スラバヤ

インドネシアの都市

スラバヤインドネシア語: Kota Surabaya)は、インドネシア第2の都市であり、東ジャワ州の州都である。ジャワ島北岸のマス川河口に位置する。人口は約297万人(2021年)。代から華僑が在住しているため、漢語では泗水と呼ぶ。

スラバヤ
Kota Surabaya
インドネシアの旗
スラバヤの市旗スラバヤの市章
市旗市章
愛称 : SBY
標語 : "Surabaya bersih dan hijau
(English: Surabaya green and clean)"
位置
の位置図
位置
スラバヤの位置(ジャワ島内)
スラバヤ
スラバヤ
スラバヤ (ジャワ島)
スラバヤの位置(インドネシア内)
スラバヤ
スラバヤ
スラバヤ (インドネシア)
スラバヤの位置(スラバヤ内)
スラバヤ
スラバヤ
スラバヤ (スラバヤ)
地図
座標 : 南緯7度14分0秒 東経112度44分0秒 / 南緯7.23333度 東経112.73333度 / -7.23333; 112.73333
行政
インドネシアの旗 インドネシア
 東ジャワ州
 市スラバヤ
地理
面積 
  市域274.06 km2
標高5 m
人口
人口(2021年現在)
  市域2,972,091人
  備考統計[1]
その他
等時帯インドネシア時間(WIB) (UTC+7)
市外局番031
公式ウェブサイト : http://www.surabaya.go.id/

概要

天然の良港タンジュン・ペラック港を中心に、オランダ植民地時代から貿易の中心として栄えた。現在はインドネシア最大の港湾で、最大の軍港である。

砂糖タバココーヒーなどを輸出する。 華人アラブ系住民も多く、チャイナタウンやアラブ街もある。国立総合大学のアイルランガ大学や、アイデア対決・ロボットコンテストNHKロボコン)に参加経験のあるスラバヤ電子工学ポリテクニックなど、高等教育機関も多い。

都市名

インドネシア語を意味するスラとを意味するバヤがこの地で最強の動物を争ったという神話に由来し、市章に表されている。

歴史

15世紀から16世紀にかけてイスラム系のスルタン国が存在し、ジャワ島東部の政治的、軍事的拠点であった。1625年、紛争の後に当時強大であったマタラム王国の支配下となった。これによりマタラム国は、バンテン王国の支配地とオランダ領バタヴィアの除いたジャワ島のほとんどすべてを支配下に治めた。

オランダ植民地時代に商業港として発展した。太平洋戦争中の1942年日本軍に占領され第百二海軍工作部が置かれた。若鷹 (急設網艦)などが修理を受けている。1944年連合国軍の爆撃を受けた。

1945年日本の降伏後、10月25日に上陸した英軍第49旅団とインドネシア独立派の間で戦闘が発生し、これがインドネシア独立戦争の発端となった。その後インドネシア独立派が占拠したが、1947年オランダ軍に再占領され、1949年にようやくインドネシア共和国に編入された。スカルノ初代大統領の故郷でもある。

気候

ケッペンの気候区分ではサバナ気候(Aw)に属する。

スラバヤ(標高5m、極値1963–1980年)の気候
1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
最高気温記録 °C°F33.3
(91.9)
34.4
(93.9)
33.9
(93)
33.3
(91.9)
33.9
(93)
33.9
(93)
33.9
(93)
34.4
(93.9)
33.9
(93)
35
(95)
35.6
(96.1)
35
(95)
35.6
(96.1)
平均最高気温 °C°F31.8
(89.2)
31.5
(88.7)
31.6
(88.9)
31.4
(88.5)
31.6
(88.9)
31.2
(88.2)
31.3
(88.3)
30.1
(86.2)
32.7
(90.9)
33.4
(92.1)
33.1
(91.6)
31.9
(89.4)
31.8
(89.2)
日平均気温 °C°F26.8
(80.2)
26.8
(80.2)
27
(81)
27.3
(81.1)
27.3
(81.1)
26.7
(80.1)
26.2
(79.2)
26.5
(79.7)
27.2
(81)
28.2
(82.8)
28.3
(82.9)
27.3
(81.1)
27.13
(80.87)
平均最低気温 °C°F24.1
(75.4)
24.2
(75.6)
24.0
(75.2)
24.8
(76.6)
24.1
(75.4)
23.5
(74.3)
23.0
(73.4)
22.5
(72.5)
22.9
(73.2)
23.7
(74.7)
24.1
(75.4)
23.8
(74.8)
23.7
(74.7)
最低気温記録 °C°F21.1
(70)
21.1
(70)
20.6
(69.1)
18.3
(64.9)
16.7
(62.1)
15.6
(60.1)
14.4
(57.9)
16.1
(61)
16.7
(62.1)
17.8
(64)
19.4
(66.9)
20
(68)
14.4
(57.9)
雨量 mm (inch)327
(12.87)
275
(10.83)
283
(11.14)
181
(7.13)
159
(6.26)
101
(3.98)
22
(0.87)
15
(0.59)
17
(0.67)
47
(1.85)
105
(4.13)
219
(8.62)
1,751
(68.94)
平均降雨日数17181915131173451223147
湿度66.6169.166.367.2364.8760.2760.8457.8754.5356.0656.1363.0361.903
平均月間日照時間2171962172702793003413413303102702483,319
平均日照時間7.07.07.09.09.010.011.011.011.010.09.08.09.1
日照率58585875758392929283756275.3
出典1:World Meteorological Organization;[2] Climate-Data.org (daily mean);[3] and Worldwide Bioclimatic Classification System (record extreme temperature)[4][5]
出典2:Weather Atlas (sunshine data)[6]

対外関係

姉妹都市・提携都市

交通

空路

空港

市内中心部から17km離れた位置にジュアンダ国際空港がある。インドネシア国内でもジャカルタスカルノハッタ国際空港に次いで2番目に利用者の多い空港となっている。

鉄道

鉄道路線

ジャカルタからチレボン・スマランを経由してスラバヤ・パサールトゥリ駅へ至る北幹線、ジャカルタからバンドンまたはチレボン・ジョクジャカルタソロマディウンを経由してスラバヤ・グブン駅、スラバヤ・コタ駅に至る南幹線の接続するジャンクションで、南幹線の途中からバリ島への連絡港の有るパニュワンギへの支線も出ていてスラバヤ・グブン駅からパニュワンギ行きの列車も設定されている。

道路

対岸のマドゥラ島とはスラマドゥ大橋で結ばれている。

航路

港湾

  • タンジュンペラック港英語版 - オランダ植民地時代から貿易の中心として栄えた。現在[いつ?]はインドネシア最大の港湾で、同国最大の軍港である。

文化・名物

スポーツ

2021年アジアユースゲームズの開催地に予定されている[7]

ゲロラ・ブン・トモ・スタジアムは多目的スタジアムで、主にサッカーで用いられる。5万人収容。

出身関連著名人

ゆかりの人物

脚注

関連項目

実は「スラバヤ通り」はスラバヤではなくジャカルタ市内のチキニ駅そばの骨董品店並ぶ通りである。

外部リンク