クルィヴィーイ・リーフ市電

クルィヴィーイ・リーフ市電ウクライナ語: Криворізький трамвайロシア語: Криворожский трамвай)は、ウクライナクルィヴィーイ・リーフ市内に存在する路面電車2020年現在、ライトレール地下鉄)路線のクルィヴィーイ・リーフ・メトロトラムと共に、市営企業の"高速路面電車"(КП «Скоростной трамвай»)によって運営されている[3][4][5][6][8]

クルィヴィーイ・リーフ市電
71-605(2009年撮影)
71-6052009年撮影)
基本情報
ウクライナの旗ウクライナ
所在地ドニプロペトローウシク州クルィヴィーイ・リーフ
種類路面電車[1]
路線網17系統(路面電車
4系統(メトロトラム)(2020年現在)[2]
開業1935年2月20日[3][4][5]
運営者"高速路面電車"
(КП «Скоростной трамвай»)[6]
路線諸元
路線距離88.1 km(路面電車2012年現在)[7]
軌間1,524 mm[1]
電化区間全区間
路線図(2011年現在)
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概要

ソビエト連邦(ソ連)時代の1935年2月20日に開通した、ウクライナの工業都市であるクルィヴィーイ・リーフ市内を走る路面電車。都市の発展と共に路線網も拡大し、1986年にはライトレール地下鉄)路線であるクルィヴィーイ・リーフ・メトロトラムも開通した。このメトロトラムと市電の路線網は長らく独立して運用されていたが、2010年代以降は双方の路線の接続が図られており、2012年の延伸と同時に営業運転を開始した3M号線や2015年に登場した4M号線は市電への乗り入れを行っている。また、運営組織についても2013年までメトロトラムと市電で独立していたが、市議会での採択に伴い同年7月18日以降はメトロトラムを運営していた"高速路面電車"(КП «Скоростной трамвай»)への統合が行われている[4][5][8][6][9][10][11]

2020年現在、メトロトラムを含めた路面電車の系統は以下の通り。運賃は2016年以降2.5フリヴニャに設定されている[12][13]

系統番号起点終点営業キロ備考
1Пивзаводпл. Домностроителей15.95km[14]
2ул. Буковинскаяпл. Домностроителей16.87km[15]
3ул. Акционернаяул. Буковинская16.44km[16]
4ЮГОКул. Буковинская16.01km[17]
5ЮГОКпл. Домностроителей14.46km[18]
6ул. Обогатительнаяул. Буковинская17.01km[19]
7ул. Обогатительнаяпл. Домностроителей15.46km[20]
8ЮГОКул. Обогатительная4.42km[21]
9ул. Акционернаястанция Кривой Рог-Главный13.87km[22]
10ул. Героев АТОЮГОК12.49km[23]
11ул. Обогатительнаяул. Героев АТО13.26km[24]
12ул. Героев АТОул. Акционерная8.11km[25]
13ул. АкционернаяКольцо КМК4.67km[26]
14ул. Героев АТОстанция Кривой Рог-Главный8.52km[27]
22ул. Буковинскаястанция Кривой Рог-Главный20.49km[28]
25ЮГОКстанция Кривой Рог-Главный18.08km[29]
27ул. Обогатительнаястанция Кривой Рог-Главный19.08km[30]
1Mстанция "Площадь Труда"станция "Кольцевая"11.33kmメトロトラム[31]
2Mстанция "Заречная"станция "Кольцевая"16.45kmメトロトラム[32]
3Mстанция "Заречная"ул. Обогатительная27.34kmメトロトラム
станция "Проспект Металлургов" - ул. Обогатительная間は市電に乗り入れ[33]
4Mстанция "Заречная"ЮГОК26.33kmメトロトラム
станция "Проспект Металлургов" - ЮГОК間は市電に乗り入れ[34]

車両

2020年時点でクルィヴィーイ・リーフ市電およびクルィヴィーイ・リーフ・メトロトラムに在籍する営業用車両は以下の通りである。市電とメトロトラムで車両は共用されておらず、市電は旧ソ連時代や製造された車両やウクライナの国産車両が、メトロトラムでは主にチェコスロバキア(現:チェコ)のČKDタトラ製車両や改造車両が使用されている[8][35][36][12][37]

形式両数
(2019年時点)
使用路線備考
71-60571-60532両市電
71-605A20両市電
71-60871-608K13両市電
71-608KM3両市電
K-17両市電
タトラT3T3SU21両メトロトラム
T3SUCS3両メトロトラムプラハ市電からの譲渡車両[38]
T311両メトロトラムプラハ市電からの譲渡車両[39]
T3R.P18両メトロトラム機器更新車
T3UA3両メトロトラム車体更新車[12]
KT3UA2両メトロトラム3車体連接車[37]
71-61171-6118両メトロトラム
71-611P3両メトロトラム中間電動車

脚注

注釈

出典

参考資料

  • Mathias Diercks (2016-10). “Schnellstraßenbahn auf ukrainisch”. Strassenbahn Magazin (GeraMond Verlag GmbH): 32-35.