カールスルーエ市電GT8-70D/N形電車

GT8-70D/N形は、ドイツカールスルーエ路面電車であるカールスルーエ市電ドイツ語版およびカールスルーエ・シュタットバーンで使用されている車両。車内の大部分の床上高さを下げた部分超低床電車で、従来の車両と比べ収容力が増加している[1][2][3]

カールスルーエ市電GT8-70D/N形電車
307(2018年撮影)
基本情報
運用者カールスルーエ交通事業(VBK)ドイツ語版
アルブタール交通(AVG)ドイツ語版
製造所デュワグシーメンス
製造年1999年 - 2003年
製造数25両(301 - 325)
投入先カールスルーエ市電ドイツ語版
カールスルーエ・シュタットバーン
主要諸元
編成5車体連接車、片運転台
軸配置Bo'2'2'Bo'
軌間1,435 mm
電気方式直流750 V
架空電車線方式
設計最高速度80 km/h
車両定員245人(着席124人)
車両重量49.2 t
全長29,500 mm
全幅2,650 mm
床面高さ340 mm(低床部分)
(低床率80 %)
主電動機出力127 kw
出力508 kw
備考主要数値は[1][2][3]に基づく。
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概要

カールスルーエ市電には1995年以降、初の超低床電車(部分超低床電車)である3車体連接車のGT6-70D/N形が導入されたが、一部区間において収容力不足が指摘されるようになった。それを受け、車体数を増加させた車両として導入されたのがGT8-70D/N形である[1]

編成はGT6-70D/N形から伸びた5車体連接車となり、定員数も245人(着席124人)と大幅に増加している。更に前後車体には連結器が設置されており、多客時にはGT6-70D/N形との連結運転が行われている。車内は動力台車が設置されている両端を除いた全体の80 %が床上高さ340 mmの低床構造となっており、主電動機三相誘導電動機が用いられている。また、ドイツの路面電車規格(BOStrabドイツ語版)および鉄道規格(EBOドイツ語版)双方に適合した設計となっており、後述するシュタットバーン(鉄道線)の系統にも対応している[1][2][3]

1999年から2000年にかけてデュワグによって20両(301 - 320)が製造され、2003年にも同社を吸収したシーメンスによって5両(321 - 325)が増備された。以降はカールスルーエ市電の各系統に加え、カールスルーエ・シュタットバーンのS2号線で使用されている。運用事業者については、製造当初全車ともカールスルーエ交通事業(VBK)ドイツ語版が所有していたが、2007年以降5両(321 - 325)の所有権がアルブタール交通(AVG)ドイツ語版に移管されている[1][2][3][4][5]

脚注

注釈

出典