ウインターミーティング

野球のウインターミーティングは、メジャーリーグベースボール(MLB)の30チームおよび160を超すマイナーリーグベースボール(MiLB)の全チーム運営関係者らが一堂に会し、来季以降のリーグ運営のほか、各選手の去就などについて直接話し合う一大イベントで、毎年オフシーズンの12月上旬に4 - 5日間開催される。

概要

参加者はMLBおよびマイナーリーグのフロント代表、チームオーナー、ゼネラルマネージャー(GM)、監督、チームスカウトNPBを含む野球実施国からの来賓者、FA移籍やトレード交渉のための関係者(代理人他)、スポーツメーカー、マイナーリーグで働こうとする就職希望者など多岐に渡る[1][2][3]

ウインターミーティング最終日には、各チームの40人枠外(マイナー契約)の現役選手をMLB各チームが指名して獲得できる『ルール・ファイブ・ドラフト』が行われる[4]

近年は以下の日程で開催されている。

他の行事

パンツ・ローランド英語版:1951年の野球王英語版賞の最初の受賞者

ウインターミーティングでは、リーグ運営会議や選手の移籍交渉だけでなく、様々なイベントや会合が催される。会場で行なわれるプロ野球雇用機会ジョブフェア(就職フェア)、セミナーワークショップ、トレードショーといったビジネスイベント、テレビ局の公開放送なども、アメリカ野球界の一大行事を彩る一部となっている[2][9]

1951年以降は、『野球王英語版』のタイトルが晩餐会でマイナーリーグのヴェテランに授与されている[10]。加えて、アメリカ野球殿堂に関わる以下の行事も開催されている。

歴史

12月にオフシーズンミーティングを行う野球の伝統は、ナショナルリーグの最初のオフシーズン1876年に遡る。1876年のミーティングで、ウィリアム・ハルバートがリーグの代表に選ばれ、2つのチーム(ニューヨーク・ミューチュアルズフィラデルフィア・アスレチックス)が、1876年の日程を終えられなかったためにリーグから追放された。

参照

読み物

外部リンク