アトレヴィダ級コルベット

アトレヴィダ級コルベットスペイン語: Corbetas de la Clase Atrevida)は、スペイン海軍が運用していたコルベットの艦級[1][2]

アトレヴィダ級コルベット
「アトレヴィダ」(PA改修後)
「アトレヴィダ」(PA改修後)
基本情報
種別コルベット/哨戒艦
運用者 スペイン海軍
就役期間1954年 - 1992年
次級デスクビエルタ級
要目
排水量基準997トン / 満載1,135トン
全長75.5 m
最大幅10.2 m
吃水2.7 m
主機スルザー6-MD/42-50
ディーゼルエンジン×2基
推進器スクリュープロペラ×2軸
出力3,000 bhp
速力18.5ノット
航続距離8,000海里 (10kt巡航時)
燃料100 t
乗員132名
兵装Mk.26 50口径3インチ緩射砲×1基
40mm単装機銃×3基
ヘッジホッグMk.11対潜迫撃砲×2基
爆雷投射機×8基
・爆雷投下軌条×2条
レーダーAN/SPS-5 対水上捜索用
ソナーQHB 捜索用
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概要

1・2番艦は、当初は満載排水量1,022トン、兵装は45口径105mm単装砲1基、37mm連装機銃1基、4連装20mm機銃2基、爆雷投射機×4基として完成したが、1番艦は1959年から1960年にかけて諸元表のように対潜戦改修を受けた。残る4隻は、当初からこの装備として完成している[1]。3インチ砲は測距儀しか持たないが、40mm高角機銃は方位盤による偏差射撃が可能とされている[3]

「ディアナ」は、1971年ロタ海軍基地近くで座礁事故を起こしたことから、その損傷を修復せず、1973年にそのまま退役した。また「デスクビエルタ」も対潜戦改修を受けなかったことから、比較的早期に退役した。これらを除く4隻は、1979年から1980年にかけて、ジブラルタル海峡カナリア諸島での警備にあたるための哨戒艦(Patrullero de Altura, PA)に種別変更された。これに伴い、対潜兵器は全て撤去され、かわって20mm単装機銃2基が搭載された。またレーダーやソナーも撤去されて、レーダーについては航海用のデッカ1226型2基が搭載された[3]。PA改修艦についても、1990年代セルビオーラ級哨戒艦により更新され、順次に運用を終了した[1]

同型艦一覧
#艦名建造所起工竣工退役
F 61
→ P 61
アトレヴィダ
Atrevida
カルタヘナ1950年6月1954年8月1992年
F 51デスクビエルタ
Descubierta
1955年2月1978年
F 63ディアナ
Diana
1953年7月1960年5月1973年
F 64
→ P 64
ノーティラス
Nautilus
カディス1959年12月1991年
F 62
→ P 62
プリンセサ
Princesa
カルタヘナ1953年3月1959年10月
F 65
→ P 65
ビラ・デ・ビルバオ
Villa de Bilbao
※「ファヴォリータ」(Favorita)より改名
カディス1960年7月

参考文献

関連項目