ジェローム・ダンブロシオ

ジェローム・ダンブロシオJérôme d'Ambrosio, 1985年12月27日 - )は、ベルギー出身のモータースポーツマネージャー、元レーシングドライバーフジテレビF1中継など一部のメディアではダンブロジオとも表記されている。

ジェローム・ダンブロシオ
基本情報
国籍ベルギーの旗 ベルギー
生年月日 (1985-12-27) 1985年12月27日(38歳)
出身地同・エテルベーク
フォーミュラEでの経歴
デビュー2014–15
所属マヒンドラ・レーシング英語版
車番64
過去所属ドラゴン・レーシング英語版
出走回数68
優勝回数3
ポールポジション2
ファステストラップ3
シリーズ最高順位4位 (2014–15)
基本情報
略称表記DAM
F1での経歴
活動時期2011-2012
所属チーム'11 ヴァージン
'12 ロータス
出走回数20
タイトル0
優勝回数0
表彰台(3位以内)回数0
通算獲得ポイント0
ポールポジション0
ファステストラップ0
初戦2011年オーストラリアGP
最終戦2012年イタリアGP
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経歴

金曜フリー走行でヴァージンVR-01を駆るダンブロシオ
(※:2010年日本GPにて)

1995年にレーシングカートを始め、モータースポーツの世界に入った。1996年にはミニクラス、2000年にジュニアクラス、2002年フォーミュラAクラスでそれぞれベルギーチャンピオンとなった。

2007年はインターナショナル・フォーミュラ・マスターに参戦。5勝を上げシリーズチャンピオンに輝いた。

2008年2009年DAMSよりGP2GP2アジアシリーズに参戦していた。チームメイトは小林可夢偉2008年-2009年シーズンのGP2アジアシリーズでは小林に次ぐシリーズランキング2位の成績を残した。また、GP2では2008年にランキング11位、2009年に9位といずれも小林を上回る成績を残した。

2010年も引き続きDAMSよりGP2に参戦。リバースグリッドによりポールポジションからスタートした第4戦のモナコグランプリ第2レースで、GP2での初優勝を達成した。

F1における経歴

F1ドライバー時代(2011年)

2010年ルノーのリザーブドライバーとして契約する[1]。ルノーのチーム代表エリック・ブーリエは、ダンブロシオのマネジメントを行うグラビティスポーツマネジメント社の代表でもある。シンガポールグランプリからブラジルグランプリの間の3戦ではヴァージンより金曜フリー走行1回目に出走した。最終戦アブダビグランプリ後の若手ドライバーテストではヴァージンとルノーのそれぞれで1日ずつ走行する機会を得た。

2011年はヴァージンにスポンサーを持ち込み、セカンドドライバーとして参戦。開幕戦オーストラリアグランプリの予選では、107%ルールをギリギリでクリアして22番手から出走し、決勝は4周遅れながらも14位で完走を果たした。第2戦マレーシアグランプリではリタイアを喫したものの、続く第3戦中国グランプリでは、予選でチームメイトのティモ・グロックを上回る21番手からスタート。決勝も20位で同じくグロックよりも前で完走した。第5戦スペイングランプリ前には持ち込んだスポンサーの支払いが滞り、シート喪失の可能性があったが、マネジメントを行うグラビティスポーツマネジメントが代金を肩代わりし、この後シーズン終了までシートを脅かされることはなくなった。予選ではチームメイトのグロックに対して4勝15敗と差を付けられるも、決勝ではグロックと遜色ない速さを見せ、ランキングはグロックを上回る24位であった。しかし翌年のシートを確保する資金が足りず、この年限りでヴァージンのシートを失う事になった。

2012年はレギュラーシートを獲得することが出来なかったため、ロータスとサードドライバー契約を結んだ[2]。ロータスは2010年にリザーブドライバーだったルノーが元になったチームであり復帰する形となる。第12戦ベルギーグランプリで、レギュラードライバーのロマン・グロージャンがスタート直後の複数台が絡むクラッシュの原因となり、次戦イタリアグランプリの出場停止処分を受けたため[3]、代役としてイタリアグランプリに出場することになった[4]。結果は予選16位(パストール・マルドナドのグリッド降格により決勝は15番手からスタート)、決勝はKERSの故障もあり13位となった。

2013年はロータスとリザーブドライバーとして契約した。

2014年はF1から離れ、イギリスで開催されているベントレー・コンチネンタルGTによるレースに参戦。その後同年9月より新たに開催されたフォーミュラEにおいてドラゴン・レーシング・フォーミュラEチームより参戦[5]

