イソコメン
イソコメン(Isocomene)は、セスキテルペンの一つである。多年生植物Isocoma wrightiiから最初に単離され[1]、名前の由来ともなった。3つの融合したシクロペンタン環を持つ珍しい構造は、1977年にZalkowらによって初めて記載された[1]。1979年には、M.C. Pirrungらによって初めて全合成された[2]。キーとなるステップは、光触媒分子内[2 + 2]環化付加反応と、それに続く3つの連続したキラル中心を形成する転位反応である[3]。
イソコメン | |
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(3aS,5aS,8aR)-1,3a,4,5a-Tetramethyl-1,2,3,3a,5a,6,7,8-octahydrocyclopenta[c]pentalene | |
識別情報 | |
PubChem | 188113 |
ChemSpider | 24600167 ![]() |
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特性 | |
化学式 | C15H24 |
モル質量 | 204.35 g mol−1 |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |