チェンバーズ・ストリート-ワールド・トレード・センター/パーク・プレイス/コートランド・ストリート駅

ニューヨーク市営地下鉄駅

チェンバーズ・ストリート-ワールドトレードセンター/パーク・プレイス/コートランド・ストリート駅(Chambers Street–World Trade Center/Park Place/Cortlandt Street)はニューヨーク市地下鉄の複合駅で、IND8番街線IRTブロードウェイ-7番街線BMTブロードウェイ線が駅舎を共有している。ロウアー・マンハッタンチェンバーズ・ストリートとビージー・ストリートの間のチャーチ・ストリート地下にある。以下の運行系統が乗り入れている。

チェンバーズ・ストリート-ワールド・トレード・センター駅
Chambers Street – World Trade Center
パーク・プレイス駅
Park Place
コートランド・ストリート駅
Cortlandt Street
ニューヨーク市地下鉄乗換駅
7番街線ホームへの連絡通路地図
駅情報
住所Church Street between Chambers Street & Vesey Street
New York, NY 10007
マンハッタン区
地区フィナンシャル・ディストリクトトライベッカワールド・トレード・センター英語版
座標北緯40度42分46秒 西経74度00分35秒 / 北緯40.712655度 西経74.009657度 / 40.712655; -74.009657 西経74度00分35秒 / 北緯40.712655度 西経74.009657度 / 40.712655; -74.009657
ディビジョンAディビジョンIRT)、BディビジョンIND
路線IND8番街線
IRTブロードウェイ-7番街線
運行系統   2 Stops all times (終日)
   3 Stops all times except late nights (深夜帯以外)
   A Stops all times (終日)
   C Stops all times except late nights (深夜帯以外)
   E Stops all times (終日)
   N Stops late nights only (深夜帯)
   R Stops all times except late nights (深夜帯以外)
   W Stops weekdays only (平日)
接続

バスによる輸送 ニューヨーク市バス: M5, M9, M20, M22, X1, X3, X4, X8, X10, X11, X12, X15, X17A, X17, X19, X27, X28
バスによる輸送 MTAバス: BM1, BM2, BM3, BM4, BxM18, QM7, QM8, QM11, QM25
バスによる輸送 NJトランジットバス: 120

PATH: NWK-WTCHOB-WTCワールド・トレード・センター駅で乗換)
構造地下駅
駅階数3層
その他の情報
利用状況
乗客数 (2018年)21,636,146[1]増加 3.4%
順位424駅中 9位
停車案内表
マーク説明
Stops all times except late nights深夜を除く終日停車
Stops all times終日停車

駅構造

チェンバーズ・ストリート-ワールド・トレード・センター/パーク・プレイス駅

G地上階出入口
B1改札階改札、駅員詰所、メトロカード自動券売機
(パストレインのエレベーターでIND8番街線緩行ホームに接続、その他ホームは障害者非対応)
B2
INDホーム
8番街支線北行 ジャマイカ・センター-パーソンズ/アーチャー駅行きキャナル・ストリート駅
島式ホーム、左右どちらかのドアが開く
8番街支線北行 ジャマイカ・センター-パーソンズ/アーチャー駅行き(キャナル・ストリート駅)
8番街本線北行 インウッド-207丁目駅行き(キャナル・ストリート駅)
168丁目駅行き(キャナル・ストリート駅)
島式ホーム、左側ドアが開く
8番街本線南行 レファーツ・ブールバード駅ファー・ロッカウェイ駅ロッカウェイ・パーク駅行きフルトン・ストリート駅
ユークリッド・アベニュー駅行き(フルトン・ストリート駅)
B3
IRTホーム
7番街線北行 ウェイクフィールド-241丁目駅行きチェンバーズ・ストリート駅
ハーレム-148丁目駅行き(チェンバーズ・ストリート駅)
島式ホーム、左側ドアが開く
7番街線南行 フラットブッシュ・アベニュー-ブルックリン・カレッジ駅行きフルトン・ストリート駅
ニューロッツ・アベニュー駅行き(フルトン・ストリート駅)

コートランド・ストリート駅

G地上階ビージー・ストリート、ウェスト、ブロードウェイ、グリニッジ・ストリートセプテンバー11メモリアル&ミュージアム
B1
上層コンコース[2]
相対式ホーム、右側ドアが開く
ブロードウェイ線北行 フォレスト・ヒルズ-71番街駅行き (シティ・ホール駅)
ディトマース・ブールバード駅行き (シティ・ホール駅)
ブロードウェイ線南行 ベイ・リッジ-95丁目駅行き (レクター・ストリート駅)
平日:ホワイトホール・ストリート-サウス・フェリー駅行き (レクター・ストリート駅)
深夜帯:コニー・アイランド-スティルウェル・アベニュー駅行き (レクター・ストリート駅)
相対式ホーム、右側ドアが開く
バルコニーウェストフィールド・ワールド・トレード・センター
下層コンコースのエレベーター、エスカレーター、階段
西コンコース・バルコニー店舗、ブルックフィールド・プレイスへの連絡通路
相対式ホーム、右側ドアが開く
7番街線北行 ヴァン・コートラント・パーク-242丁目駅行き (チェンバーズ・ストリート駅)
7番街線南行 サウス・フェリー駅行き (レクター・ストリート駅)
相対式ホーム、右側ドアが開く
B2
下層コンコース
[2]
地下鉄間連絡通路  系統の列車 (チェンバーズ・ストリート-ワールド・トレード・センター駅)
 系統の列車 (フルトン・センター経由)
地下鉄連絡通路メトロカード券売機、ブロードウェイ線ホームへの連絡通路
ウェストフィールド・ワールド・トレード・センター店舗、ブース
地下鉄連絡通路メトロカード券売機、7番街線ホームへの連絡通路
B3
メザニン
[2]
パストレイン改札口パストレイン用券売機
西コンコース店舗、ブルックフィールド・プレイスへの連絡通路
B4
パストレインのホーム
[2]
1番線  HOB–WTC ラッシュ時:ホーボーケン駅行き (エクスチェンジ・プレイス駅)
島式ホーム (ホームA)
2番線[注釈 1]  HOB–WTC ホーボーケン駅行き (エクスチェンジ・プレイス駅)
3番線[注釈 2]  HOB–WTC ホーボーケン駅行き (エクスチェンジ・プレイス駅)
島式ホーム (ホームB)
4番線[注釈 3]  NWK–WTC ニューアーク・ペン駅行き (エクスチェンジ・プレイス駅)
島式ホーム (ホームC)
5番線[注釈 4]  NWK–WTC ニューアーク・ペン駅行き (エクスチェンジ・プレイス駅)
単式ホーム (ホームD)

IND8番街線

チェンバーズ・ストリート-ワールド・トレード・センター駅
Chambers Street–World Trade Center
ニューヨーク市地下鉄
急行線ホーム(チェンバーズ・ストリート駅)
駅情報
住所Church Street between Chambers Street & Vesey Street
New York, NY 10007
マンハッタン区
地区フィナンシャル・ディストリクト
座標北緯40度42分46秒 西経74度00分35秒 / 北緯40.712655度 西経74.009657度 / 40.712655; -74.009657
ディビジョンBディビジョンIND
路線IND8番街線
運行系統   A  (終日)
   C  (深夜帯以外)
   E  (終日)
ホーム数島式ホーム 2面
線路数4線
その他の情報
開業日1932年9月10日 (91年前) (1932-09-10)[3]
バリアフリー設備 (緩行線ホームのみ)
旧駅名/名称チェンバーズ・ストリート-ハドソン・ターミナル駅
Chambers Street – Hudson Terminal
次の停車駅
北側の隣駅キャナル・ストリート駅: A  C  E 
南側の隣駅フルトン・ストリート駅: A  C 
(終点): E 


北側の隣駅 西4丁目-ワシントン・スクエア駅: A  C  E 
南側の隣駅 (終点): E 
注:急行線ホームは非対応
(フルトン・ストリート駅: A  C  )
停車案内表
マーク説明
深夜を除く終日停車
終日停車

IND8番街線チェンバーズ・ストリート-ワールド・トレード・センター駅島式ホーム2面4線の急行停車駅だが、レイアウトが他駅と違っており、急行線と緩行線は別のホームに停車し、駅名も急行駅はチェンバーズ・ストリート駅、緩行駅はワールド・トレード・センター駅となる。このため、急行線と緩行線の間で乗り換えをする利用者は、いったんメザニンに上がって乗り換える必要がある。メザニンからはIRTブロードウェイ-7番街線との間で改札内乗換ができる。1932年9月10日にIND8番番街線のインウッド-207丁目駅までの区間とともに開業した[4]。ホームはいずれも列車長180メートル(600フィート)に対応している。

チェンバーズ・ストリート駅

チェンバーズ・ストリート駅は急行線のホームである。駅のすぐ北側で北行線/南行線の間に第3線が設けられており、両端で南北両方向に転線できるようになっている。これは1933年2月11日にブロードウェイ-ナッソー・ストリート駅(現在のフルトン・ストリート駅)が開業するまで当駅が終点だったため使用されていた折り返し線の名残である。A系統および C系統が停車する。メザニンには自動改札機があり、チャーチ・ストリート方面出口に繋がっている。ホームは車椅子対応になっていない。

