アウトルック (ニューヨークの雑誌)
『ジ・アウトルック』(The Outlook) は、1870年から1935年にかけて、ニューヨークで出版されていた週刊誌。
沿革
『ザ・クリスチャン・ユニオン』(1870年–1893年)
『アウトルック』誌は、1870年1月1日に、『ザ・クリスチャン・ユニオン (The Christian Union)』(1870年–1893年)という誌名で創刊された。
『ジ・アウトルック』(1893年–1928年)
誌名は、1893年から1928年まで『ジ・アウトルック』であったが[1]:422、これは雑誌の焦点が宗教的な主題から、社会問題、政治問題へと移ったことを反映していた[2]。
1900年当時、ニュースや評論を扱う代表的な週刊誌は、『インディペンデント (The Independent)』(1870年創刊)、『ネイション(The Nation)』(1865年創刊)と『アウトルック』(1870年創刊)であり、少し異なる内容のものとして『リテラリー・ダイジェスト (The Literary Digest)』 (1890年創刊)があった[3]。
『ジ・アウトルック・アンド・インディペンデント』(1928年–1932年)
1928年、『インディペンデント』は『アウトルック』と合併し、 『ジ・アウトルック・アンド・インディペンデント』となった[4]。
『ザ・ニュー・アウトルック』(1932年–1935年)
1932年から1935年にかけて、この雑誌は 『ザ・ニュー・アウトルック』として刊行された。終刊号は1935年6月に出た[1]:422。
著名な寄稿者
- セオドア・ルーズベルトは、『アウトルック』の副編集長であった[5][6]。
- エドウィン・アーリントン・ロビンソン[7]
- ブッカー・T・ワシントンは、1900年に自叙伝的な内容の複数の記事を『アウトルック』に掲載した。そうした記事を集めて編集した本が1901年に『奴隷から立ち上がりて (Up from Slavery)』と題して出版された。ワシントンが執筆した、新たに誕生したオクラホマ州についての報告は、1908年の最初の号に掲載された[8]。
- アルフレッド・エマニュエル・スミス、フランシス・ルーファス・ベラミー、ハロルド・トロウブリッジ・プルシファーは、いずれも『アウトルック』の編集者であった。
- オスカー・セザーは、この雑誌の漫画編集者であった。
- 1894年9月1日号に掲載されたベンジャミン・キッドのインタビュー記事「合衆国の未来 (Future of the United States)」は、彼を合衆国における有名人に押し上げた[9]。
- ロバート・キャントウェルは、『ザ・ニュー・アウトルック』 was literary editor of The New Outlook (1932–1935)
選集
1913年には、『アウトルック』をはじめ、『スクリブナーズ・マガジン (Scribner's Magazine)』、『ハーパーズ・マガジン (Harper's Magazine)』、『ザ・センチュリー・マガジン (The Century Magazine)』に掲載された詩を集めた選集が出版された[10]。1893年7月1日号から1935年6月号までの紙面は、インターネット上で公開されている[11]。
脚注
外部リンク
- The Outlook (July 1, 1893 – June 1, 1935) at UNZ.org
- The Outlook - HathiTrust Digital Library