オオヨシゴイ

オオヨシゴイ(大葭五位[3]Ixobrychus eurhythmus)は、鳥綱ペリカン目サギ科ヨシゴイ属に分類される鳥類。

オオヨシゴイ
オオヨシゴイ
オオヨシゴイ Ixobrychus eurhythmus
保全状況評価[1]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン:真核生物 Eukaryota
:動物界 Animalia
:脊索動物門 Chordata
亜門:脊椎動物亜門 Vertebrata
:鳥綱 Aves
:ペリカン目 Pelecaniformes
:サギ科 Ardeidae
:ヨシゴイ属 Ixobrychus
:オオヨシゴイ I. eurhythmus
学名
Ixobrychus eurhythmus
(Swinhoe, 1873)[1][2]
和名
オオヨシゴイ[2][3][4]
英名
Schrenck's bittern[1][2][4]
Schrenck's little bittern[1][3]

生息図

分布

インドネシアカンボジアシンガポールタイ王国大韓民国中華人民共和国朝鮮民主主義人民共和国、日本、フィリピンベトナムブルネイマレーシアラオスロシア南東部[1]

中華人民共和国・ロシア南東部・朝鮮半島などで繁殖し、冬季になるとインドネシア・中華人民共和国南部・台湾・フィリピン・インドシナ半島マレー半島などで越冬する[2]

形態

全長40センチメートル[2][3]。翼開長56センチメートル[3]。和名はヨシゴイより大型であることが由来。上面は暗赤褐色、下面は黄白色[2]。尾羽は黒褐色[2]

虹彩は黄色[4]。上嘴の色彩は灰褐色、下嘴の色彩は緑黄色[4]。後肢の色彩は淡黄褐色[4]

オスは前頸に暗色の縦縞が1本入り、雨覆が淡灰色[2]。メスは前頸に暗色の縦縞が複数入る[2]。雨覆は暗赤褐色で、上面と雨覆に白い斑点が入る[2]

生態

湿性草原などに生息する[2][3]

魚類カエル類およびその幼生、昆虫エビ類等脚類などの甲殻類などを食べる[3]。低空飛行しながら獲物を探す。

主に夕方から朝方にかけて行動し、日中はアシの茂みなどで休息する[5]

繁殖様式は卵生。日本では5 - 8月に草原に枯れた草を積み上げた皿状の巣を作り、3 - 5個の卵を産む[2][3]。雌雄が交代で抱卵し、抱卵期間は16 - 18日[2][3]

人間との関係

日本
湿地開発や河川改修などによる生息地の破壊などにより、生息数が減少した[2]。農薬汚染による繁殖率の低下も懸念されている[2]。以前は霞ヶ浦でも繁殖していたが、1990年代にはまれとなり、2014年現在は繁殖が確認されていない[2]。日本では確実な繁殖地は仏沼のみとされており、1980年代には繁殖が確認されていたものの、2010年の報告では繁殖期に1 - 2羽の鳴き声が確認されるのみで生息が確認できない年もあり、近年は繁殖しているかどうかも不明とされる[2]。霞ヶ浦などの例では繁殖地が保全されているのに飛来しなくなったことから、越冬地の破壊や狩猟などによる影響も示唆されている[2]
絶滅危惧IA類 (CR)環境省レッドリスト[2]

出典

関連項目

🔥 Top keywords: メインページ特別:検索上戸彩エドワード・S・モースXG (音楽グループ)石丸伸二秋葉原通り魔事件山田昌蓮舫木村カエラ椎名林檎井上愛一郎杉浦太陽ブルース・リー渡部峻アンチヒーロー (テレビドラマ)岡崎慎司高橋里華河合優実MY FIRST STORY無職転生 〜異世界行ったら本気だす〜クリストファー・コロンブス古畑任三郎黎智英赤間麻里子髙嶋政伸怪獣8号若葉竜也山本未來小川博Z-1 (アイドルグループ)稲葉浩志眞栄田郷敦天野鎮雄石川さゆり長谷川博己ノーマンズランド三上悠亜森内寛樹