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IUPAC命名法による物質名 | |
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臨床データ | |
販売名 | ザイロリック |
Drugs.com | monograph |
MedlinePlus | a682673 |
胎児危険度分類 |
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法的規制 |
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投与経路 | 経口 |
薬物動態データ | |
生物学的利用能 | 78±20% |
血漿タンパク結合 | 結合しない |
代謝 | 肝代謝 |
半減期 | 1.2±0.3時間 (オキシプリノールとしては 23.3±6.0時間)[1] |
識別 | |
CAS番号 | 315-30-0 ![]() |
ATCコード | M04AA01 (WHO) |
PubChem | CID: 2094 |
DrugBank | DB00437 ![]() |
ChemSpider | 2010 ![]() |
UNII | 63CZ7GJN5I ![]() |
KEGG | D00224 ![]() |
ChEBI | CHEBI:40279 ![]() |
ChEMBL | CHEMBL1467 ![]() |
化学的データ | |
化学式 | C5H4N4O |
分子量 | 136.112 g/mol |
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アロプリノール(Allopurinol)は、痛風・高尿酸血症治療薬。ヒポキサンチンの構造異性体で、キサンチンオキシダーゼの阻害活性を有する。体内での尿酸の産生を抑制し、高尿酸血症を改善することにより痛風発作の発生を予防する。日本ではザイロリック(製造発売元はグラクソ・スミスクライン)などの商品名で販売されている。
下記の場合における高尿酸血症の是正
日本では、通常、成人はアロプリノールとして1日量200〜300mgを食後に経口服用する。年齢、症状により適宜増減する。
米国では、成人では尿酸値を正常か正常に近いレベルになるように用量を調節する。痛風に対しては通常、1日量100mgから開始し、徐々に増量する。通常の痛風における用量は1日量200〜300mg、ひどい痛風には1日量400〜600mgで1日量800mgまで増量が可能である。
高尿酸血症に対する尿酸コントロール薬は尿酸合成阻害を行うものと、尿酸排泄促進を行うものに分かれるが、アロプリノールは前者に分類される。
尿酸はプリンヌクレオチドから様々な過程を経て、最終的に尿酸となるが、その過程にはキサンチンオキシダーゼという酵素が関与する。アロプリノールはキサンチンオキシダーゼの活性を阻害することにより、人体内でヒポキサンチンからキサンチンを経由して尿酸を産生するのを抑制し、血中や尿中の尿酸値を低下させる。
アロプリノールは体内に入ると即座にオキシプリノールへと代謝される。生物学的半減期は約1時間と短く、対してオキシプリノールの半減期は約17~30時間であるため、アロプリノールを投与したときの効能は実際はオキシプリノールによるものだと考えられている[1][2]。
バロウズ・ウェルカム社(現在のグラクソ・スミスクライン社)のジョージ・ヒッチングズ,ガートルード・エリオン率いるチームは、白血病を対象とした核酸代謝拮抗剤の研究を行っていた。彼らは6-MPを白血病治療薬として開発した。その後、1956年アロプリノールを開発した。他にも核酸代謝に関わるアザチオプリン(免疫抑制剤),アシクロビル(抗ヘルペスウイルス薬)などを開発した。これらの功績を称えられ,ヒッチングズとエリオンは1988年,ノーベル生理学・医学賞を授与された。