ワールド・トレード・センター駅

緩行線ホーム(ワールド・トレード・センター駅)で発車を待つE系統R160形

ワールド・トレード・センター駅は緩行線ホームで、緩行系統の終点となっている。急行線ホームから南にオフセットした場所にあり、ワールドトレードセンターサイト英語版の北端にあたる。E系統が発着し、南行線の列車はキャナル・ストリート駅の南側で急行線の下に下って当駅に入線してくる。ワールド・トレード・センター駅の北端には信号機があり、ホームの中央付近に両渡り付き交差が設けられている。緩行線はホーム南側の車止めで終わっている。開業当初はハドソン・ターミナル駅(Hudson Terminal)という駅名だったが、1973年に近くに建設されたワールドトレードセンターのツインタワーにちなんで現在の駅名に改められた。

1974年頃より駅のタイルに"H AND M"という装飾が存在したが、現在は撤去されている[5]。また、ブロードウェイ線ホームへの連絡通路は以前より設置が計画されていた[6]が完成予定は幾度も延期されていた。

駅名

開業当初は全体がチェンバーズ・ストリート-ハドソン・ターミナル駅として扱われていたが、その後1948年頃の時点ではチェンバーズ・ストリート-ハドソン・ターミナル駅(急行線)とハドソン・ターミナル駅(緩行線)に分かれた。1964年と1966年の地図も同じ扱いになっていた。

その後、1972年に再び1つの駅として扱われるようになったが、2019年現在では2駅に分かれ、改札内乗り換えという扱いとなっている[7]

IRTブロードウェイ-7番街線

パーク・プレイス駅
Park Place
ニューヨーク市地下鉄
駅情報
住所Park Place & Broadway
New York, NY 10007
マンハッタン区
地区フィナンシャル・ディストリクト
座標北緯40度42分45秒 西経74度00分28秒 / 北緯40.712492度 西経74.007683度 / 40.712492; -74.007683
ディビジョンAディビジョンIRT
路線IRTブロードウェイ-7番街線
運行系統   2  (終日)
   3  (深夜帯以外)
ホーム数島式ホーム 1面
線路数2線
その他の情報
開業日1918年7月1日 (106年前) (1918-07-01)
次の停車駅
北側の隣駅チェンバーズ・ストリート駅: 2  3 
南側の隣駅フルトン・ストリート駅: 2  3 
停車案内表
マーク説明
深夜を除く終日停車
終日停車
配線図

IRTブロードウェイ-7番街線ブルックリン支線パーク・プレイス駅ブロードウェイとチャーチ・ストリートの間のパーク・プレイス地下にある。1918年7月1日に開業したが、当時既に開業していたBMTブロードウェイ線IRTレキシントン・アベニュー線の下を通るため、地下深くに設けられた。島式ホーム1面2線を有し、ホームには青いI形鋼の柱が立っている。柱には1本おきに黒地に白で駅名をレタリングした駅名標が取り付けられている。線路の壁面上端には金色タイルの帯が配され、等間隔で"P"と書かれた石板が取り付けられている。

駅の北側では、線路がIRTブロードウェイ-7番街線の本線急行線に繋がっている。北隣のチェンバーズ・ストリート駅とは非常に近い。

BMTブロードウェイ線

コートランド・ストリート駅
Cortlandt Street
ニューヨーク市地下鉄
南行ホーム
駅情報
住所Cortlandt Street & Church Street
New York, NY 10280
マンハッタン区
地区フィナンシャル・ディストリクト, ワールド・トレード・センター・シティ
ディビジョンBディビジョンBMT
路線BMTブロードウェイ線
運行系統   N  (深夜帯)
   R  (深夜帯以外)
   W  (平日)
ホーム数相対式ホーム 2面
線路数2線
その他の情報
開業日1918年1月5日 (106年前) (1918-01-05)[8] (開業)
2002年9月15日 (21年前) (2002-09-15) (営業再開)
廃駅日2001年9月11日 (22年前) (2001-09-11) (アメリカ同時多発テロによる被災のため閉鎖)
2005年8月20日 (18年前) (2005-08-20) (連絡通路建設のため閉鎖)
改築2009年11月25日 (14年前) (2009-11-25) (北行ホーム)[9]
2011年9月6日 (12年前) (2011-09-06) (南行ホーム)[10][11]
バリアフリー設備
旧駅名/名称コートランド・ストリート-ワールド・トレード・センター駅
Cortlandt Street–World Trade Center
次の停車駅
北側の隣駅シティ・ホール駅: N  R  W 
南側の隣駅レクター・ストリート駅: N  R  W 


