サアディア・ベン・ヨセフ[1]またはサディア・ベン・ヨゼフ[2](Saadia Ben Joseph、882年-942年) は、バビロニアのユダヤ教神学者[1]、哲学者[2]、文学者[2]、ヘブライ語文法学者[1]である。
エジプト・ファイユーム出身[1]。正統派ラビ・ユダヤ教の立場から厳格主義・聖書主義のカライ派を批判し、またイスラーム哲学の方法を用いてユダヤ教を哲学的に基礎づけようとした[3]。タルムードを学ぶ学塾イェシーバーの長ゲオーニーム(単数形はガーオーン)を務めたことから、サアドヤー・ガーオーン、サアディア・ガオン(Saadia Gaon)とよばれることもある。