キー・ホイ・クァン

アメリカの俳優 (1971-)

キー・ホイ・クァン: Ke Huy Quan1971年8月20日 - )は、中国系ベトナム人として生まれたアメリカ合衆国俳優コレオグラファージョナサン・キー・クァン: Jonathan Ke Quan)とも呼ばれる。

キー・ホイ・クァン
Ke Huy Quan
Ke Huy Quan
キー・ホイ・クァン(2018年)
別名義ジョナサン・キー・クァン、ジョナサン・クァン、關繼威
生年月日 (1971-08-20) 1971年8月20日(52歳)
出生地ベトナム共和国の旗 ベトナム共和国 サイゴン
国籍アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
職業俳優、武術指導
活動期間1984年 -
配偶者エコー・クァン
主な作品
映画
インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説
グーニーズ
エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス
テレビドラマ
ロキ
 
受賞
アカデミー賞
助演男優賞
2022年エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス
全米映画批評家協会賞
助演男優賞
2022年『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス
ニューヨーク映画批評家協会賞
助演男優賞
2022年『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』
ロサンゼルス映画批評家協会賞
助演俳優賞
2022年『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』
放送映画批評家協会賞
助演男優賞
2022年『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』
ゴールデングローブ賞
助演男優賞
2022年『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』
全米映画俳優組合賞
助演男優賞
2022年『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』
キャスト賞
2022年『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』
その他の賞
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キー・ホイ・クァン
中国語
繁体字 關繼威 [1]
発音記号
標準中国語
漢語拼音Guān Jìwēi
粤語
イェール粤拼Gwāan Gaiwāi
日本語
漢字 関繼威
ベトナム語
ベトナム語Quan Kế Huy[2]

来歴

ベトナム共和国・サイゴン(現:ホーチミン)で中国系の一家に9人兄弟姉妹の7人目の子として生まれた。中国語名は關繼威。1975年のサイゴン陥落に伴って一家でベトナムを離れ、香港を経てアメリカ合衆国へと移住した。その経緯からベトナム語、広東語、北京語、英語等を話すマルチリンガルである。

1980年代に子役として『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』(1984年)のショート・ラウンド役や『グーニーズ』(1985年)のデータ役といったハリウッドのヒット映画に出演。日本ではファンクラブが出来るなどアイドル的な人気を得た[3]

その後も数本のアメリカや台湾の映画に出演したが、当時のハリウッドはアジア系俳優に与えられる役が少なかったことや映画制作の方に興味が移ったことから、俳優業を一時休止し、映画監督を志して南カリフォルニア大学映画学部へと進学した[3][4]

21世紀に入ると、『X-MEN』や『拳神 KENSHIN』、ジェット・リー主演の『ザ・ワン』などに制作スタッフ(武術指導のアシスタント)として参加するようになり、2004年には日本の木村拓哉が出演したウォン・カーウァイ監督の『2046』にも助監督として参加し、ウォン監督の広東語を木村に英語で伝えるという通訳としての役割も果たした[4]

2010年代後半になると、『クレイジー・リッチ!』(2018年)や『シャン・チー/テン・リングスの伝説』(2021年)のようにアジア系俳優に役柄が与えられる機会が急増したことを受けて、約30年ぶりに俳優業に復帰する決断をした[3][4]

2022年の『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』で俳優としての本格的なカムバックを果たす。『グーニーズ』でチャンク役だった、元子役で弁護士のジェフ・コーエンとは現在も友人で、同作への出演交渉はコーエンが担当していた[5]。本作における演技が評価され、第95回アカデミー賞助演男優賞を受賞。同部門におけるアジア系俳優の受賞は、1984年の『キリング・フィールド』で受賞したハイン・S・ニョール以来、38年振りであった[6]

名義

俳優業を始めた当初は出生名の「キー・ホイ・クァン」として活動していたが、マネージャーから「アメリカ風の名前を付ければよくなるかもしれない」と勧められ、活動初期は「ジョナサン・クァン」や「ジョナサン・キー・クァン」とクレジットされているものがある。俳優活動の再開にあたり、活動名を出生名に戻している[7]

主な出演作品

映画

公開年日本語題
原題
役名備考吹き替え
1984インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説
Indiana Jones and the Temple of Doom
ショート・ラウンド田中真弓日本テレビ版)

野沢雅子(ソフト版1)

矢島晶子テレビ朝日版)

白石涼子(ソフト版2)

1985グーニーズ
The Goonies
リッキー・ワン

(データ)

藤田哲也(ソフト版)

菅谷政子TBS版)

1986キー・ホイ・クァンのドロボーズ
糊塗妙賊小神偷
1987パッセンジャー 過ぎ去りし日々リック(吹き替え版なし)
1991炎のマーシャルアーツ
BREATHING FIRE
(吹き替え版なし)
1992原始のマン
Encino Man
デイヴの父神谷和夫
2002無限復活
Second Time Around
2021オハナ
Finding 'Ohana
ジョージ・ファン
2023エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス
Everything Everywhere All at Once
ウェイモンド・ワンアカデミー助演男優賞受賞
全米映画俳優組合賞助演男優賞受賞
クリティクス・チョイス・ムービー・アワード 助演男優賞受賞
ニューヨーク映画批評家協会賞 助演男優賞受賞
全米映画批評家協会賞助演男優賞受賞
ロサンゼルス映画批評家協会賞 助演男優賞受賞
全米映画俳優組合賞助演男優賞受賞
全米映画俳優組合賞キャスト賞受賞
水島裕
2024カンフー・パンダ4(原題)
Kung Fu Panda 4
ハン声の出演
エレクトリック・ステイト(原題)
The Electric State
2025
With Love

テレビシリーズ

日本語題
原題
役名備考日本語吹替
2023アメリカン・ボーン・チャイニーズ 僕らの西遊記
Even Stevens
フレディ/ジェイミー手塚祐介
ロキ
Loki
ウロボロス(通称O.B.)水島裕[8]

脚注

外部リンク