北側の隣駅 14丁目-ユニオン・スクエア駅: N  R  W 
南側の隣駅 無し: W 
ジェイ・ストリート-メトロテック駅: N  R  W 
停車案内表
マーク説明
深夜を除く終日停車
平日のみ停車
深夜のみ停車

BMTブロードウェイ線コートランド・ストリート駅 (Cortlandt Street) はチャーチ・ストリートコートランド・ストリートの交差点に位置している。

この地下駅は1918年1月5日に開業した[8]。この駅は南北2線と相対式ホーム2面を有した2面2線の地下駅である[12]。この駅はBMTの駅として最もワールドトレードセンターに近い駅となっている[13]。駅の北側ですぐに線路は北東方向に折れ曲がり、ブロードウェイ地下でもう一度北へ進路を変更しシティ・ホール駅へと入る[12]

出口

チャーチ・ストリートとデイ・ストリートの交差点北東・南東に北行ホームからの階段があるほか、チャーチ・ストリートとコートランド・ストリートの交差点北東にも階段がある[13]

また、どちらのホームも連絡通路経由でパストレインワールド・トレード・センター駅に接続しているほか、デイ・ストリート連絡通路とフルトン・センターを経由することでフルトン・ストリート駅にも接続している[13]。また、ワン・リバティ・プラザへ地下通路が接続している[13]。駅の北側からはかつてのワールドトレードセンターの地下コンコースへ接続しており、ウェストフィールド・ワールド・トレード・センター・ショッピングモールに行くことができる[13]。南行ホーム北端には地下鉄ワールド・トレード・センター駅への連絡通路がある。この通路は2017年12月29日に2 ワールドトレードセンターと当駅南行ホーム、オキュラス、4 ワールドトレードセンターを結ぶ通路となった。この際に改札口が従来の位置のままでは連絡通路の運用に支障が出ると判断され位置が変更されている[14]

工事

パストレインワールド・トレード・センター駅への接続
南行ホームのリニューアルオープン時のテープカット

駅は1970年代後半に構造変更並びに改修工事を受けている。壁面は元のBMT様式のタイルから当時のMTAの標準であった長方形のタイル張りとなり、"Cortlandt Street"と書かれたモザイクを用いた駅名標はボルト止めの物へと変更された。照明は白熱灯から蛍光灯になりホーム先端も改修された。しかし、1998年から1999年に掛けてこの改修工事で過去の物となってしまった装飾物を復元する動きが出た。そしてADAへの準拠に伴う改修工事と共に復元は進められ、1918年の開業当初の壁面タイルワークが復元された。

2001年9月11日、駅はアメリカ同時多発テロの標的となったワールドトレードセンターの倒壊による被害を受け営業休止を余儀なくされた。被害は倒壊した建物の瓦礫による埋没、寸断された水道管からの浸水で復旧工事には多大な時間が掛かり、最終的に駅の営業が再開されたのはテロ発生から約1年後の2002年9月15日の事であった。

2005年8月20日、フルトン・センタープロジェクトの一環でデイ・ストリートの地下に連絡通路を建設するために駅が再び営業休止となった。また、この工事により駅は南北両ホームがADAに準拠する事となった。以前は南行ホームのみパストレインのワールド・トレード・センター駅のエレベーターと連絡通路を経由する事でADAでのアクセスが可能となっていた。当時のMTAのポスターでは2006年、ないし2007年の春までには駅の営業が再開されるとしていたが、実際には再開予定は無かった[15]。結局休止から3年後の2009年11月25日に北行ホームが営業再開[16][17]、更に2年後の2011年9月6日に南行ホームも営業を再開したが連絡通路自体は未だに建設中であった[18][10][11]

連絡通路が完成したのは建設開始から9年後の2014年11月10日の事であった。この連絡通路は改札外にあり、フルトン・ストリート駅と当駅、そしてパストイレンのワールド・トレード・センター駅を結んだ[19]。また、この連絡通路開通前の当駅の利用客数は1,500,040人(2014年)であるのに対し、開通後の2016年は4,270,036人と184%もの大幅な増加を見せている[1]

画像

Oculus

1998年にクリスティン・ジョンズとアンドリュー・ギンゼル英語版が制作した Oculus (ラテン語で「目」)のモザイクが駅の至るところに300枚以上散りばめられている。この目は数百人のニューヨーカー達の写真をモデルにしたものである。

"Oculus"の目

周辺施設

脚注

注釈

出典

外部リンク