レーシングドライバー引退以降

2019年-20年シーズンを以てレーサーを引退し、翌2020年-21年シーズンからはロキット・ヴェンチュリー・レーシングの副代表に就任する[6]2021年-22年シーズンはチーム代表に就任し、チームランキング2位を獲得したが、シーズン終了後に退任を発表した[7]

2023年からメルセデスのドライバー開発ディレクターに就任し、ジュニアドライバー育成プログラムを担当する[8]。また同年8月にはメルセデスのチーム代表代行にも就任し、実際に9月の日本GPの際は、膝の手術によりレースに帯同しなかったトト・ヴォルフ代表の代わりを務めた[9]

2024年、スクーデリア・フェラーリに移籍。ガーデニング休暇を経た10月よりチーム副代表に就任し、フェラーリ・ドライバー・アカデミー(FDA)の責任者も兼任する[10]

エピソード

レース戦績

略歴

シリーズチームレースPP勝利表彰台ポイント順位
2003フォーミュラ・ルノー1.6 ベルギーティエリー・ブーツェン・レーシング1435??1位
フォーミュラ・ケーニヒ?123492404位
2004シャンピオナ・ドゥ・フランス・フォーミュラ・ルノー2.0グラフ・レーシング1400?1564位
ユーロカップ・フォーミュラ・ルノー2.070022816位
2005フォーミュラ・ルノー2.0 イタリアユーロノヴァ・レーシング171141994位
フォーミュラ・ルノー2.0 イタリア・ウィンター・シリーズ2?2?403位
ユーロカップ・フォーミュラ・ルノー2.0600?2215位
イタリアン・フォーミュラ3000・ライト100?96位
2006ユーロシリーズ300010003395位
フォーミュラ・ルノー3.5 シリーズテック1・レーシング7000036位
FIA GT選手権ベルジアン・レーシング (GT2)10000NC
2007インターナショナル・フォーミュラ・マスタークラム・モータースポーツ1615111001位
2008GP2シリーズDAMS200022111位
GP2アジアシリーズ100021211位
2008-0911104362位
2009GP2シリーズ20003299位
2010181122112位
フォーミュラ1ルノーF1チームテストドライバー
ヴァージン・レーシング
2011マルシャ・ヴァージン・レーシング19000024位
2012ロータスF1チーム1000023位
2013テストドライバー
2014ブランパンGTシリーズ・耐久カップM-スポーツ50001517位
2014-15フォーミュラEドラゴン・レーシング110131134位
2015-1610212835位
2016-17ファラデー・フューチャー・ドラゴン・レーシング120001318位
2017-18ドラゴン・レーシング120012714位
2018ストックカー・ブラジルシメジ・レーシング・チーム10000NC
2018-19フォーミュラEマヒンドラ・レーシング130126711位
2019-202000219位*
  •  : ゲストドライバーとしての出走であるため、ポイントは加算されない。
  • * : 今シーズンの順位。(現時点)

フォーミュラ・ルノー3.5 シリーズ

チーム1234567891011121314151617順位ポイント
2006年テック1・レーシングZOL
1

19
ZOL
2

19
MON
1

12
IST
1

14
IST
2

22
MIS
1

16
MIS
2

19
SPA
1
SPA
2
NÜR
1
NÜR
2
DON
1
DON
2
LMS
1
LMS
2
CAT
1
CAT
2
36位0

ユーロ3000選手権

チーム123456789101112131415161718順位ポイント
2006年ユーロノヴァ・レーシングADR
1
ADR
2
IMO
1
IMO
2
SPA
1
SPA
2
HUN
1
HUN
2
MUG
1

