ケルマデック海溝

南太平洋の海溝

ケルマデック海溝(ケルマデックかいこう : Kermadec Trench)は、南太平洋ケルマデック諸島の東にある海溝トンガ諸島の東から南方に伸びるトンガ・ケルマデック海溝の南半分、すなわち南緯26度以南をケルマデック海溝という[1]。ケルマデック諸島の東を経て、ニュージーランド北島の北東まで、主に北北東から南南西方向に伸びており、長さは約1,100kmに及ぶ。最大水深は10,047mで、南半球では北隣のトンガ海溝に次いで深い[1]

概要

インド・オーストラリアプレート(ケルマデックプレート)と太平洋プレートの境界であり、太平洋プレートがインド・オーストラリアプレートの下に沈みこんでいる。

地震

2011年7月にはケルマディック諸島沖でM7.7の地震が発生した。また関連は不明だが、ニュージーランド南島でも同年の2月と6月にM6規模の地震、前年9月にM7規模の地震が太平洋プレート内の活断層において発生している[2]

2021年にはケルマディック諸島近海で3月4日から3月5日にかけてM7.3 [3]、M7.4 [4]、M8.1 [5]を観測する地震が短時間で立て続けに発生している。特にM8.1を観測した巨大地震では被害こそなかったものの、周辺で最大1mの津波を観測し、日本でも10cm前後の津波を観測しており[6]、近年は特に地震活動が活発な地帯である。

脚注