コパ・リベルタドーレス2018

コパ・リベルタドーレス2018(Copa CONMEBOL Libertadores 2018)は、59回目の南アメリカクラブ王者を決める大会である。優勝チームにはFIFAクラブワールドカップ2018レコパ・スダメリカーナ2019の出場権が与えられる。[1]ホーム・アンド・アウェー形式の決勝(第2戦は、安全上の理由により、南米大陸外の中立地であるマドリードエスタディオ・サンティアゴ・ベルナベウで行われた[2])を合計5-3で制したリーベル・プレートが4度目の優勝を果たした。[3]

コパ・リベルタドーレス2018
Copa CONMEBOL Libertadores 2018
大会概要
日程2018年1月22日 - 12月9日
チーム数47 (10連盟)
大会結果
優勝アルゼンチンの旗 リーベル・プレート (4回目)
準優勝アルゼンチンの旗 ボカ・ジュニアーズ
大会統計
試合数156試合
ゴール数353点
(1試合平均 2.26点)
得点王コロンビアの旗 ミゲル・ボルハ
コロンビアの旗 ウィルソン・モレロ英語版(9点)
 < 20172019

すべてのステージはホーム・アンド・アウェー形式により行われる。47チームは、予選、グループリーグ、決勝トーナメントを通じて優勝を争う。予選3回戦敗者のうち、上位2チームとグループリーグの各組3位の8チームの合計10チームはコパ・スダメリカーナ2018の2回戦に出場する。

出場チーム

  • 前回大会優勝チームとコパ・スダメリカーナの前回大会の優勝チームには、グループステージからの出場枠が与えられる。[4]
  • ブラジルは7つの出場枠(グループステージから5枠、予選2回戦から2枠)、アルゼンチンは6つの出場枠(グループステージから5枠、予選2回戦から1枠)、チリとコロンビアは4つの出場枠(グループステージと予選2回戦から2枠ずつ)、それ以外の国は4つの出場枠(グループステージから2枠、予選2回戦と予選1回戦から1枠ずつ)が与えられる。[4]
協会チーム(出場枠)参加ステージ出場資格
アルゼンチン
6+1チーム
インデペンディエンテ (アルゼンチン 1;前年のコパ・スダメリカーナ優勝)グループステージコパ・スダメリカーナ2017 優勝
ボカ・ジュニアーズ (アルゼンチン 2)2016-17 プリメーラ・ディビシオン 優勝
リーベル・プレート (アルゼンチン 3)2016-17 プリメーラ・ディビシオン 準優勝
(2016-17 コパ・アルヘンティーナ 優勝)
アトレティコ・トゥクマン (アルゼンチン 4)2016-17 コパ・アルヘンティーナ 準優勝[A]
エストゥディアンテス (アルゼンチン 5)2016-17 プリメーラ・ディビシオン 3位
ラシン・クラブ (アルゼンチン 6)2016-17 プリメーラ・ディビシオン 4位
バンフィエルド (アルゼンチン 7)予選2回戦2016-17 プリメーラ・ディビシオン 5位
ボリビア
4チーム
ザ・ストロンゲスト (ボリビア 1)グループステージ2016 アペルトゥーラ 優勝[B]
ボリバル (ボリビア 2)2017 アペルトゥーラ 優勝[B]
ホルヘ・ウィルステルマン (ボリビア 3)予選2回戦2017 クラウスーラ 最上位チーム[A][B]
オリエンテ・ペトロレロ (ボリビア 4)予選1回戦2016-17 プリメーラ・ディビシオン 通算成績最上位チーム[A]
ブラジル
7+1チーム
グレミオ (ブラジル 1; 前回優勝)グループステージコパ・リベルタドーレス2017 優勝
(2017 カンピオナート・ブラジレイロ・セリエA 4位)
コリンチャンス (ブラジル 2)2017 カンピオナート・ブラジレイロ・セリエA 優勝
クルゼイロ (ブラジル 3)2017 コパ・ド・ブラジル 優勝
(2017 カンピオナート・ブラジレイロ・セリエA 5位)
パルメイラス (ブラジル 4)2017 カンピオナート・ブラジレイロ・セリエA 準優勝
サントス (ブラジル 5)2017 カンピオナート・ブラジレイロ・セリエA 3位
フラメンゴ (ブラジル 6)2017 カンピオナート・ブラジレイロ・セリエA 6位
ヴァスコ・ダ・ガマ (ブラジル 7)予選2回戦2017 カンピオナート・ブラジレイロ・セリエA 7位
シャペコエンセ (ブラジル 8)2017 カンピオナート・ブラジレイロ・セリエA 8位
チリ
4チーム
ウニベルシダ・デ・チレ (チリ 1)グループステージ2017 クラウスーラ 優勝[C]
コロコロ (チリ 2)2017 Transición 優勝[C](2017 クラウスーラ 準優勝)
サンティアゴ・ワンダラーズ (チリ 3)予選2回戦2017 コパ・チリ英語版 優勝
ウニベルシダ・デ・コンセプシオン英語版 (チリ 4)2017 プリメーラ・ディビシオン プレーオフ勝利チーム[C](2017 クラウスーラ3位)
コロンビア
4チーム
アトレティコ・ナシオナル (コロンビア 1)グループステージ2017 アペルトゥーラ 優勝
ミジョナリオス (コロンビア 2)2017 フィナリサシオン 優勝
サンタフェ (コロンビア 3)予選2回戦2017 プリメーラA 通算成績最上位チーム[A]
アトレティコ・ジュニオール (コロンビア 4)2017 コパ・コロンビア英語版 優勝
エクアドル
4チーム
エメレク (エクアドル 1)グループステージ2017 セリエA 優勝
デルフィン (エクアドル 2)2017 セリエA 準優勝
インデペンディエンテ・デル・バジェ (エクアドル 3)予選2回戦2017 セリエA 通算成績最上位チーム[A]
マカラ英語版 (エクアドル 4)予選1回戦2017 セリエA 通算成績2番手チーム[A]
パラグアイ
4チーム
セロ・ポルテーニョ (パラグアイ 1)グループステージ2017 プリメーラ・ディビシオン 前後期優勝チームのうち通算成績上位(クラウスーラ優勝)
リベルタ (パラグアイ 2)2017 プリメーラ・ディビシオン 前後期優勝チームのうち通算成績下位(アペルトゥーラ優勝)
グアラニー (パラグアイ 3)予選2回戦2017 プリメーラ・ディビシオン 通算成績最上位チーム[A]
オリンピア (パラグアイ 4)予選1回戦2017 プリメーラ・ディビシオン 通算成績2番手チーム[A]
ペルー
4チーム
アリアンサ・リマ (ペルー 1)グループステージ2017 デスセントラリザード 優勝
レアル・ガルシラソ英語版 (ペルー 2)2017 デスセントラリザード 準優勝
メルガル (ペルー 3)予選2回戦2017 トルネオ・デ・ベラーノ(夏季リーグ) 優勝
ウニベルシタリオ (ペルー 4)予選1回戦2017 デスセントラリザード 通算成績最上位チーム[A]
ウルグアイ
4チーム
ペニャロール (ウルグアイ 1)グループステージ2017 プリメーラ・ディビシオン 優勝
デフェンソール・スポルティング (ウルグアイ 2)2017 プリメーラ・ディビシオン 準優勝
ナシオナル (ウルグアイ 3)予選2回戦2017 プリメーラ・ディビシオン 通算成績最上位チーム[A]
モンテビデオ・ワンダラーズ (ウルグアイ 4)予選1回戦2017 プリメーラ・ディビシオン 通算成績2番手チーム[A]
ベネズエラ
4チーム
モナガス英語版 (ベネズエラ 1)グループステージ2017 プリメーラ・ディビシオン 優勝
デポルティーボ・ララ英語版 (ベネズエラ 2)2017 プリメーラ・ディビシオン 準優勝
カラボボ英語版 (ベネズエラ 3)予選2回戦2017 プリメーラ・ディビシオン 通算成績最上位チーム[A]
デポルティーボ・タチラ (ベネズエラ 4)予選1回戦2017 プリメーラ・ディビシオン 通算成績2番手チーム[A]

