スズキ・GSX-R600

GSX-R600(ジーエスエックスアールろっぴゃく)は、スズキが製造しているスーパースポーツタイプのオートバイである。

スズキ・GSX-R600
2008年仕様
SUZUKI GSX-R600
基本情報
排気量クラス大型自動二輪車
メーカー日本の旗スズキ
エンジン599 cm3 4ストローク
内径×行程 / 圧縮比67.0 mm × 42.5 mm / 12.8:1
最高出力89.0kW(121PS)/12,400rpm
乾燥重量165 kg
車両重量196 kg
テンプレートを表示

概要

GSX-Rシリーズとして1992年から発売されている。

GSX-R600は当初、1992年に登場したGSX-R750を海外輸出向けに排気量を小さくした派生モデルであったが、その後欧州での600ccクラスのレース活性化や、GSX-R750の国内正規販売が終了したことなどにより、次第にメイン車種としての開発が行われ、2006年型からはGSX-R600のエンジンをボア・ストロークアップすることによってGSX-R750が構成されるなど逆転し、その後600・750共にほぼ隔年でモデルチェンジを繰り返し、現在も日本国外向けに生産されている。

なおGSX-R600は、レース専用の「レースベース車」が台数限定でスズキ二輪から発売されている[1]


モデル一覧

1992 - 1993年

最初のモデルはGSX-R750をベースに排気量を小さくした派生モデル。1993年モデルまでで一旦製造終了。

1997 - 2000年

1996年型GSX-R750をベースとして新たに開発された車両[2]。SRAD(Suzuki Ram Air Direct)の導入により600ccながら最高出力は106psに達している。フロントフォークは正立式を採用。

1997年仕様(V)

以下のカラーバリエーションで発売された[2]

  • パールスズキディープブルー×パールスティールホワイト
  • キャンディムーンシャドウブルー×パールノベルティブラック
  • マーブルイタリアンレッド×ブラック

1998年仕様(W)

以下のカラーバリエーションに改められた[3]

  • パールスズキディープブルー×パールスティールホワイト
  • キャンディコーランオレンジ×ソリッドブラック
  • メタリックライトコーラル×メタリックフラッシュシルバー

1999年仕様(X)

以下のカラーバリエーションに改められた[3]

  • パールスズキディープブルー×パールスティールホワイト
  • キャンディサターンブラック
  • パールリバリーイエロー

2000年仕様(Y)

以下のカラーバリエーションに改められた[3]

  • パールスズキディープブルー×パールスティールホワイト
  • パールリバリーイエロー×メタリックサターンブラック
  • パールキャニオンイエロー×キャンディムーンシャドウブルー
  • パールヘリオスレッド×メタリックアーバングレイ

2001 - 2003年

2001年にモデルチェンジ。フューエルインジェクションを採用し最高出力は118psまで向上した[4]

2001年仕様(K1)

GSX-R600 2001

以下のカラーバリエーションで発売された[4]

  • パールスズキディープブルー×パールスティールホワイト
  • パールリバリーイエロー×メタリックサターンブラック
  • キャンディグランドブルー×パールノベルティブラック

2002年仕様(K2)

以下のカラーバリエーションに改められた[4]

  • パールスズキディープブルー×パールスティールホワイト
  • キャンディグランドブルー
  • キャンディグランドブルー×メタリックソニックシルバー
  • パールリバリーイエロー×メタリックサターンブラック

2003年仕様(K3)

以下のカラーバリエーションに改められた[4]

  • パールスズキディープブルー×パールスティールホワイトNo.2
  • メタリックソニックシルバー×ソリッドブラック
  • パールオーピメントイエロー×ソリッドブラック

2004 - 2005年

2004年にデザイン及びメカニズムを一新。チタン製バルブ・倒立フォーク・ラジアルマウントブレーキキャリパー・ラジアルマスターシリンダー・ラムエア吸気・高性能32ビットECU採用等。これらの変更により最高出力は120psまで向上した。また、専用設計となった軽量コンパクトなフレームにより乾燥重量161kgとなった。

