コンフラン=サントノリーヌのテロ事件

パリ地域での2020年10月のテロ攻撃

コンフラン=サントノリーヌのテロ事件は、2020年10月16日フランスイヴリーヌ県コミューンであるコンフラン=サントノリーヌで、地理歴史科の中学教師サミュエル・パティ(仏: Samuel Paty)が、授業でイスラーム教の預言者ムハンマドの風刺画を生徒に見せたことに対する報復として、イスラーム過激派の男に首を切られて殺害されたテロ事件である。

コンフラン=サントノリーヌのテロ事件
ヨーロッパにおけるイスラームによるテロ英語版
場所コンフラン=サントノリーヌ, イヴリーヌ県, フランス
日付2020年10月16日
攻撃手段刃物
武器30-センチメートル (12 in) のナイフ
他の被害者サミュエル・パティ
犯人アブドゥッラーク・アンゾロフ
動機ジハード主義
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概要

サミュエル・パティ Samuel Paty
生誕1973年9月18日
ムーラン (アリエ県)、フランス
死没2020年10月16日
コンフラン=サントノリーヌ (イヴリーヌ県)、フランス
死因斬首
国籍フランス人
職業教師
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殺害されたサミュエル・パティ(仏: Samuel Paty)は地理歴史科の中学教師で、事件当日の夕方17時ごろ学校を出たところで首を切り落とされた[1]。犯人はチェチェン出身のロシア人難民アブドゥッラーク・アンゾロフとみられ[2]、事件後警察により射殺された[1]

このテロ行為は、2015年に起こったシャルリー・エブド紙の編集スタッフに対するテロ事件の加害者の裁判がフランスで行われているときに発生した。その原因と思われていたのは、シャルリー・エブド紙によるムハンマド風刺画だった。2006年にデンマークの風刺画家が描いたその風刺画は、2020年9月1日に同紙より再掲載された際、パキスタンからの報復の呼びかけのきっかけとなる。この呼びかけが、パリ市内にあったシャルリエブド紙のかつての社屋にて起こった襲撃事件につながった。

コンフラン・サントノリーヌでのテロは、2020年10月2日にレミュローで行われた、共和国原理の尊重を強化する法案を後押しし、また、世俗主義を強化し特定のイスラム派の急進化を食い止めるための対策を示したという、「分離主義」との闘いに関するフランス大統領エマニュエル・マクロンの演説の少し後に発生した。

首を斬られるテロ事件は、2015年のサンカンタンファラビエ事件以来、フランスそしてヨーロッパにおいて2回目であり、2020年に入って6回目のイスラム主義者による攻撃であった。2015年1月以降、フランスは前例のないイスラム過激派によるテロ攻撃の波にさらされている。パティは、2015年1月以来260人目のテロ犠牲者となった。またその13日後、新たなイスラム過激主義者のテロ攻撃により、フランス南部ニースで3人が死亡した。

関連項目

脚注

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