注釈

予選

2試合の得点数が並んだ場合は、アウェーゴールルールが適用されるが、アウェーゴールも並んだ場合は、延長戦は行わずにPK戦で決着をつける。[1]

予選1回戦

チーム #1合計チーム #2第1戦第2戦
モンテビデオ・ワンダラーズ 0–2 オリンピア0–00–2
マカラ英語版 1–1 (a) デポルティーボ・タチラ1–10–0
オリエンテ・ペトロレロ 3–3 (a) ウニベルシタリオ2–01–3

予選2回戦

チーム #1合計チーム #2第1戦第2戦
デポルティーボ・タチラ 2–3 サンタフェ2–30–0
シャペコエンセ 0–2 ナシオナル0–10–1
オリエンテ・ペトロレロ 3–4 ホルヘ・ウィルステルマン1–22–2
カラボボ英語版 1–6 グアラニー1–00–6
オリンピア 2–3 アトレティコ・ジュニオール1–01–3
ウニベルシダ・デ・コンセプシオン英語版 0–6 ヴァスコ・ダ・ガマ0–40–2
バンフィエルド 3–3 (a) インデペンディエンテ・デル・バジェ1–12–2
サンティアゴ・ワンダラーズ 2–1 メルガル1–11–0

予選3回戦

チーム #1合計チーム #2第1戦第2戦
サンティアゴ・ワンダラーズ 1–5 サンタフェ1–20–3
バンフィエルド 2–3 ナシオナル2–20–1
ヴァスコ・ダ・ガマ 4–4 (3–2 p) ホルヘ・ウィルステルマン4–00–4
アトレティコ・ジュニオール 1–0 グアラニー1–00–0

予選3回戦敗者のうち、成績上位の ホルヘ・ウィルステルマン(勝ち点3)と バンフィエルド(勝ち点1、得失点差-1、2得点)はコパ・スダメリカーナ2018の2回戦に出場する。

グループステージ

各グループの1位と2位は、決勝トーナメントに進出。3位はコパ・スダメリカーナ2018の2回戦に出場する。

勝点が並んだ場合は、以下の優先順位で順位を決定する。[1]
1.得失点差、2.得点数、3.アウェーゴール数、4.CONMEBOLランキング

  • 抽選に際しては、主に過去10年間のコパ・リベルタドーレスや国内大会の成績を基にしたCONMEBOLランキング順により、8チームずつ4つのポットに分けられた。
  • CONMEBOLランキングに関わらず、前年のコパ・リベルタドーレス優勝チームはポット1、前年のコパ・スダメリカーナ優勝チームはポット2、予選3回戦の勝者(抽選時は未確定)はポット4に入る。
  • 同じ国のチームは同じグループに入らないように抽選するが、予選3回戦の勝者は抽選時に未確定であるため、同じ国のチームと同じグループに入る可能性がある。

グループA

チーム勝点試合得点失点
グレミオ146420132+11
セロ・ポルテーニョ136411880
デフェンソール・スポルティング4611457-2
モナガス英語版36105514-9

グループB

チーム勝点試合得点失点
アトレティコ・ナシオナル10631293+6
コロコロ86222550
ボリバル8622269-3
デルフィン7621369-3

グループC

チーム勝点試合得点失点
リベルタ136411104+6
アトレティコ・トゥクマン10631276+1
ペニャロール9630385+3
ザ・ストロンゲスト36105313-10

グループD

チーム勝点試合得点失点
リーベル・プレート12633063+3
フラメンゴ10624074+3
サンタフェ7614153+2
エメレク16015311-8

グループE

チーム勝点試合得点失点
クルゼイロ116321155+10
ラシン・クラブ116321126+6
ヴァスコ・ダ・ガマ56123310-7
ウニベルシダ・デ・チレ56123211-9

グループF

チーム勝点試合得点失点
サントス10631264+2
エストゥディアンテス8622264+2
ナシオナル8622276+1
レアル・ガルシラソ英語版6613227-5

グループG

チーム勝点試合得点失点
コリンチャンス106312115+6
インデペンディエンテ10631264+2
ミジョナリオス8622274+3
デポルティーボ・ララ英語版66204516-11

グループH

チーム勝点試合得点失点
パルメイラス166510143+11
ボカ・ジュニアーズ9623184+4
アトレティコ・ジュニオール7621358-3
アリアンサ・リマ16015113-12

決勝トーナメント

  • Round of 16(1回戦)は、グループリーグ1位チームと2位チームが対戦する。
  • 抽選の結果、1回戦で同じグループリーグに所属したチーム同士、同じ国のチーム同士が対戦することがありえる。
  • シード順(グループリーグの順位、グループリーグ全6試合の成績順)が高いチームが第2戦のホームチームとなる。
  • 準決勝までは、2試合の合計得点が同点の場合は、アウェーゴールルールを採用するが、アウェーゴール数も同点の場合は、延長戦は行わず、PK戦で決着をつける。
  • 決勝は、2試合の合計得点が同点の場合は、アウェーゴールルールは採用せずに、30分間の延長戦を行い、それでも同点の場合はPK戦を行う。
 Round of 16準々決勝準決勝決勝
                           
14  ボカ・ジュニアーズ246 
3  リベルタ022 
 14  ボカ・ジュニアーズ213 
 5  クルゼイロ011 
11  フラメンゴ011
5  クルゼイロ202 
 14  ボカ・ジュニアーズ224 
 1  パルメイラス022 
16  コロコロ (a)112 
6  コリンチャンス022 
 16  コロコロ000
 1  パルメイラス224 
9  セロ・ポルテーニョ011
1  パルメイラス202 
 14  ボカ・ジュニアーズ213
 4  リーベル・プレート235
12  インデペンディエンテ303 
8  サントス000 
 12  インデペンディエンテ011
 4  リーベル・プレート033 
10  ラシン・クラブ000
4  リーベル・プレート033 
 4  リーベル・プレート (a)022
 2  グレミオ112 
13  アトレティコ・トゥクマン202 
7  アトレティコ・ナシオナル011 
 13  アトレティコ・トゥクマン000
 2  グレミオ246 
15  エストゥディアンテス213 (3)
2  グレミオ (p)123 (5) 

決勝第2戦は、当初、リーベル・プレートの本拠地・エル・モヌメンタルにて11月24日に行われる予定であったが、試合前にボカ・ジュニアーズの選手を乗せたバスが襲撃される事件が発生したことにより延期され[5]、12月9日にアルゼンチン国外の中立地・マドリードエスタディオ・サンティアゴ・ベルナベウレアル・マドリードの本拠地)で行われた。[3]また、スペイン開催だったこともありFCバルセロナリオネル・メッシアントワーヌ・グリーズマンユヴェントスFCパウロ・ディバラレアル・マドリードハメス・ロドリゲスなど多くの著名な選手が観戦に訪れていた。

脚注

関連項目

外部リンク