ナルシスノワール

ナルシスノワール(欧字名:Narcisse Noir1986年4月26日 - 2010年7月27日)は、日本の競走馬種牡馬[1]。主な勝ち鞍に1989年スプリングステークス1990年スワンステークス1992年東京新聞杯

ナルシスノワール
欧字表記Narcisse Noir[1]
品種サラブレッド[1]
性別[1]
毛色黒鹿毛[1]
生誕1986年4月26日[1]
死没2010年7月27日(24歳没)
スティールハート[1]
セレーザ[1]
母の父トウショウボーイ[1]
生国日本の旗 日本北海道門別町[1]
生産者新井峯吉[1]
馬主粟田政[1]
調教師田之上勲(栗東
福島信晴栗東
[1]
競走成績
生涯成績34戦7勝[1]
獲得賞金3億3508万200円[1]
勝ち鞍
GIIスプリングS1989年
GIIスワンS1990年
GIII東京新聞杯1992年
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半弟に、1998年プロキオンステークスを制したテンパイがいる。

経歴

3歳時(1988年)

1988年12月10日阪神競馬場第3Rの新馬戦にて、田之上幸男を鞍上にデビューする。ここでは3着に敗れるも、同月の新馬戦に再び出走し1着となる。

4歳時(1989年)

1989年1月15日シンザン記念より始動し、9番人気で挑むもファンドリポポの9着に敗れる。その2週間後にはつばき賞に挑むも失格となった。ここで武豊に乗り替わりとなり、こぶし賞に挑むと5番人気から1着を掴む。だが、次走のペガサスステークスでは武がシャダイカグラに騎乗するため、ナルシスノワールは芹沢純一を鞍上に同レースに参戦するも、武とシャダイカグラの2着に敗れた。しかし、勢いは決して衰えておらず、再び乗り替わり菅原泰夫と参戦したスプリングステークスは、後の皐月賞を制するドクタースパートを3着に下して勝利。初重賞制覇を飾った。その皐月賞には6番人気で挑むも、精彩を欠き9着に敗れた。

その後は菖蒲ステークス1着のあと、およそ5ヶ月休養を挟む。これ以降は古馬混合戦に出走するが、復帰後初戦となるスワンステークスでは13着、マイルチャンピオンシップでは14着と惨敗が続く。この敗戦により、年末のCBC賞は10番人気での出走となるが、再び手綱を取った田之上とのタッグで3着となった。

5歳時(1990年)

1990年は仁川短距離ステークスより、武豊鞍上で始動し1着。さらにマイラーズカップ5着、コーラルステークス4着と掲示板に入る堅実な走りを見せる。さらに、再び田之上に乗り替わった阪急杯では、フルゲート18頭立て9番人気の低評価であったが3着となり、続くCBC賞では2番人気に支持されたが、ここではパッシングショットバンブーメモリーダイユウサクらの7着に敗れてしまった。そしてセントウルステークスの4着を挟み、今度は安田隆行に乗り替わりになると、初戦のスワンステークスで次走のマイルCSを制するパッシングショットを破って優勝する。しかし、ナルシスノワールも同じく出走したマイルCSは15着の惨敗に終わる。その後、スプリンターズステークスでは再び菅原とのコンビで出走し、結果は1着に0.5秒差の4着ではあったが、翌年からマイルCSを2連覇するダイタクヘリオスを1.1/2馬身の5着に退けている。

6歳時(1991年)

1991年はマイラーズカップより、南井克巳鞍上で始動し5着。ブービーの15番人気での参戦となった安田記念でも5着になったのち、6月2日の阪急杯で出走を取り消すとおよそ5ヶ月間の休養となる。

11月17日のマイルCSはテン乗りの角田晃一を鞍上に、13番人気で挑み12着となる。そして次走となるスプリンターズステークスには、昨年の同レース振りに菅原が騎乗し11番人気で参戦した。レース中に1番人気のケイエスミラクルが競走中止するというアクシデントがあったが、結果的にダイイチルビーの4馬身差2着となる。

7歳以降(1992-1993年)

