エレファント (アルバム)

ザ・ホワイト・ストライプスのアルバム

エレファント』(Elephant)は、アメリカ合衆国ロックバンドザ・ホワイト・ストライプス2003年に発表した4作目のスタジオ・アルバム日本で先行発売された[17]

『エレファント』
ザ・ホワイト・ストライプススタジオ・アルバム
リリース
録音2001年11月5日2002年4月 ロンドン Toe Rag Studios
2002年 ロンドン BBC Maida Vale Studio (#4)
ジャンルガレージロックオルタナティヴ・ロック
時間
レーベルV2レコードアメリカ合衆国の旗
XLレコーディングスイギリスの旗
プロデュースジャック・ホワイト
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 1位(イギリス[2]
  • 3位(ノルウェー[3]
  • 4位(オーストラリア[4]
  • 6位(アメリカ[5]、ニュージーランド[6]
  • 7位(スウェーデン[7]
  • 11位(ベルギー・フランデレン地域[8]、ベルギー・ワロン地域[9]
  • 19位(フィンランド[10]
  • 21位(フランス[11]
  • 24位(オランダ[12]
  • 27位(ドイツ[13]
  • 29位(スイス[14]
  • 35位(デンマーク[15]
  • 39位(オーストリア[16]
  • 53位(日本[1]
  • ザ・ホワイト・ストライプス アルバム 年表
    ホワイト・ブラッド・セルズ
    (2001年)
    エレファント
    (2003年)
    ゲット・ビハインド・ミー・サタン
    (2005年)
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    背景

    本作は「The death of the sweetheart」に捧げられた内容である[18]。レコーディングはロンドンで行われ、ジャック・ホワイトによれば4 - 5曲はイギリスで書かれた曲だという[19]。大部分の曲はToe Rag Studiosにおいて2週間でレコーディングされ、8トラックのオープンリールに録音されて[20]、1963年以降の機材は全く使用されなかった[18]。ジャックはそのことに関して、2003年3月のインタビューで「コンピュータに関わることは過剰さに関わることで、特に、プログラムを使ってドラムビートを完璧にしたりボーカル・メロディの音程を合わせるのは真実からほど遠い」と語っている[21]

    ジャケット・デザインのレイアウトは、ヘッドコーツ英語版のブルース・ブランドが担当した。

    先行発売された日本盤CDには、シングルのカップリング曲2曲がボーナス・トラックとして収録された。「グッド・トゥ・ミー」は、後にジャック・ホワイトと共にザ・ラカンターズを結成するブレンダン・ベンソン英語版が2002年に発表した曲のカヴァー。

    反響・評価

    本作はセールス的に大きな成功を収めた。アメリカではBillboard 200で最高6位に達して初のトップ10入りを果たし[5]、2003年9月にはRIAAによってプラチナ・ディスクに認定された[22]グラミー賞では本作が最優秀オルタナティヴ・ミュージック・アルバム賞を受賞し、また、ジャック・ホワイトは「セヴン・ネイション・アーミー」によって最優秀ロック・ソング賞を受賞した[23]全英アルバムチャートでは初の1位獲得を果たす[2]。オーストラリアでは初登場4位となり[4]、2003年の年間アルバム・チャートでは45位を記録した[24]

    本作は多くのメディアによって高く評価された。『NME』誌が選出した「2003年のベスト・アルバム50」では1位[25]。『ローリング・ストーン』誌が2003年に選出したオールタイム・グレイテスト・アルバム500では390位にランク・インし[26][27]、同誌が2011年に選出した「2000年代のベスト・アルバム100」では5位[28]

    収録曲

    特記なき楽曲はジャック・ホワイト作。

    1. セヴン・ネイション・アーミー "Seven Nation Army" – 3:51
    2. ブラック・マス "Black Math" – 3:03
    3. ゼア・イズ・ノー・ホーム・フォー・ユー・ヒア "There's No Home for You Here" – 3:43
    4. アイ・ジャスト・ドント・ノウ・ホワット・トゥ・ドゥ・ウィズ・マイセルフ "I Just Don't Know What to Do with Myself" (Burt Bacharach, Hal David) – 2:46
    5. イン・ザ・コールド、コールド・ナイト "In the Cold, Cold Night" – 2:58
    6. アイ・ウォント・トゥ・ビー・ザ・ボーイ "I Want to Be the Boy to Warm Your Mother's Heart" – 3:20
    7. ユー・ハヴ・ガット・ハー・イン・ユア・ポケット "You've Got Her in Your Pocket" – 3:39
    8. ボール・アンド・ビスケット "Ball and Biscuit" – 7:19
    9. ザ・ハーデスト・ボタン・トゥ・ボタン "The Hardest Button to Button" – 3:32
    10. リトル・アコーンズ "Little Acorns" (Mort Crim, Jack White) – 4:09
    11. ヒプノタイズ "Hypnotize" – 1:48
    12. エアー・ニア・マイ・フィンガーズ "The Air Near My Fingers" – 3:40
    13. ガール,ユー・ハヴ・ノー・フェイス・イン・メディシン "Girl, You Have No Faith in Medicine" – 3:17
    14. ウェル・イッツ・トゥルー・ザット・ウィ・ラヴ・ワン・アナザー "Well It's True That We Love One Another" – 2:42

    日本盤ボーナス・トラック

    約1分の無音状態の後に収録。

    1. フーズ・トゥ・セイ "Who's to Say" (Dan John Miller) – 4:36
    2. グッド・トゥ・ミー "Good to Me" (Brendan Benson, Jason Falkner) – 2:06

    参加ミュージシャン

    アディショナル・ミュージシャン

    • モート・クリム - スポークン・ワード(#10)
    • ホリー・ゴライトリー - ボーカル(#14)

    出典