オレカ・07

オレカ・07は、2017年の国際自動車連盟(FIA)およびフランス西部自動車クラブ(ACO)のLMP2規定に沿って、オレカによって製造されたル・マン・プロトタイプである。

オレカ・07
2018年 シルバーストン・サーキット
カテゴリーオレカ
コンストラクタール・マン・プロトタイプ2(LMP2)
デザイナーデビッド・フルーリー
先代オレカ・05
主要諸元
シャシーカーボン・ファイバー モノコック
サスペンション(前)ダブルウィッシュボーン, ダンパー制御機構付きプッシュロッド
サスペンション(後)ダブルウィッシュボーン, ダンパー制御機構付きプッシュロッド
全長4,745 mm (186.8 in)
全幅1,895 mm (74.6 in)
全高1,045 mm (41.1 in)
ホイールベース3,005 mm (118.3 in)
エンジンオレカ・07 / アルピーヌ・A470 / アウルス・01
ギブソン・テクノロジー GK428 4.2 L V8 NA
アキュラ・ARX-05
アキュラ AR35TT 3.5 L V6 ツインターボ ミッドシップ 縦置き
トランスミッションエクストラック製 6速 シーケンシャル
重量930 kg
燃料モチュール
トタル
VP Racing Fuels
オイルペンゾイル
タイヤミシュラン
ダンロップ
コンチネンタル
主要成績
チームオレカ・07
中華人民共和国の旗 ジャッキー・チェン・DCレーシング
イギリスの旗 Jotaスポーツ
デンマークの旗 ハイクラス・レーシング
イギリスの旗 ユナイテッド・オートスポーツ
フランスの旗 グラフ・レーシング
フランスの旗 TDSレーシング
ポルトガルの旗 アルガルヴェ・プロ・レーシング
フランスの旗 デュケイン・エンジニアリング
イギリスの旗 RLR・Mスポーツ
フランスの旗 IDECスポーツ
フランスの旗 リシャール・ミル・レーシング・チーム
スイスの旗 クール・レーシング
アルピーヌ・A470
フランスの旗 シグナテック・アルピーヌ・マットムート
フランスの旗 シグナテック・アルピーヌ・エルフ
アウルス・01
ロシアの旗 G-ドライブ・レーシング
ロシアの旗 G-ドライブ・レーシング・バイ・アルガルヴェ
アキュラ・ARX-05
アメリカ合衆国の旗 アキュラ・チーム・ペンスキー
アメリカ合衆国の旗 ウェイン・テイラー・レーシング
アメリカ合衆国の旗 メイヤー・シャンク・レーシング
ドライバーズタイトル4 WEC (2017, 2018–19,2019-20,2021)
初戦2017年 デイトナ24時間レース
出走優勝
4827
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2017年、国際モータースポーツ協会(IMSA)のウェザーテック・スポーツカー選手権の開幕戦であるデイトナ24時間レース[1]、および同年のFIA 世界耐久選手権(WEC)のシルバーストン6時間耐久レースでデビューを果たした。2015年に投入されたオレカ・05の後継車となる。LMP2クラスでは、圧倒的なシェアを誇る。

複数のワークス・プライベーターへのOEM供給がされたり、LMP2以外の別規定に合わせた改変を施されて投入されたりしており、それらのバリエーションも含めて本記事では記述する。

開発

LMP2クラストロフィーと、レベリオン・レーシングのオレカ・07

開発準備は、オレカ・05の開発にまで遡る。オレカ・05は、2017年からWEC LMP2クラスの新しい技術ルールを考慮して開発された。オレカは、オレカ・05のパフォーマンスから知識を得て、新しい車を開発することを決定し、先代をベースにしている。オレカの目標は、エネルギーとリソースの使用に焦点を当てることにより、パフォーマンスを最大化することだった。この戦略を使用して、実績のある先代に基づいて車を製造するだけでなく、チームがコストの範囲内でオレカ・05を更新できるようにすることにした。オレカ・07のシャーシは主に05をベースにしており、モノコックにはあまり焦点を当てていない。オレカ・07の内部には、ギブソン・GK428 V8エンジンが搭載されている[2]

マシンは、2016年10月下旬にポール・リカール・サーキットで最初のシェイクダウンテストを実施した。

2022年4月末までに、バリエーションモデルを含む90を超えるオレカ・07シャーシが生産されている[3]

アルピーヌ・A470

シグナテック・アルピーヌ・マットムート、アルピーヌ・A470

フランスの自動車メーカー、アルピーヌWECで、シグナテック・アルピーヌ・マットムート2019-20年シーズンは、チーム名の末尾を「エルフ」に変更して参戦)としてアルピーヌ・A470で参戦した。この車は技術的にはオレカ・07と同じで、バッジネームでアルピーヌブランドを使用している。これは、アルピーヌが2016年WECのLMP2クラスで優勝した、アルピーヌ・A460の後継車[4]

アキュラ・ARX-05

アキュラ・ARX-05

バリエーションモデルのアキュラ・ARX-05は、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権DPiクラス用に製作され、2018年から投入された。マシンはホンダ・パフォーマンス・ディベロップメント(HPD)とオレカと共同で開発された[5]。エンジンは生産車ベースの3.5L V6ツインターボのアキュラ・AR35TTを搭載する。またアキュラ固有のボディワークが含まれる。

2018年からチーム・ペンスキーが2台の車をエントリーした[6]。2019年には6号車(デイン・キャメロン/ファン・パブロ・モントーヤ組)が、翌2020年には僚友の7号車(リッキー・テイラー/エリオ・カストロネベス組)がDPiクラスのチャンピオンを獲得した。2021年から、ウェイン・テイラー・レーシングとメイヤー・シャンク・レーシングが1台ずつ参戦している。

アウルス・01

G-ドライブ・レーシングは、2017-18年はオレカ・07で参戦したが、ロシアの自動車メーカー、アウルスは2019年にG-ドライブと提携して、「アウルス・01」としてブランド名を変更し、ヨーロピアン・ル・マン・シリーズでレースを行った。この車は技術的にはオレカ・07と同じで、バッジネームでアウルスのブランドを使用している[7]

レベリオン・R13

レベリオン・R13

レベリオン・R13は2018年、オレカ・07をベースにWECのLMP1クラスに参戦するために製作された、ル・マン・プロトタイプレベリオン・R-Oneと同様にオレカとレベリオン・レーシングが共同制作し、エンジンはギブソン・GL458[8]を搭載するバリエーションモデルである。

アルピーヌ・A480

アルピーヌ・A480

アルピーヌシグナチュール・チームと組み、2021年からWECの最高峰クラスとなる「ハイパーカー」(LMH)クラスに従来のLMP1(ノンハイブリッド)車両が2021,22年限りエントリーできることを活かし、2020年にレベリオン・レーシングが走らせていたマシン「R13」を引き継ぐ形でLMHクラスに参戦する[9]。車名は「アルピーヌ・A480」となる。2021年からのWECのLMHクラスの特徴の1つで、参加車両の同等性を確保するためのバランス・オブ・パフォーマンス(BoP)の追加がある。BoPシステムの結果、2021シーズンの出場車両のシーズン前テストとして機能したスパでのプロローグに先立ち、A480の車両重量は930kgに増加し、ピーク出力は603bhp(450kW)に減少した[10]

脚注

外部リンク