安田隆行による昨年の安田記念以来となる騎乗で、オープン戦・洛陽ステークスにて6番人気で6着となる。しかし翌月、馴染みの菅原と4番人気で参戦した東京新聞杯では2着に1.1/2馬身差で勝利。重賞3勝目を挙げた。その後マイラーズカップ5着を挟み、生涯唯一の重賞1番人気となったダービー卿チャレンジトロフィーでは柴田善臣を鞍上に参戦し3着。続く安田記念、札幌記念ではどちらも2桁着順の惨敗となり、再びの乗り替わり、テン乗りとなった西浦勝一と12番人気で年末のスプリンターズステークスに挑むと、1番人気のダイタクヘリオス、3番人気のサクラバクシンオーを下して3着になり、2年連続でこのレースで大穴を空けた。

しかし、1993年になると、8歳という高齢もあり一気に精彩を欠き、マイラーズカップとダービー卿CTに挑むもどちらも10着に敗れる。このダービー卿CTを最後に競走馬を引退することになり、種牡馬入りした。

引退後

種牡馬としては5頭の産駒を残したが、地方で2勝を挙げたスタンドバイミー以外の2頭は中央でデビューするも未勝利、2頭は未出走に終わっている。1995年11月13日付で用途変更となり[2]、僅か2年で種牡馬も引退した。

