クルードさんちのあたらしい冒険

クルードさんちのあたらしい冒険』(原題: The Croods: A New Age)は2020年に公開されたアメリカ合衆国アニメーション映画である。監督はジョエル・クロフォード、主演はニコラス・ケイジが務めた。本作は映画『クルードさんちのはじめての冒険』(2013年)の続編でもある。

クルードさんちのあたらしい冒険
The Croods: A New Age
監督ジョエル・クロフォード
脚本ダン・ヘイグマン
ケヴィン・ヘイグマン
ポール・フィッシャー
ボブ・ローガン
原案クリス・サンダース
カーク・デミッコ
製作マーク・スウィフト
出演者ニコラス・ケイジ
エマ・ストーン
ライアン・レイノルズ
キャサリン・キーナー
音楽マーク・マザーズボー
編集ジェームズ・ライアン
製作会社ドリームワークス・アニメーション
配給アメリカ合衆国の旗 ユニバーサル・ピクチャーズ
公開アメリカ合衆国の旗 2020年11月25日
日本の旗 2021年12月21日(ビデオスルー)
上映時間95分[1]
製作国アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語英語
製作費$65,000,000[2]
興行収入アメリカ合衆国の旗 $58,568,815[2]
世界の旗 $214,964,716[2]
前作クルードさんちのはじめての冒険
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本作は日本国内で劇場公開されなかったが、2021年12月22日にDVDが発売された[3]

あらすじ

先史時代。ガイの両親はタールの沼地にハマって動けなくなってしまった。助からないことを悟った両親は「この世界のどこかにお前にとっての「明日」があるはずだ。それを探すんだ」とガイに告げ、そのまま沼の底へと沈んでいった。悲しみに暮れるガイだったが、両親の言いつけ通りに「明日」を探す旅に出た。その旅の途中で、ガイはクルード一家と出会ったのであった

クルード一家はなおも定住先を求めて各地を放浪していた。ガイは家長グラグの娘、イープと恋仲になったが、グラグはそれを快く思っていなかった。そんなある日の夜、グラグは高い壁に囲まれた謎の区画を発見した。そこはベターマン夫妻が所有する土地であった。ガイの両親と親しかったこともあり、夫妻はクルード一家とガイを自宅に招待してくれた。長らく洞窟暮らしを送っていたクルード一家はそのツリーハウスの大きさに驚嘆するばかりであった。その一方、ガイはベターマン夫妻の娘、ドーンと久々の再会を果たしていた

クルード一家は巨大ツリーハウスで生活することになったが、グラグは洗練されたベターマン夫妻と自分を比較して惨めな気分になっていった。実のところ、ベターマン夫妻もクルード一家を内心では軽蔑しており、「ガイは私たちと同じ優れた人間なのに、あんなみすぼらしい一家といるなんて可哀想だ」などと思っていた。そこで、夫妻はガイとクルード一家を引き離すべく一計を案じた。

声の出演

※括弧内は日本語吹替。

製作

2013年4月、ドリームワークス・アニメーションは『クルードさんちのはじめての冒険』の続編を製作すると発表し、クリス・サンダース監督とカーク・デミッコ監督の続投も決まった[4]。9月9日、ニコラス・ケイジ、エマ・ストーン、ライアン・レイノルズの続投が決まったとの報道があった[5]2014年2月24日、デミッコが「続編はウーガと母性に焦点が当たり、クルード一家の物語を完結させる作品になる」という趣旨のことを述べた[6]2015年5月21日、レスリー・マンとカット・デニングスの起用及びキャサリン・キーナー、クラーク・デュークの続投が発表された[7]

2016年4月28日、アメリカのケーブルテレビ最大手、コムキャストがドリームワークス・アニメーションを買収した[8]。8月23日、ケヴィン・ヘイグマンとダン・ヘイグマンが脚本のリライトのために起用されたと報じられた[9]。11月11日、親会社の意向も踏まえ、ドリームワークス・アニメーションは本作の製作中止を決定したとの報道があった[10]

2017年9月、ドリームワークス・アニメーションが再び『クルードさんちのはじめての冒険』の続編の製作に乗り出しており、主要キャストも続投すると報じられたが、サンダースとデミッコは企画から離脱することになった[11]。10月、ジョエル・クロフォードが本作の監督を務めることになった[12]2018年10月、ピーター・ディンクレイジの出演が決まった[13]2019年10月9日、降板したデニングスの代役として、ケリー・マリー・トランの起用が発表された[14]

なお、本作の製作が進められている最中、新型コロナウイルスの流行が拡大するという事態が発生したため、スタッフは在宅での作業を余儀なくされた[15]

音楽

2020年9月18日、マーク・マザーズボーが本作で使用される楽曲を手がけるとの報道があった[16]。11月13日、エスティ・ハイムとダニエル・ハイムが歌う劇中曲『Feel The Thunder』がシングルカットされた[17]。19日、バック・ロット・ミュージックが本作のサウンドトラックを発売した[18]

公開・興行収入

当初、本作は20世紀フォックスの配給で2017年11月3日に全米公開される予定だったが[19]、後に公開日は同年12月22日に延期された[20]。2016年8月、先述の買収を受けて、本作の配給元が20世紀フォックスからユニバーサル・ピクチャーズに代わった[21]。ユニバーサルは本作の全米公開日を2018年9月18日に設定していたが[11]、後に公開日は2020年12月23日→同年11月25日と変更されていった[22]

2020年9月21日、本作のオフィシャル・トレイラーが公開された[23]。11月25日、本作は全米2211館で封切られ、公開初週末に972万ドルを稼ぎ出し、週末興行収入ランキング初登場1位となった[24]。なお、本作は2週目と3週目も週末興行収入ランキングで1位に輝いた[25]

評価

本作は批評家から好意的に評価されている。映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには121件のレビューがあり、批評家支持率は75%、平均点は10点満点で6.4点となっている。サイト側による批評家の見解の要約は「クルードさんちの2度目の冒険は上々の成果を上げた。『クルードさんちのあたらしい冒険』は家族向けの娯楽として他より安く済むため、親御さんたちにとっても有り難い作品であろう。」となっている[26]。また、Metacriticには26件のレビューがあり、加重平均値は56/100となっている[27]。なお、本作のCinemaScoreはAとなっている[28]

出典

外部リンク