ナショナル・グリッド

イギリスの公益企業

ナショナル・グリッド: National Grid plc)は、イギリスロンドンに本拠を置く、送電およびガス供給事業者。イングランド・ウェールズアメリカ合衆国北東部を事業対象とする。ロンドン証券取引所ニューヨーク証券取引所に上場している(LSENGNYSENGG)。

ナショナル・グリッド
National Grid plc
種類公開会社
市場情報LSENG
NYSENGG
本社所在地イギリスの旗 イギリス
WC2N 5EH
1-3, Strand, ロンドン
設立1990年 (34年前) (1990)
業種電力・ガス
代表者ジョン・ペティグルー (CEO)
外部リンクコーポレートサイト(英語)
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沿革

ナショナル・グリッド設立以前、イングランドとウェールズの電力事業は、国営電力会社のCentral Electricity Generating Board(CEGB)の統括下に置かれていた。1990年にCEGBは解体され、発電事業はPowerGen2004年にドイツのE.ONが買収)、National Power2001年に2社に分割され、ドイツのRWEとフランスのGDFスエズ(現在のエンジー)がそれぞれ買収)、Nuclear Electric(現在のEDFエナジー)の3社が、送電事業はナショナル・グリッドが、配電事業は12の地域配電事業者(Public electricity supplier、PES)が受け持つこととなった[1]。ナショナル・グリッドは1995年12月、ロンドン証券取引所上場企業となった[2]

2000年、ナショナル・グリッドは、アメリカのNew England Electric Systemを買収[3]2002年1月に、ニューヨーク州北部に本拠を置くNiagara Mohawk Power Corporationを買収した[2]。2002年10月、イギリスのガス供給事業者であったLattice Group plcBG Groupからのスピンオフ企業で、旧ブリティッシュガスの分割企業であるTransco plcの親会社)を買収、2005年に同ガス事業をナショナル・グリッドの一部としてリブランド化した[4]2006年2月、ニューヨークに拠点を置くアメリカ第5のガス供給事業者KeySpan Corporationを買収した[5]

2007年に、オランダの送電事業者TenneTとのジョイント・ベンチャーにより、European super grid計画の一端として、ロッテルダム近郊のMaasvlakteとイングランドを繋ぐ海底ケーブルBritNed工事に着手[6]2011年4月に開通させた[7]2015年4月、景観に配慮した次世代型の鉄塔T-pylon」を開発・実用化した[8]

ネットワーク

イギリスでは、地上および地下埋設合計で9,000km以上の送電網および7,000km以上のガスパイプラインを保持しており、アメリカでは、ニューヨーク州マサチューセッツ州ロードアイランド州で14,000km以上の送電網および57,000km以上のガスパイプラインを保持、買収企業をリブランド化の上、事業を行っている。アメリカ事業の拠点は、マサチューセッツ州のウォルサムに置かれている。売上としては、アメリカがイギリスの2倍以上となっている[9]

脚注

出典

外部リンク