5
MUG
2

Ret
SIL
1

2
SIL
2

5
CAT
1

4
CAT
2

Ret
VLL
1
2
VLL
2
5
MIS
1

3
MIS
2

4
5位39

インターナショナル・フォーミュラ・マスター

エントラント12345678910111213141516DCポイント
2007年クラム・モータースポーツVAL
1

6
VAL
2

2
PAU
1

3
PAU
2

3
BRN
1

1
BRN
2

1
BOA
1

3
BOA
2

Ret
AND
1

2
AND
2

16
OSC
1

1
OSC
2

8
BRH
1

1
BRH
2

5
MNZ
1

1
MNZ
2

2
1位100

GP2シリーズ

エントラント1234567891011121314151617181920DCポイント
2008年DAMSCAT
FEA

Ret
CAT
SPR

15
IST
FEA

Ret
IST
SPR

Ret
MON
FEA

9
MON
SPR

7
MAG
FEA

6
MAG
SPR

Ret
SIL
FEA

9
SIL
SPR

12
HOC
FEA

Ret
HOC
SPR

11
HUN
FEA

9
HUN
SPR

Ret
VAL
FEA

5
VAL
SPR

2
SPA
FEA

8
SPA
SPR

2
MNZ
FEA

7
MNZ
SPR

6
11位21
2009年CAT
FEA

3
CAT
SPR

3
MON
FEA

6
MON
SPR

2
IST
FEA

Ret
IST
SPR

15
SIL
FEA

19
SIL
SPR

12
NÜR
FEA

10
NÜR
SPR

7
HUN
FEA

16
HUN
SPR

Ret
VAL
FEA

9
VAL
SPR

4
SPA
FEA

Ret
SPA
SPR

Ret
MNZ
FEA

4
MNZ
SPR

4
ALG
FEA

Ret
ALG
SPR

10
9位29
2010年CAT
FEA

Ret
CAT
SPR

10
MON
FEA

8
MON
SPR

1
IST
FEA

10
IST
SPR

8
VAL
FEA

Ret
VAL
SPR

8
SIL
FEA

11
SIL
SPR

11
HOC
FEA
HOC
SPR
HUN
FEA

6
HUN
SPR

Ret
SPA
FEA

Ret
SPA
SPR

Ret
MNZ
FEA

5
MNZ
SPR

2
YMC
FEA

14
YMC
SPR

8
12位21

GP2アジアシリーズ

エントラント123456789101112DCポイント
2008年DAMSDUB1
FEA

11
DUB1
SPR

8
SEN
FEA

Ret
SEN
SPR

Ret
SEP
FEA

3
SEP
SPR

Ret
BHR
FEA

11
BHR
SPR

12
DUB2
FEA

7
DUB2
SPR

3
11位12
2008-09年SHI
FEA

9
SHI
SPR

5
DUB
FEA

7
DUB
SPR

C
BHR1
FEA

2
BHR1
SPR

3
LSL
FEA

5
LSL
SPR

7
SEP
FEA

Ret
SEP
SPR

DSQ
BHR2
FEA

3
BHR2
SPR

2
2位36

F1

エントラントシャシーエンジン1234567891011121314151617181920WDCポイント
2010年ヴァージンVR-01コスワース CA2010 2.4 V8BHRAUSMALCHNESPMONTURCANEURGBRGERHUNBELITASIN
TD
JPN
TD
KOR
TD
BRA
TD
ABU--
2011年MVR-02コスワース CA2011 2.4 V8AUS
14
MAL
Ret
CHN
20
TUR
20
ESP
20
MON
15
CAN
14
EUR
22
GBR
17
GER
18
HUN
19
BEL
17
ITA
Ret
SIN
18
JPN
21
KOR
20
IND
16
ABU
Ret
BRA
19
24位0
2012年ロータスE20ルノー RS27-2012 2.4 V8AUSMALCHNBHRESPMONCANEURGBRGERHUNBELITA
13
SINJPNKORINDABUUSABRA23位0

ブランパンGTシリーズ・耐久カップ

チーム車両クラス12345順位ポイント
2014年Mスポーツ・ベントレーベントレー・コンチネンタルGT3ProMNZ
7
SIL
15
LEC
Ret
SPA
17
NÜR
12
20位15

フォーミュラE

チームシャシーパワートレイン12345678910111213順位ポイント
2014-15年ドラゴン・レーシングスパーク・SRT01-eSRT01-eBEI
6
PUT
5
PDE
8
BUE
14
MIA
4
LBH
6
MCO
5
BER
1
MSC
11
LON
2
LON
2
4位113
2015-16年ヴェンチュリー・VM200-FE-01BEI
5
PUT
14
PDE
3
BUE
16
MEX
1
LBH
7+
PAR
11
BER
16
LON
8
LON
3
5位83
2016-17年ファラデー・フューチャー・ドラゴン・レーシングペンスキー・701-EVHKG
7
MRK
13
BUE
8
MEX
14
MCO
Ret
PAR
Ret
BER
13
BER
13
NYC
Ret
NYC
10
MTL
11
MTL
9
18位13
2017-18年ドラゴン・レーシングペンスキー・EV-2HKG
NC
HKG
15
MRK
15
SCL
8
MEX
11
PDE
9
RME
7
PAR
12
BER
19
ZUR
3
NYC
13
NYC
Ret
14位27
2018-19年マヒンドラ・レーシングスパーク・SRT05eマヒンドラ・M5ElectroADR
3
MRK
1
SCL
10+
MEX
4
HKG
Ret
SYX
6
RME
8
PAR
17
MCO
11
BER
17
BRN
13
NYC
9
NYC
11
11位67
2019-20年マヒンドラ・M6ElectroDIR
9
DIR
DNS
SCL
NC
MEX
10
MRK
13+
BER
5
BER
DSQ
BER
7
BER
15
BER
16
BER
18
16位19

脚注

外部リンク

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