クロイドン発12時30分

クロイドン発12時30分』(クロイドンはつ12じ30ぷん、原題:The 12.30 from Croydon)は、フリーマン・ウィルス・クロフツの推理長編小説。フレンチ警部(のち警視)シリーズの11番目の長編。リチャード・ハルの『伯母殺人事件』、フランシス・アイルズの『殺意』と並び、「倒叙三大名作」の一つに数えられる[1]

クロイドン発12時30分
The 12.30 from Croydon
著者フリーマン・ウィルス・クロフツ
発行日1934年
ジャンル推理小説
イギリスの旗 イギリス
言語英語
形態文学作品
前作ホッグズ・バックの怪事件
次作サウサンプトンの殺人
ウィキポータル 文学
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物語

クロイドンパリ行きの旅客機ボーヴェ空港に着陸したとき、同機に乗っていた富豪のアンドリュー老人はすでに死んでいた。物語は過去に戻り、工場主チャールズ・スウィンバーンの殺人計画が綴られる。

内容

  • 倒叙の典型例「犯罪遂行後、探偵役が登場し、犯人がどこで失敗したかを読者と推理合戦をする」[2]といったものではなく、犯人逮捕が唐突でもありその後も裁判での応酬が続くなど、本作を純粋な倒叙ミステリの代表例と呼べるかは微妙でもある。
  • 「クロイドン発12時30分」は列車ではなく旅客機の離陸時刻であり、乗り物を主体とした「アリバイくずし」ものではない。

主な登場人物

  • アンドリュー - 富豪の老人。物語の被害者。
  • チャールズ・スウィンバーン - 本作の主人公。アンドリュー殺害を企む。
  • ユナ・ミラー - チャールズが想いを寄せる女性。
  • ウィザロー - チャールズの会社と取引のある銀行の支配人。
  • サンディ(アレクサンダー)・マクファスン - チャールズの工場長を勤めるスコットランド人。
  • ジョーゼフ・フレンチ - 事件を担当する刑事。本作の探偵役。

書誌情報

  • 『クロイドン発12時30分』初版 1959年 (大久保康雄/中島河太郎)東京創元社  創元推理文庫106-11
  • 『クロイドン発12時30分』新訳 2019年 (霜島義明 訳)東京創元社  創元推理文庫 ISBN:978-4-488-10634-8

脚注

関連項目

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