ジクロロジフルオロメタン

ジクロロジフルオロメタン: DichlorodifluoromethaneR-12)は、無色の気体であり、ハロメタンフロン類である。Freon-12という商標名で販売されており、冷媒スプレーに用いられている。オゾン層破壊や二酸化炭素の数千倍も強い温室効果への懸念のため[2]モントリオール議定書により、1996年に、アメリカ合衆国その他多くの国で製造が禁止された。多くの有機溶媒に可溶である。

ジクロロジフルオロメタン
識別情報
CAS登録番号75-71-8 チェック
PubChem6391
ChemSpider6151 チェック
UNIIOFM06SG1KO チェック
EC番号200-893-9
E番号E940 (その他)
国連/北米番号1028
KEGGD03789 チェック
ChEMBLCHEMBL2106634
RTECS番号PA8200000
特性
化学式CCl2F2
モル質量120.91 g mol−1
外観エーテル様臭の無色気体
密度1.486 g/cm³ (−29.8 °C)
融点

−157.7 °C, 115 K, -252 °F

沸点

−29.8 °C, 243 K, -22 °F

への溶解度0.286 g/l at 20 °C
アルコール, エーテル, ベンゼン, 酢酸への溶解度可溶
log POW2.16
蒸気圧568 kPa (20 °C)
kH0.0025 mol kg−1 bar−1
危険性
EU IndexNot listed
主な危険性地球のオゾン層を損傷
RフレーズR44 R59[1]
SフレーズS9 S38[1]
引火点非可燃性
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

また、R-12は、シリーストリングの主要原料の1つである。容器の色は、白色である。

製造

五塩化アンチモン触媒の存在下で、四塩化炭素フッ化水素の反応により、生成する。

この反応により、トリクロロフルオロメタンクロロトリフルオロメタンテトラフルオロメタンも生成する[3]

エアロゾルとしての利用

サルブタモール等の薬品に対してのエアロゾルとしての利用は、アメリカ食品医薬品局によって段階的に廃止された。その代わり、環境に与える悪影響が知られていないハイドロフルオロアルカン等が用いられるようになった[4]

ギャラリー

出典

外部リンク