その後はえりも町エクセルマネジメント(旧えりも農場)で功労馬として繋養されていたが、2010年7月27日に死亡した[3]。24歳没。

競走成績

以下の内容は、netkeiba.comの情報[4]に基づく。

競走日競馬場競走名距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順タイム
(上り4F)/(上り3F)
着差騎手斤量
[kg]
1着馬(2着馬)馬体重
[kg]
1988.12.10阪神3歳新馬芝1200m(良)1422014.10(6人)03着R1:11.9(48.1)-0.40田之上幸男54ダイイチポーラ470
0000.12.24阪神3歳新馬芝1400m(良)1311002.10(1人)01着R1:24.3(49.6)-0.40田之上幸男54(ミスファンドリ)466
1989.01.15京都シンザン記念GIII芝1600m(良)1612019.70(9人)09着R1:37.9(49.1)-0.50田之上幸男55ファンドリポポ460
0000.01.29京都つばき賞400万下芝2000m(稍)13813011.30(5人)失格R2:04.8(50.8)-1.00田之上幸男55タマモベイジュ462
0000.02.19京都こぶし賞400万下芝1600m(稍)1469009.60(5人)01着R1:37.5(49.5)-0.70武豊55(ナナヨーアトラス)460
0000.03.05阪神ペガサスSGIII芝1600m(重)14711027.00(9人)02着R1:37.7(50.7)-0.20芹沢純一55シャダイカグラ458
0000.03.26中山スプリングSGII芝1800m(良)14813011.20(5人)01着R1:49.8(36.6)-0.10菅原泰夫56(ドースクダイオー)464
0000.04.16中山皐月賞GI芝2000m(不)20820013.50(6人)09着R2:06.4(39.8)-1.20菅原泰夫57ドクタースパート466
0000.05.06東京菖蒲SOP芝1400m(良)955004.10(3人)01着R1:23.6(48.6)-0.20菅原泰夫58(オンワードチエ)474
0000.10.29京都スワンSGII芝1400m(良)1635015.80(7人)13着R1:23.9(49.3)-2.20芹沢純一56バンブーメモリー466
0000.11.19京都マイルCSGI芝1600m(良)17712062.8(10人)14着R1:36.9(49.5)-2.30松永幹夫55オグリキャップ466
0000.12.17中京CBC賞GIII芝1200m(良)1635017.3(10人)03着R1:09.4(36.3)-0.30田之上幸男55ミスティックスター468
1990.02.04阪神仁川短距離SOP芝1200m(不)1089002.10(1人)01着R1:10.3(47.2)-0.00武豊56(タイレグルス)478
0000.02.25阪神マイラーズCGII芝1600m(重)1244003.40(2人)05着R1:37.0(49.6)-0.40武豊56メジロワース478
0000.03.24阪神コーラルSOP芝1400m(良)1111005.20(3人)04着R1:22.8(48.5)-0.10武豊58ラッキーゲラン470
0000.06.03阪神阪急杯GIII芝1400m(良)1812016.20(9人)03着R1:22.5(48.5)-0.20田之上幸男57センリョウヤクシャ470
0000.06.24中京CBC賞GII芝1200m(良)16816007.30(2人)07着R1:09.4(35.8)-1.10田之上幸男57パッシングショット460
0000.09.09阪神セントウルSGIII芝1200m(良)1178009.60(4人)04着R1:08.6(34.6)-0.10田之上幸男58エーコーシーザー476
0000.10.28京都スワンSGII芝1400m(良)16612007.40(5人)01着R1:21.4(46.5)-0.10安田隆行58(パッシングショット)476
0000.11.18京都マイルCSGI芝1600m(良)1823014.70(6人)15着R1:35.3(48.4)-1.70安田隆行57パッシングショット478
0000.12.16中山スプリンターズSGI芝1200m(良)1669016.80(8人)04着R1:08.3(35.9)-0.50菅原泰夫57バンブーメモリー472
1991.02.24中京マイラーズCGII芝1700m(良)1356004.50(2人)05着R1:42.3(37.3)-1.10南井克巳57ダイタクヘリオス482
0000.05.12東京安田記念GI芝1600m(良)16817105.9(15人)05着R1:34.2(36.3)-0.40安田隆行57ダイイチルビー484
0000.06.02阪神阪急杯GIII芝1400m(不)14611出走取消0安田隆行59ジョーロアリング計不
0000.11.17京都マイルCSGI芝1600m(良)1523159.7(13人)12着R1:36.9(48.6)-2.10角田晃一57ダイタクヘリオス476
0000.12.15中山スプリンターズSGI芝1200m(良)1647053.8(11人)02着R1:08.3(35.6)-0.70菅原泰夫57ダイイチルビー474
1992.01.12京都洛陽SGI芝1600m(良)1659016.10(6人)06着R1:35.2(47.6)-0.70安田隆行60エイシンウイザード484
0000.02.09東京東京新聞杯GIII芝1600m(良)1044012.20(4人)01着R1:34.4(35.3)-0.20菅原泰夫58ダイナマイトダディ484
0000.03.01阪神マイラーズCGII芝1600m(良)1133006.20(3人)05着R1:37.5(50.2)-1.30安田隆行58ダイタクヘリオス482
0000.04.05中山ダービー卿CTGIII芝1200m(不)922002.50(1人)03着R1:11.7(37.7)-1.20柴田善臣58トモエリージェント476
0000.05.17東京安田記念GI芝1600m(良)18715029.80(9人)12着R1:35.0(37.5)-1.20柴田善臣57ヤマニンゼファー490
0000.07.05札幌札幌記念GIII芝2000m(良)1345013.50(8人)11着R2:03.1(39.6)-2.90村本善之58サンエイサンキュー482
0000.12.20中山スプリンターズSGI芝1200m(良)1623045.3(12人)03着R1:08.0(35.0)-0.30西浦勝一57ニシノフラワー476
1993.02.28阪神マイラーズCGII芝1600m(良)12710025.70(5人)10着R1:38.6(50.2)-2.20西浦勝一58ニシノフラワー490
0000.04.04中山ダービー卿CTGIII芝1200m(良)1133007.30(5人)10着R1:10.4(36.2)-1.60西浦勝一58トモエリージェント484

血統表

ナルシスノワール血統(血統表の出典)[§ 1]
父系ハビタット系
[§ 2]

*スティールハート
1972 黒鹿毛
父の父
Habitat
Sir GaylordTurn-to
Somethingroyal
Little HutOccupy
Savage Beauty
父の母
A.1.
AbernantOwen Tudor
Rustom Mahal
Asti SpumanteDante
Blanco

セレーザ
1979 鹿毛
トウショウボーイ*テスコボーイPrincely Gift
Suncourt
*ソシアルバターフライYour Host
Wisteria
母の母
ツキフサ
*ティットフォアタットSwaps
Explorer
ツキサダ II*ガーサント
アリゾナホープ
母系(F-No.)プリンセスリタ系(FN:2-c)[§ 3]
5代内の近親交配Hyperion 5×5、Nasrullah 5・5(母内)[§ 4]
出典
  • 母の半兄ステイードは青雲賞の勝ち馬で皐月賞3着[7][6]
  • 半弟にテンパイ(父ジェイドロバリー、プロキオンステークス)

脚注

注釈

出典

外部リンク

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