住んでいる[3]2015年3月28日、乗車していた(運転者ではなかった)自動車が、オシデンタル・ロード (Occidental Road) で左折した際に直進してきたバイクと衝突し、バイクの運転手が死亡、同乗者が重傷となり、グリーンバウムも重傷を負った[8]。その後、グリーンバウムは、演奏活動に復帰している[9]

ディスコグラフィ

ソロ・アルバム

  • 『スピリット・イン・ザ・スカイ』 - Spirit in the Sky (1969年)
  • Back Home Again (1970年)
  • 『ペタルマ』 - Petaluma (1972年)
  • Spirit in the Sky: The Best of Norman Greenbaum (1995年) ※コンピレーション
  • 『スピリット・イン・ザ・スカイ ベスト・オブ・ノーマン・グリーンバウム』 - Spirit in the Sky: The Best of Norman Greenbaum (1997年) ※コンピレーション
  • Spirit in the Sky: The Definitive Anthology (2003年) ※コンピレーション

ドクター・ウェスツ・メディシン・ショウ・アンド・ジャンク・バンド

  • The Eggplant That Ate Chicago (1967年)
  • Norman Greenbaum with Dr. West's Medicine Show and Junk Band (1969年) ※コンピレーション
  • Euphoria: The Best of Dr. West's Medicine Show and Junk Band (1998年) ※コンピレーション

脚注