2004年仕様(K4)

GSX-R600 2004

以下のカラーバリエーションで発売された[5]

  • パールスズキディープブルーNo.2×グラススプラッシュホワイト
  • パールフラッシュイエロー
  • ソリッドブラック

2005年仕様(K5)

以下のカラーバリエーションに改められた[5]

  • パールスズキディープブルーNo.2×グラススプラッシュホワイト
  • パールフラッシュイエロー
  • パールクリスタルレッド×ソリッドブラック
  • メタリックソニックシルバー×ソリッドブラック

2006 - 2007年

2006年にフルモデルチェンジを行ない、エンジン車体とも一新となった。新型エンジンのボア×ストロークはこれまで通りであるが、シリンダーピッチが短縮されよりコンパクトになった。また、新たにバックトルクリミッターが導入された。最高出力は121ps。

この2006年型からGSX-R600が開発のベース車輛となり、GSX-R750は排気量をアップし、バランサーシャフトを設けたバリエーションモデルという位置づけになった。

2008 - 2010年

GSX-R600L0

2008年にモデルチェンジ。騒音対策にマフラーが大型化された。GSX-R1000で開発された新機能、S-DMS(SUZUKI Drive Mode Selector)が採用され、ユーザーの好み・道路状況に対して最適な出力特性を3段階に選ぶことができるようになった。

2011 - 2013年

2011年にモデルチェンジ。ショーワ社製倒立テレスコピック式ビッグピストンフロントフォーク(BPF)、ラジアルマウントのブレンボ社製軽量モノブロック対向4ピストンキャリパーを新たに採用。フレームやスイングアームからピストンまで多岐にわたる軽量化により合計9kgの軽量化を実現。最高出力は125ps。

主要諸元

モデル1997年2004年2006年2008年~2010年2011年~2018年
エンジン水冷・4ストローク・DOHC・4バルブ
気筒配列数並列4気筒
総排気量599cm3599.4cm3599.4cm3599.4cm3599.4cm3
最高出力78kW(106ps)/11,800rpm88.3kW(120ps)/13,000rpm89kW(121ps)/12,000rpm89kW(121ps)/12,400rpm92.5kW(125ps)/13,500rpm
最大トルク66.7Nm(6.8kgfm)/10,000rpm69.6Nm(7.1kgfm)/10,800rpm67.7Nm(6.9kgfm)/11,500rpm67.7Nm(6.9kgfm)/11,200rpm69.5Nm(7.09kgfm)/13,500rpm
全長2,065mm2,055mm2,040mm2,030mm
全幅720mm710mm715mm710mm
全高1,165mm1,150mm1,125mm1,135mm
シート高830mm825mm810mm
重量174kg(乾燥重量)161kg(乾燥重量)165kg(乾燥重量)187kg(装備重量)
燃料タンク容量18.0L17.0L16.5L17.0L
タイヤサイズ前:120/70-ZR17
後:180/55-ZR17
始動方式セル式
出典[6][7][8]

脚注

参考文献

  • 『SUZUKI GSX-R1000』ニューズ出版東京都〈ハイパーバイク Vol.15〉、2006年2月27日。ISBN 4-89107-367-5 

外部リンク

🔥 Top keywords: メインページ特別:検索上戸彩エドワード・S・モースXG (音楽グループ)石丸伸二秋葉原通り魔事件山田昌蓮舫木村カエラ椎名林檎井上愛一郎杉浦太陽ブルース・リー渡部峻アンチヒーロー (テレビドラマ)岡崎慎司高橋里華河合優実MY FIRST STORY無職転生 〜異世界行ったら本気だす〜クリストファー・コロンブス古畑任三郎黎智英赤間麻里子髙嶋政伸怪獣8号若葉竜也山本未來小川博Z-1 (アイドルグループ)稲葉浩志眞栄田郷敦天野鎮雄石川さゆり長谷川博己ノーマンズランド三上悠亜森内寛樹