スーパーサックス
スーパーサックス(Supersax)は、サックス奏者のメッド・フローリーとベーシストのバディ・クラークによって、サックス奏者チャーリー・パーカーへのトリビュートとして1972年に結成されたアメリカ合衆国のジャズ・グループである[1]。グループの音楽は、パーカーの即興演奏をハーモナイズしたアレンジで構成されており[2]、サックス・セクション(2人のアルト、2人のテナー、およびバリトン)、リズム・セクション(ベース、ピアノ、ドラム)、および金管楽器(トロンボーンまたはトランペット)によって演奏された。
スーパーサックス Supersax | |
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出身地 | ![]() |
ジャンル | ジャズ |
活動期間 | 1972年 - 1988年 |
レーベル | キャピトル、MPS、コロムビア |
旧メンバー | フレッド・アトウッド マイク・バローン ロネル・ブライト モンティ・バドウィグ コンテ・カンドリ バディ・クラーク ジョン・デンツ メッド・フローリー ジェイク・ハンナ ルー・レヴィ チャールズ・ローパー ジョー・ロペス ローレンス・マラブル ウォーン・マーシュ ラリー・マクガイア ドン・メンザ ジェイ・ミリオリ ブルー・ミッチェル ラニー・モーガン ジャック・ニミッツ ラルフ・オズボーン スー・ラニー レイ・リード フランク・ロソリーノ アーニー・タック レイ・トリスカリ |
略歴
このグループで録音した著名なブラス・ソリストには、コンテ・カンドリ (トランペット)[1]、フランク・ロソリーノ (トロンボーン)、カール・フォンタナ (トロンボーン)がいる[3]。グループのレコーディングでは、彼らの音楽はしっかりとオーケストレーションされ、フローリーによるアレンジには即興の必要性がほとんど、またはまったくなかった(ただし、バンド・メンバーはライブ・パフォーマンスにおいてソロを演奏することがよくあった)[4]。
サックス奏者のウォーン・マーシュはグループの初期ラインナップのメンバーであり[1]、公式にリリースされた楽曲でソロを演奏する自由は与えられなかったが、リー・コニッツはウォーンがソロを演奏しているグループの海賊版テープがあると述べた[5]。
彼らは1974年にグラミー賞の「グループによるベスト・ジャズ・パフォーマンス」を受賞した。彼らはまた、L.A.ヴォイセスが「ベスト・ジャズ・ボーカル・パフォーマンス - デュオ・オア・グループ」にノミネートされたことにより、1983年に録音された『スーパーサックス&L.A.ヴォイセス - L.A.』で部分的ながらグラミー賞にノミネートされた。メッド・フローリーは、このレコーディングのためのボーカル・アレンジも担当した[6]。
ディスコグラフィ
アルバム
- 『スーパーサックス・プレイズ・バード』 - Supersax Plays Bird (1973年、Capitol)
- 『ソルト・ピーナッツ』 - Salt Peanuts: Supersax Plays Bird Vol. 2 (1974年、Capitol)
- 『スーパーサックス・プレイズ・バード・ウィズ・ストリングス』 - Supersax Plays Bird with Strings (1975年、Capitol)
- 『チェイシン・ザ・バード』 - Chasin' the Bird (1977年、MPS)
- 『ダイナマイト!』 - Dynamite!! (1979年、MPS)
- 『スーパーサックス&L.A.ヴォイセス - L.A.』 - Supersax & L.A. Voices: L.A. (1983年、Columbia)
- 『スーパーサックス&L.A.ヴォイセス - Vol.2』 - Supersax & L.A. Voices Vol. 2 (1984年、CBS)
- 『スーパーサックス&L.A.ヴォイセス - Vol.3』 - Supersax & L.A. Voices Vol. 3: Straighten Up and Fly Right (1986年、CBS)
- 『ストーン・バード』 - Stone Bird (1988年、Columbia)
- Live in '75: The Japanese Tour (1998年、Hindsight)
- Live in '75: The Japanese Tour Vol. 2 (1999年、Hindsight)[7]