テッド・バンディ (映画)
『テッド・バンディ』(Extremely Wicked, Shockingly Evil and Vile)は2019年のアメリカ合衆国の犯罪映画。監督はジョー・バーリンジャー、出演はザック・エフロンとリリー・コリンズなど。本作はエリザベス・ケンドールが1981年に発表した回顧録『The Phantom Prince: My Life with Ted Bundy』を原作としている。
テッド・バンディ | |
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Extremely Wicked, Shockingly Evil and Vile | |
監督 | ジョー・バーリンジャー |
脚本 | マイケル・ワーウィー |
原作 | エリザベス・ケンドール 『The Phantom Prince: My Life with Ted Bundy』 |
製作 | ジョー・バーリンジャー マイケル・コスティガン ニコラス・シャルティエ アラ・ケシシアン マイケル・シムキン |
製作総指揮 | ザック・エフロン ジェイソン・バレット ジョナサン・デクター マイケル・ワーウィー |
出演者 | ザック・エフロン リリー・コリンズ カヤ・スコデラリオ ジョン・マルコヴィッチ |
音楽 | マルコ・ベルトラミ デニス・スミス |
撮影 | ブランドン・トロスト |
編集 | ジョシュ・シェファー |
製作会社 | COTAフィルムズ サード・アイ・モーション・ピクチャー・カンパニー ヴォルテージ・ピクチャーズ |
配給 | ![]() ![]() |
公開 | ![]() ![]() |
上映時間 | 109分 |
製作国 | ![]() |
言語 | 英語 |
興行収入 | ![]() ![]() |
原題の「Extremely Wicked, Shockingly Evil and Vile(極めて邪悪、衝撃的に凶悪で卑劣)」は、被告人のテッド・バンディに死刑を言い渡す際、裁判長のエドワード・カワートが読み上げた判決文の中に含まれていた文言である。
ストーリー
シングルマザーのエリザベス・ケンドール(リズ)はバーでテッド・バンディと名乗る男と知り合った。テッドは容姿端麗で気遣いのできる男であり、リズの娘であるモリ―とも仲良くなっていた。2人はあっという間に恋に落ちたが、ほどなくして、テッドが女性を誘拐した容疑で逮捕されてしまった。テッドが必死になって自分の無実を訴えたため、リズは彼の言い分を鵜呑みにした。その後、テッドは有罪判決を受けて服役することになったが、刑務所の管理の甘さを突いて脱獄した。しばらくして、テッドはフロリダ州で身柄を拘束され、今度は連続殺人の容疑で裁判にかけられた。テッドは弁護士を信用しておらず、自ら弁護を行った。
裁判はテッドに不利なまま進んでいき、テッドの残虐な本性が明るみに出ることとなった。何故リズは凶悪な殺人鬼に心酔してしまったのか、その謎に迫っていく。
キャスト
※括弧内は日本語吹替声優。
- セオドア・バンディ(テッド): ザック・エフロン(森田成一)
- エリザベス・ケンドール(リズ): リリー・コリンズ(清水理沙)
- キャロル・アン・ブーン: カヤ・スコデラリオ(和優希) - テッドを支援する女性。後に妻となって女児を出産。
- エドワード・カワート判事: ジョン・マルコヴィッチ(金尾哲夫) - フロリダ州での裁判の裁判長。
- ジョン・オコンネル弁護士: ジェフリー・ドノヴァン(裕樹) - ユタ州での裁判でテッドを弁護。
- ジョアンナ: アンジェラ・サラフィアン(大平あひる) - リズの親友。
- デヴィッド・ヨーコム検事: ディラン・ベイカー ユタ州の検事。
- ダン・ダウド弁護士: ブライアン・ジェラティ - フロリダ州の公選弁護人。
- ラリー・シンプソン検事: ジム・パーソンズ - フロリダ州の検事。
- ジェリー・トンプソン: ハーレイ・ジョエル・オスメント - リズの同僚。後に夫に。
- キャロル・ダロンチ: グレース・ヴィクトリア・コックス - ユタ州でテッドに誘拐された女性。最初の証人に。
- マイク・フィッシャー刑事: テリー・キニー - コロラド州ピトキン郡の刑事。テッドを追う。
- ボブ・ヘイワード: ジェームズ・ヘットフィールド - テッドを最初に逮捕したユタ州の警官。
製作
2017年5月15日、ジョー・バーリンジャー監督の新作映画にザック・エフロンが出演することになったとの報道があった[5]。10月31日、リリー・コリンズが本作に起用されたと報じられた[6]。
2018年1月11日、ジョン・マルコヴィッチの出演が決まった[7]。18日、本作の主要撮影がケンタッキー州コビントンで始まった[7]。1月下旬、グレース・ヴィクトリア・コックス、ジェフリー・ドノヴァン、アンジェラ・サラフィアン、カヤ・スコデラリオがキャスト入りした[8][9][10][11][12][13]。2月12日、ジェームズ・ヘットフィールドの出演が決まったとの報道があった[14]。
公開・マーケティング
2019年1月26日、本作はサンダンス映画祭でプレミア上映された[15]。2月4日、Netflixが本作の全米配信権を900万ドルで購入したと報じられた[16]。4月2日、本作のオフィシャル・トレイラーが公開された[17]。
評価
映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには182件のレビューがあり、批評家支持率は54%、平均点は10点満点で5.70点となっている。サイト側による批評家の見解の要約は「ザック・エフロンの凄味のある名演技のお陰で、『テッド・バンディ』は脚本の不出来という問題点を何度も乗り越えている。」となっている[18]。また、Metacriticには31件のレビューがあり、高評価は9件、賛否混在は18件、低評価は4件、加重平均値は52/100となっている[19]。