クラウンカップ

クラウンカップは、神奈川県川崎競馬組合川崎競馬場で施行する地方競馬南関東公営競馬)の重賞競走である。南関東の重賞格付けはSIII。正式名称は「東京中日スポーツ賞 クラウンカップ」、東京中日スポーツを発行する中日新聞東京本社が優勝杯を提供している。

クラウンカップ
開催国日本の旗 日本
主催者神奈川県川崎競馬組合
競馬場川崎競馬場
第1回施行日1998年4月3日
創設1992年
2022年の情報
距離ダート1600m
格付けSIII
賞金1着賞金1500万円
出走条件サラブレッド系3歳オープン、南関東所属
負担重量別定(本文に記載
出典[1]
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概要

1992年から1997年まで準重賞として実施され、1998年に重賞競走(南関東G3)に昇格[2]した3歳馬による競走である。

重賞昇格時は距離が2100mでハンデ戦だった。距離は2001年から2000m、2006年から現行の1600mである。負担重量は2003年から別定となった。

2004年からは東京ダービーのトライアル競走となり、優勝馬に東京ダービーの優先出走権が付与されるようになる。2006年から上位2着までに羽田盃への優先出走権が与えられる羽田盃のトライアルとなるも、翌年に東京ダービーのトライアルに戻された。2009年度は当競走が4月15日3月31日と2回施行となり(地方競馬は会計年度が4月から翌年3月までのため)、第13回以降の施行時期を3月下旬~4月上旬に変更され、それに併せてトライアル指定競走を東京ダービーから羽田盃に戻し、優勝馬に羽田盃への優先出走権が与えられるようになる。2013年度は開催日程の関係(クラウンカップが施行(4月17日)される川崎開催の翌週に大井開催及び羽田盃(4月24日)が施行される)により、再び東京ダービーのトライアル競走として行われた(2着までに優先出走権)[3]。その後は2014年と2021年、2024年は東京ダービーのトライアル、2015年から2020年及び2022年から2023年が羽田盃のトライアルとなっている[1]

2015年度も2015年4月1日、2016年3月30日と2回施行された[4][5]

2018年からトライアルとしてつばき賞(2020年からは椿賞)が行われている。

2024年からは全日本的なダート競走の体系整備に伴い、この年からダートグレード競走(JpnI)として開催される東京ダービーのトライアル競走に再指定され、本競走の1着馬には東京ダービーへの優先出走権が付与される[6]

なお、第7回から第11回までは「内外タイムス盃 クラウンカップ」の名称で、内外タイムス社が優勝杯を提供していた。

条件・賞金等(2024年)

出走資格
サラブレッド系3歳、南関東所属馬。
  • トライアルの椿賞の3着以上の馬に優先出走権がある。それ以下は番組ポイント順(同ポイントの場合、川崎所属優先)
別定。基本重量はA級格付56kg、未格付馬54kg、牝馬2kg減(格付けは3月29日現在。クラス分けに関しては日本の競馬の競走体系を参照)で、本年3月29日までのGI/JpnI優勝馬は3kg、GII/JpnII優勝馬は2kg、GIII/JpnIII優勝馬は1kg、それぞれ負担増となる。
賞金額
1着1,500万円、2着525万円、3着300万円、4着150万円、5着75万円、着外手当10万円。
副賞
東京中日スポーツ賞、管理者賞[7]
優先出走権付与
優勝馬(騸馬除く)に東京ダービーの優先出走権が付与される。

この節の出典:[1]

歴史

  • 1992年 - 1997年 サラブレッド系4歳(現表記3歳)馬による準重賞競走として施行。
  • 1998年 - 川崎競馬場ダート2100mのサラブレッド系4歳(現表記3歳)のハンデキャップの南関東重賞(G3)競走に昇格。
  • 2001年
    • 馬齢表示の国際基準への変更に伴い、出走条件が「サラブレッド系4歳の南関東所属」から「サラブレッド系3歳の南関東所属」に変更。
    • 施行距離をダート2000mに変更。
  • 2003年 - 負担重量を「ハンデキャップ」から「別定」に変更。
  • 2004年
    • 東京ダービートライアルに指定され、優勝馬に東京ダービーの優先出走権が付与されるようになる。
    • 内外タイムス社から優勝杯の寄贈を受け、名称を「内外タイムス盃 クラウンカップ」に変更。
  • 2006年
    • 施行距離を現在のダート1600mに変更。
    • トライアル指定競走を東京ダービーから羽田盃に変更、上位2着までに羽田盃への優先出走権が付与されるようになる。
    • 船橋岡林光浩が調教師として史上初の連覇。
  • 2007年
    • 南関東重賞格付け表記を南関東SIIIに変更。
    • トライアル指定競走を羽田盃から東京ダービーに戻し、優勝馬に東京ダービーへの優先出走権が付与されるようになる。
  • 2009年 - 優勝杯の提供を内外タイムス社から中日新聞東京本社に変更。それに伴い、名称を「内外タイムス盃 クラウンカップ」から「東京中日スポーツ賞 クラウンカップ」に変更。
  • 2010年
    • 施行時期を3月下旬~4月上旬に変更。
    • トライアル指定競走を東京ダービーから羽田盃に戻し、優勝馬に羽田盃への優先出走権が付与されるようになる。
  • 2011年 - 東日本大震災の復興支援競馬として施行するため、当初の4月13日から4月15日に施行日を変更。
  • 2013年 - 開催時期の関係によりトライアル指定競走を東京ダービーに再変更。東京ダービーの優先出走権は上位2着まで。
  • 2015年 - 羽田盃のトライアルに戻る。優先出走権付与対象は2着馬まで。
  • 2021年 - 東京ダービーのトライアルに戻される。付与対象は優勝馬。
  • 2022年 - 羽田盃のトライアルに変更。
  • 2024年
    • 本年より東京ダービーのトライアルに変更され、以降固定される。付与対象は優勝馬。
    • 負担重量を「クラス別定」から「グレード別定」に変更。

