ソフトバンクWi-Fiスポット

ソフトバンクWi-Fiスポット(ソフトバンクワイファイスポット)とは、ソフトバンクが提供する、携帯電話スマートフォン向け公衆無線LANサービスの名称である。

ソフトバンクWi-Fiスポットに用いられるルーター

概要

ソフトバンクWi-Fiスポットは、SoftBankおよびディズニー・モバイルなど一部のMVNOWi-Fi無線LAN)対応携帯電話・スマートフォン加入者向けのサービスである。独自に設置されたソフトバンクWi-Fiスポットに加え、BBモバイルポイントの利用が可能である。

利用は、データ定額プランの何れか(法人向けなどに一部非対応プランあり)の加入が必須で、Wi-Fiスポット料金分の割引が半永久的に継続されて実質無料である。

独自アクセスポイントは、多くはFoxconn製独自ルータ1.5GHz帯3G/2.5GHz帯AXGPWAN回線として使用)[1]を使用している。

利用可能端末

サービス当初は広くWi-Fi対応端末一般を対象にしていた。2011年2月18日から「サービス向上のため」として接続可能な機種をSoftBankの機種のみに変更している[2]

2012年7月以降に、SoftBankの機種「以外」の端末(PCや他社携帯電話等Wi-Fiの使えるもの)利用者向けに、有料サービスとして24時間を467円(税別)で利用できる「ソフトバンクWi-Fiスポット (EX) 」(専用SSID:SWS1dayでのみ利用可能・セキュリティなし)が開始された[3]

ソフトバンク系他ブランドにおけるサービス展開

イー・モバイル2013年に開始されたEMOBILE 4G-Sで対応して以降、旧ウィルコムや後継のY!mobileブランドの対応スマートフォンも利用可能で、データ端末のEMOBILE 4GなどY!mobileのデータ端末の一部も利用可能である。フィーチャーフォン端末も、端末が対応していれば指定料金プラン契約時に利用可能である。

対応携帯電話

ケータイWi-Fi対応SoftBank 3G携帯電話(ただし、2016年1月14日以降は、暗号化証明がSHA-2によるログイン認証が可能な機種に限る)およびiPhone[注 1]iPad(Wi-Fiモデルも含む)・SoftBank Xシリーズのスマートフォン[注 2][注 3]SoftBank スマートフォン[注 4]が対象となる(Android OSの場合、2016年1月14日以降は、厳密には、2.3以降の端末であることが必要)。Wi-Fiスポットへのログインは、設定アプリないしはソフトウェアがSHA-2証明書による自動認証によって行われるため、IDやパスワードなどは設定されていない。設定アプリやソフトウェアで利用する設定をすれば、スポットに入った際に自動的に接続される。

Y!mobileブランド契約者は、タイプ1契約(通話SIMカードのみの契約も含む)およびタイプ3契約、ワイモバイルの扱うスマートフォン(EMOBILE 4G-S契約のEM01FおよびEM01Lを含む)のほか、端末自体が非対応でなければ、フィーチャーフォン(2017年4月21日現在は「AQUOS ケータイ2」のみ)やSIMフリー端末も利用可能な場合がある。利用は設定が必要で、設定の方法も機種によって異なる。端末により利用可能なSSIDに制限がある[4]。ケータイプランSSおよびシェアプラン(子回線側)の契約では利用不可である。

タイプ2の端末 (302HW) と旧・イー・アクセス契約となるGL07Sは設定アプリが異なるが、ほかの機種はタイプ1の端末とほぼ同じ方法で利用可能である。旧・イー・アクセス契約の3G端末は利用できないため、有料オプションのエコネクトのサービスを使用する。GL07Sは併用も可能である。

旧・ウィルコムが発売した、SoftBankモデルは、SoftBankブランドの設定に準ずる。利用可能なSSIDは、タイプ1と同じである。

2016年1月14日から、ログイン認証がSHA-2非対応の端末で不可となり、SHA-2非対応のSoftBank 3G端末(ケータイWi-Fiとして使用)とSoftBank Xシリーズのうち、Android端末であるSoftBank X06HTSoftBank X06HTIIは利用不可能となった。Xシリーズのうち、Windows Phone (6.1/6.5) の端末および0001softbankの設定方法が公開されている端末は引き続き使用可能である。

サービスエリア

  • 独自設置のアクセスポイント (SSID:0001softbank/0002softbank) が利用対象エリアとなる。独自アクセスポイントでは、2010年6月1日よりスターバックスの店舗にアクセスポイントを設置、サービスの運用を開始[6]した。7月からミニストップ[7]プラザクリエイト[8]の店舗(現在は、子会社のプラザクリエイトストアーズが運営する店舗のブランドのひとつである)にもアクセスポイントの設置を開始。2011年5月1日から都営地下鉄、11月1日から東京メトロの駅構内で、アクセスポイントの運用を開始している(NTTBP公衆無線LAN設備を利用)。

スターバックス以外にも全日本空輸上島珈琲店日本航空サブウェイシダックスコロワイドなど約60社が参加することが発表されている[9]。具体的なパートナー企業は提供中・提供開始予定のパートナー各社・ブランドについてを参照。

2011年末ごろからWPA2エンタープライズの暗号化がかかったSSID:0002softbankが追加された。開始当初はソフトバンクiPhone/iPadのみ利用可能とされたが、その後、他のソフトバンク端末(Y!mobile端末を含む)でも利用可能な機種が登場している。過去の機種はハード的に0002softbankに対応可能と思われる機種でも、0001softbankしか使えない場合がある。

2013年1月2日現在のWi-Fiスポット数は35万か所余で、2014年ごろからSSID:0002softbankは5GHz帯 (11a/n/ac) のみ対応となった。

上記のSSIDの中から、設定アプリの仕様により、電波の強いものが優先して受信される。セキュリティの強固さなどの優先順位はユーザは設定できないため、暗号化のかかっていないSSIDの電波が強い状態であれば、それが優先して受信される形となる。

2015年7月ごろから、外国人観光客向けにSSID:.FREE Wi-Fi PASSPORT を提供した。

過去

セキュリティ

ログイン認証は、設定アプリやソフトウェア(ないしは、フィーチャーフォンに内蔵された機構など)が自動的(ID、パスワードは用いない)にSHA-2暗号化証明書を利用して行われるため、利用者情報の漏洩の可能性は低いとされる。以前は、SHA-2以前の方式も取られていたが、2016年1月14日以降は、SHA-2およびそれ以降の方式のみとされたため、SHA-2非対応のフィーチャーフォンと(OSがSHA-2非対応の)Android 2.2.xまでのスマートフォンでは利用不可能となった。

ログイン認証が暗号化されていても、接続されるSSIDは、以下のようになっている。

SSID暗号化方式
0001softbankなし
SWS1day
FREE Wi-Fi PASSPORT
mobilepointWEP
mobilepoint1
mobilepoint2WPA2-PSK
0002softbankWPA2-EAP
(802.1x EAP-SIM/AES)

関連項目

端末関連

関連サービス

他事業者の類似サービス

脚注

注釈

出典

外部リンク