エドワード・オーガスタス (ヨーク・オールバニ公)

プリンス・オブ・ウェールズ、フレデリックと妃オーガスタの次男として生まれた。ノーフォーク・ハウス（英語版）でオックスフォード主教（英語版）トマス・セッカー（英語版）による洗礼を受け、プロイセン王フリードリヒ・ヴィルヘルム1世、ブラウンシュヴァイク＝ヴォルフェンビュッテル公カール1世、フリーデリケ・フォン・ザクセン＝ゴータ＝アルテンブルク（英語版）が名親を務めた（それぞれクイーンズベリー公爵、カーナーヴォン侯爵、第4代ハミルトン公爵の娘シャーロット・エドウィンが代役を務めた）^[1]。

海軍への興味を持ち、イギリス海軍への入隊許可を得た後1758年のサン・マロ襲撃、サン＝カスの戦いに参戦した。1759年6月14日に44門艦フェニックス（英語版）の大佐に昇進^[2][3]、1761年に青色少将（英語版）に、1762年に青色中将（英語版）に昇進した^[4]。

1752年にガーター勲章を授与され^[5]、1760年4月1日に父方の祖父ジョージ2世よりヨーク・オールバニ公位とアルスター伯爵位を与えられた^[6]。同年10月にジョージ3世が即位すると、独身の兄に次いで王位継承権第1位となった（1762年8月12日にジョージ3世の長男ジョージが生まれると2位になった）。さらに1760年11月27日に王立協会フェローに選出された^[5]。

1762年にフリーメイソンの会員となった^[7]。1765年にはプロイセン王国のベルリンに「友愛ロッジ」（Lodge of Friendship、後の「王立友愛ヨークロッジ」（Royal York Lodge of Friendship））を創設した^[8]。

1767年晩夏、ジェノヴァへ向かう途上に病となり、モナコに上陸し看護を受けていたが、回復することなく9月17日にモナコ大公オノレ3世の宮殿で死去した。彼の遺体はフリゲートのモントリオール（英語版）でロンドンにへ運ばれ、ウェストミンスター寺院に埋葬された^[9]。

• 湯浅慎一『フリーメイソンリー その思想、人物、歴史』中央公論社〈中公新書955〉、1990年。ISBN 978-4121009555。