歴代優勝馬

すべて川崎競馬場ダートコースでの施行。

回数施行年月日距離優勝馬性齢所属タイム優勝騎手管理調教師馬主
第1回1998年4月3日2100mハードサインカラー牡3川崎2:17.6佐々木竹見松島久義村田茂樹
第2回1999年5月3日2100mキタノダイマジン牡3大井2:19.4桑島孝春阪本一栄渡邊典六
第3回2000年4月26日2100mピーエムカイザー牡3船橋2:19.0佐藤隆波多野高次松山毅
第4回2001年4月26日2000mシングルトラック牡3大井2:12.0堀千亜樹高橋三郎田中春美
第5回2002年5月1日2000mキングセイバー牡3川崎2:10.6酒井忍八木仁木曽敏彦
第6回2003年4月16日2000mウィンブロー牡3川崎2:10.9石崎隆之山崎尋美門間貞雄
第7回2004年4月29日2000mブルーローレンス牡3川崎2:11.0的場文男足立勝久黛大介
第8回2005年5月3日2000mブラウンコマンダー牡3船橋2:09.8張田京岡林光浩小島史代
第9回2006年4月19日1600mサンキューウィン3船橋1:40.6左海誠二岡林光浩井高義光
第10回2007年4月11日1600mエスプリベン牡3川崎1:41.0今野忠成久保秀男依田泰雄
第11回2008年4月16日1600mモエレラッキー牡3大井1:40.2張田京久保與造鶴田稔
第12回2009年4月15日1600mサイレントスタメン牡3川崎1:41.1金子正彦足立勝久宮澤静雄
第13回2010年3月31日1600mポシビリテ牡3川崎1:41.9松岡正海河津裕昭鈴木秀敏
第14回2011年4月15日1600mナターレ牝3川崎1:43.8的場文男内田勝義吉田正志
第15回2012年4月11日1600mキタサンツバサ牡3船橋1:41.7繁田健一佐藤賢二(有)大野商事
第16回2013年4月17日1600mアメイジア牡3船橋1:42.8吉原寛人坂本昇(有)ライオンズ
第17回2014年4月16日1600mワタリキングオー牡3川崎1:42.8的場文男佐々木仁阿部作次
第18回2015年4月1日1600mウインバローラス牡3川崎1:43.9柴田大知河津裕昭(株)ウイン
第19回2016年3月30日1600mガーニーフラップ牡3船橋1:44.6的場文男稲益貴弘上村洋司
第20回2017年4月5日1600mローズジュレップ牡3浦和1:41.9吉原寛人小久保智(株)ノルマンディーサラブレッドレーシング
第21回2018年4月4日1600mスプリングマン牡3浦和1:43.5左海誠二小久保智山口裕介
第22回2019年4月3日1600mホールドユアハンド牡3浦和1:43.1戸崎圭太小久保智山口裕介
第23回2020年4月15日1600mウタマロ牡3船橋1:42.5酒井忍矢野義幸菊地博
第24回2021年4月21日1600mジョエル牡3船橋1:41.6張田昂張田京島川隆哉
第25回2022年4月6日1600mフレールフィーユ牡3浦和1:42.6和田譲治野口寛仁山崎祐嗣
第26回2023年4月5日1600mポリゴンウェイヴ牡3浦和1:44.5山口達弥小久保智山口裕介
第27回2024年4月2日1600mシシュフォス牡3船橋1:44.4森泰斗佐藤裕太(株)マフィン

出典:南関東4競馬場公式「クラウンカップ競走優勝馬」https://www.nankankeiba.com/win_uma/05.do

準重賞時代の優勝馬

施行年月日距離優勝馬性齢所属タイム優勝騎手管理調教師馬主
1992年8月13日1600mヤマニンロード牡3川崎1:43.4石崎隆之長谷川蓮太郎安西善作
1993年4月28日2000mカシワズペガサス牡3川崎2:11.6岩城方元田村豫志雄柏木善治郎
1994年4月18日2000mドルフィンボーイ牡3川崎2:11.1野崎武司佐々木國廣芹澤精一
1995年4月10日2000mレオポルド牡3川崎2:12.0金子正彦岩本亀五郎井上博
1996年4月24日2000mジャンボパーク牡3川崎2:11.7桑島孝春飯島二郎本多昭
1997年4月23日2000mナスノダーバン牡3川崎2:12.1一ノ瀬亨岩本亀五郎久保居茂

競走結果の出典

脚注

関連項目

外部リンク

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