トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part2

トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part2』(The Twilight Saga: Breaking Dawn – Part 2)は、ビル・コンドン監督による2012年の恋愛ファンタジー映画である。ステファニー・メイヤーの小説を原作とした『トワイライト・サーガ』シリーズの5作目で、2分割された最終章の後編である。クリステン・スチュワートロバート・パティンソンテイラー・ロートナーがこれまでと同じく主要3キャラクターを演じる。

トワイライト・サーガ/
ブレイキング・ドーン Part2
The Twilight Saga:
Breaking Dawn - Part 2
監督ビル・コンドン
脚本メリッサ・ローゼンバーグ英語版
ステファニー・メイヤー
原作ステファニー・メイヤー
『トワイライトIV』
製作ウィク・ゴッドフリー
カレン・ローゼンフェルト
ステファニー・メイヤー
製作総指揮マーティ・ボーウェン
グレッグ・ムーラディアン
マーク・モーガン
ガイ・オゼアリー
出演者クリステン・スチュワート
ロバート・パティンソン
テイラー・ロートナー
音楽カーター・バーウェル
撮影ギレルモ・ナヴァロ
編集ヴァージニア・カッツ
製作会社テンプル・ヒル・エンターテインメント
サミット・エンターテインメント
配給アメリカ合衆国の旗 サミット・エンターテインメント
日本の旗 角川映画
公開アメリカ合衆国の旗 2012年11月16日
日本の旗 2012年12月28日
上映時間116分[1][2][3]
製作国アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語英語
製作費$120,000,000[3]
興行収入$829,685,377[3]
4億5000万円[4] 日本の旗
前作トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part1
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キャスト

役名俳優[5]日本語吹替
ベラ・カレンクリステン・スチュワート木下紗華
エドワード・カレンロバート・パティンソン櫻井孝宏
ジェイコブ・ブラックテイラー・ロートナー細谷佳正
レネズミ・カレンマッケンジー・フォイ豊崎愛生
エズミ・カレンエリザベス・リーサー林佳代子
ロザリー・ヘイルニッキー・リード樋口あかり
エメット・カレンケラン・ラッツ青木強
アリス・カレンアシュリー・グリーン中司ゆう花
ジャスパー・ヘイルジャクソン・ラスボーン中川慶一
イリーナマギー・グレイス小橋知子
アロマイケル・シーン家中宏
マーカスクリストファー・ハイアーダール金尾哲夫
カーライル・カレンピーター・ファシネリ
カイウスジェイミー・キャンベル・バウアー小松史法
ジェーンダコタ・ファニングうえだ星子
チャーリー・スワンビリー・バーク
ギャレットリー・ペイス倉富亮
ケイトケイシー・ラボウ東條加那子
ターニャマイアンナ・バーリング英語版中司ゆう花
ウラジミールノエル・フィッシャー英語版烏丸祐一
アリステアジョー・アンダーソン中川慶一
アレックキャメロン・ブライト
ティアアンジェラ・サラフィアン
ベンジャミンラミ・マレック西健亮
セス・クリアウォーターブーブー・スチュワート鈴木裕斗
フェリックスダニエル・クドモア
エレアザルクリスチャン・カマルゴ佐藤健輔
カルメンミア・マエストロ永吉ユカ
フィルタイ・オルソン
ポールアレックス・メラズ英語版
ザフリナジュディス・シェコーニ英語版乃神亜衣子
ディミトリチャーリー・ビューリー英語版
ナウエルJ・D・パルド英語版中川慶一
リア・クリアウォータージュリア・ジョーンズ英語版東條加那子
サンティアゴラティーフ・クラウダー英語版
マリートニ・トラックス英語版
ケビアンドレア・ガブリエル
エンブリー・コールキオワ・ゴードン英語版
サム・ウーレイチャスク・スペンサー英語版小松史法
ジャレッドブロンソン・ペルティエ英語版
ヒュイレンマリサ・クイン英語版
オムンオマー・メトワリー英語版山本格
シャーロッテヴァロリー・カリー
セナトレイシー・ヘギンズ永吉ユカ
マギーマーレイン・バーンズ
ステファングーリー・ワインバーグ山本格
シボーンリサ・ハワード乃神亜衣子
リアムパトリック・ブレナン金尾哲夫
ジェンクス楠見尚己
翻訳松崎広幸
演出安江誠
制作グロービジョン

