グルームブリッジ1618

グルームブリッジ1618は、おおぐま座に位置する、太陽系から15.9光年という近距離にあるK型主系列星である。肉眼では観測できない。

グルームブリッジ1618
Groombridge 1618
星座おおぐま座
見かけの等級 (mv)6.61[1]
変光星型閃光星
位置
元期:J2000.0
赤経 (RA, α) 10h 11m 22.140s[1]
赤緯 (Dec, δ)+49° 27′ 15.25″[1]
視線速度 (Rv)-25.916 ± 0.002 km/s[1]
固有運動 (μ)赤経:-1363.3 ミリ秒/
赤緯:-505.7 ミリ秒/年[1]
年周視差 (π)205.392 ± 0.034ミリ秒[1]
(誤差0%)
距離15.88 ± 0.003 光年[注 1]
(4.8687 ± 0.0008 パーセク[注 1]
物理的性質
半径0.61 ± 0.04 R[2]
質量0.65 ± 0.07 M[2]
表面重力log g = 4.70[2]
スペクトル分類K7.5 Ve[3]
光度0.092 ± 0.017 L[2]
表面温度4074 ± 89 K[2]
金属量[Fe/H]+0.24 ± 0.11[2]
他のカタログでの名称
BD+50°1725, GCTP 2390.00, GJ 380, HD 88230, HIP 49908, IRAS 10082+4942, LFT 696, LHS 280, LTT 12732, SAO 43223,[1] LCC 0400
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イギリスの天文学者スティーヴン・グルームブリッジが発見した。年周視差が早くから観測されていた星のひとつで、1884年の測定値は322±23ミリ秒だった[4]。ただし、これは現在の測定値である205ミリ秒より大きい。この星の性質はスペクトル分類におけるK型とM型の境界に近く、一部の研究ではM型に分類されている[2][5]。また、くじら座UV星タイプの閃光星だが、赤色矮星の中では比較的明るく、活動も穏やかな方である。

グルームブリッジ1618は太陽系近傍のデブリ円盤英語版の検出を目的とするサーベイ(掃天観測)の対象になってきたが、円盤は見つかっていない[6][7]アストロメトリー観測によれば、木星質量の3-12倍より大きな惑星は(公転周期が5年から50年の範囲内には)存在しない。

大きさの比較
太陽グルームブリッジ1618
太陽Exoplanet


脚注

参考文献

関連項目

外部リンク