製作

撮影

撮影は2010年11月1日に始まり、2011年4月15日に完了した。ロケ地は主にルイジアナ州バトンルージュブリティッシュコロンビア州バンクーバー、バントンルージュのローリー・スタジオである。

2012年4月、スチュワートとパティンソンを含むキャストとスタッフが技術的作業のための追加撮影のために再結集した。この再撮影には新しいシーンや台詞は含まれなかった[6]

音楽

2012年1月、『Part2』のサウンドトラックの製作がすでに始まっていることが報じられた[7]

映画音楽は、『トワイライト〜初恋〜』、『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part1』でも務めたカーター・バーウェルが作曲した。

評価

興行収入

アメリカ合衆国とカナダで2億9232万4737ドル、その他の国々で5億3736万640ドル、全世界で8億2968万5377ドルを売り上げている[3]。2012年では5番目、歴代では36番目の興行収入であり、『トワイライト・サーガ』シリーズでは最高である。全世界でのオープニング興行収入は3億4090万ドルであるがこれは歴代で8位、『トワイライト・サーガ』では最高、非夏期公開作品としても歴代最高である[8]

アメリカ合衆国とカナダでは公開初日木曜の深夜上映のみで3040万ドルを売り上げた[9][10][11]。これはシリーズ3位の成績である[12][13]。初日全体の興行収入は7120万ドルであるがこれもまたシリーズ3位の成績である[14]。公開初週末全体では1億4110万ドルを売り上げたが[15]、これは初週末成績としては歴代8位[16]、シリーズ2位[17]、11月公開作品歴代2位[18]、2012年公開作品4位の記録である[15]。次の週末3日間では69.1%下落した4360万ドルで連続1位となった。また感謝祭シーズン5日間の合計では6440万ドルとなった[19]。第3週末では60.1%下落した1740万ドルとなったが、1位を保持した[20]

アメリカ合衆国とカナダ以外では、2012年11月14日水曜に6カ国で封切られ、初日で1380万ドルを売り上げた。翌木曜には37カ国に増え、3880万ドルに達した。金曜にはさらに24カ国で封切られ合計61カ国となった[21]。日曜までに61カ国1万2812スクリーンで1億9950万ドルを売り上げた。これはシリーズ最高額であり、また、歴代の北米外のオープニングでは8位、2012年では最高の成績である[22]。IMAX上映は82箇所で行われ、300万ドルを売り上げた[23]。最も高かったのはイギリス・アイルランド・マルタの2440万ドル、次いでロシア・CISの2030万ドル、ブラジルの1900万ドルである。スペインでは公開3日間の新記録である1180万ドルを売り上げた[24]

批評家の反応

批評家の反応は賛否が分かれたが、概ね前作よりは向上した。Rotten Tomatoesでは176件のレビューで支持率は48%となった[25]。またMetacriticでは31媒体のレビューで加重平均値は52/100となった[26]

ハリウッド・リポーター』のトッド・マッカーシーは、「不滅のベラとエドワードのロマンスの最終章は、息を切らして待っている世界の観客たちが望むものを与えるだろう」と書いた[27]。『エンターテインメント・ウィークリー』のオーウェン・グレイバーマンは「『ブレイキング・ドーン Part2』は、ゆっくりと始まるが、勢いを増し、ベラとエドワードがヴォルトゥーリに対して団結し、映画は本物の驚異を持っている」と書いた[28]。『ニューヨーク・タイムズ』のマノーラ・ダルギスは「スロースタートにもかかわらず、コンドン氏は細かい、滑らかなスタイルでシリーズを終了させる。彼はファンたちに美しい花、整った髪、そして少しエロティックで、夢のようなキスを与える」と述べた[29]

受賞とノミネート

部門候補者結果
ゴールデンラズベリー賞[30]最低作品賞『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part2』受賞
最低監督賞ビル・コンドン受賞
最低主演男優賞ロバート・パティンソンノミネート
最低主演女優賞クリステン・スチュワート受賞
最低助演男優賞テイラー・ロートナー受賞
最低助演女優賞アシュリー・グリーンノミネート
最低スクリーンカップル賞ロバート・パティンソン & クリステン・スチュワートノミネート
マッケンジー・フォイ & テイラー・ロートナー受賞
最低スクリーンアンサンブル賞キャスト全員受賞
最低前日譚・リメイク・盗作・続編賞『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part2』受賞
最低脚本賞メリッサ・ローゼンバーグ、ステファニー・メイヤーノミネート

参考文献

外部リンク