アインシュタイン (競走馬)

競走馬

競走馬におけるアインシュタインとは、

  1. 2002年生まれのブラジル生産の競走馬。本項にて記述。
  2. 2003年生まれのインド生産の競走馬[1]
  3. 2013年生まれのイギリス生産の競走馬[2]
  4. 2014年生まれの日本の競走馬[3]

アインシュタイン
欧字表記Einstein[4][5]
品種サラブレッド[5]
性別[5]
毛色黒鹿毛[5]
生誕2002年10月23日[4]
死没2020年10月28日(18歳没)[6]
Spend a Buck[4]
Gay Charm[4]
母の父Ghadeer[4]
生国ブラジルの旗 ブラジル[4]
生産者Fazenda Mondesir[4]
馬主Midnight Cry Stable
→Stronach Stables
[4]
調教師H. ピッツ(アメリカ[4]
競走成績
生涯成績30戦11勝[4]
獲得賞金2,945,238ドル[4]
勝ち鞍
GIガルフストリームパークBCターフS2006年
GIガルフストリームパークターフS2008年
GIターフクラシックステークス2008、2009年
GIサンタアニタハンデキャップ2009年
GIIマーヴィン・H・ムニッツJr.メモリアルH2007年
GIIクラークハンデキャップ2008年
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アインシュタイン (Einstein) [4][5][7]とは、ブラジル生産のアメリカ合衆国競走馬種牡馬。主な勝ち鞍に、2006年2008年ガルフストリームパークターフステークス(2006年はガルフストリームパークブリーダーズカップターフステークス)、2008年と2009年ウッドフォードリザーブ・ターフクラシックステークス、2009年のサンタアニタハンデキャップ

経歴

  • 特記事項なき場合、本節の出典はEQIBASE[4]

2005年10月22日、キーンランド競馬場のメイドン競走でデビューし5着、チャーチルダウンズ競馬場での2戦目で初勝利を挙げる。続く3走はアローワンス競走を走り、年をまたいで2勝を挙げる。6戦目で初の重賞出走かつG1競走出走となるガルフストリームパークブリーダーズカップターフステークスに駒を進め、逃げ切りでG1競走初出走初勝利を飾った[7]ブラジル生まれで北半球では3歳馬扱いとなるためUAEダービーに招待されていたが[7]ドバイには渡らず4月のG3競走パンアメリカンハンデキャップ英語版、5月のウッドフォードリザーブ・ターフクラシックステークスに出走して2戦とも4着に終わったのち、休養に入る。2007年は1月のオプショナルクレーミング競走から始動して4着とし、2年連続出走のガルフストリームパークブリーダーズカップターフステークスはジャンバラヤの3着[8]マーヴィン・H・ムニッツJr.メモリアルハンデキャップ英語版で重賞2勝目を挙げてウッドフォードリザーブ・ターフクラシックステークスでは1番人気に支持されるもスカイコンカラーの7着に崩れ[9]、次走のディキシーステークスでは道中で競走中止したメンディングフェンスの煽りを受けて競走中止を余儀なくされ[10]、そのまま休養に入り残りのシーズンには出走しなかった。

2008年、初戦のオプショナルクレーミング競走で1着とし、ドンハンデキャップ6着を経て出走のガルフストリームパークターフステークスでダンシングフォーエバーにクビ差勝ってG1競走2勝目を挙げる[11]。続くメイカーズマークマイルステークスではキップデヴィルの2着[12]、3年連続出走となるウッドフォードリザーブ・ターフクラシックステークスでは早目に先頭に立ってそのまま押し切り、G1競走3勝目とした[13]。6月のスティーブンフォスターハンデキャップではドバイワールドカップ制覇から帰国して初戦のカーリンの2着[14]、G2競走ファイアクラッカーハンデキャップ2着を経てアーリントンミリオンステークスでもスピリットワンの5着と3戦続けて勝てなかったものの、11月のクラークハンデキャップを制して2008年シーズンを終えた。

2009年は前年同様にドンハンデキャップから始動してアルバータスマキシマスの3着としたあと[15]、3月のサンタアニタハンデキャップを勝ちG1競走4勝目[16]、ウッドフォードリザーブ・ターフクラシックステークスを連覇してG1競走5勝目を挙げた[17]。6月のスティーブンフォスターハンデキャップで3着に終わって以降はパシフィッククラシックステークス2着[18]を最高に勝ち星なく、11月のクラークハンデキャップ3着のあともガルフストリームパークターフステークス3勝目を目標に調整が続けられたが[19]、最終的にはレースには出ず引退した。

競走成績

以下の内容は、EQIBASE[4]の情報および記載法に基づく。

出走日競馬場競走名距離(馬場)頭数枠番
(PP)
馬番
(Pgm)
着順騎手斤量(lb./kg換算)タイム着差勝ち馬/(2着)馬
2005.10.22キーンランドメイドン競走ダ7f(Gd)11111205着R. ベハラーノ118/53.5(16馬身)Radetzky
0000.11.06チャーチルダウンズメイドン競走ダ8f(M)09091301着R. ベハラーノ121/551:36.985馬身3/4Mcshane's Halo
0000.11.25チャーチルダウンズアローワンス競走芝8.5f(Fm)12010104着R. ベハラーノ121/55(1馬身1/2)Terrific Storm
2006.01.07ガルフストリームパークアローワンス競走芝9f(Fm)12121201着R. ベハラーノ120/54.51:45.841/2馬身(Merger)
0000.02.04ガルフストリームパークアローワンス競走ダ9f(Sl)09030301着R. ベハラーノ124/561:49.367馬身(Catch Me)
0000.02.25ガルフストリームパークガルフストリームパークBCSG1芝11.5f(Y)08040401着R. ベハラーノ123/55.52:23.91クビ(Go Deputy)
0000.04.01ガルフストリームパークパンアメリカンHG3芝12f(Fm)08080904着R. ベハラーノ119/54(2馬身1/4)Silver Whistle
0000.05.06チャーチルダウンズウッドフォードリザーブ・ターフクラシックSG1芝9f(Fm)10050604着R. ベハラーノ126/57(1馬身1/4)English Channel
2007.01.31ガルフストリームパークオプショナルクレーミング競走芝8f(Fm)08010104着R. ベハラーノ120/54.5(3馬身1/2)Tiganello
0000.02.24ガルフストリームパークガルフストリームパークBCSG1芝11f(Fm)11101003着R. ベハラーノ123/55.5(3/4馬身)Jambalaya
0000.03.10フェアグラウンズマーヴィン・H・ムニッツJr.メモリアルHG2芝9f(Fm)11111101着R. アルバラード119/541:49.571/2馬身Cloudy's Knight
0000.05.05チャーチルダウンズウッドフォードリザーブ・ターフクラシックSG1芝9f(Y)10080807着R. アルバラード121/55(3馬身)Sky Conqueror
0000.05.19ピムリコディキシーSG2芝9f(Fm)110809中止R. アルバラード124/56Remarkable News
2008.01.11ガルフストリームパークオプショナルクレーミング競走芝8f(Fm)09010201着E. プラード118/53.51:33.261馬身(Salinja)
0000.02.02ガルフストリームパークドンHG1ダ9f(Fs)08080906着E. プラード119/54(5馬身1/2)Spring At Last
0000.02.23ガルフストリームパークガルフストリームパークターフSG1芝11f(Fm)10040401着J. レスカーノ123/55.52:12.87クビ(Dancing Forever)
0000.04.11キーンランドメーカーズマークマイルSG1芝8f(Gd)10020202着R. アルバラード123/55.5(1馬身)Kip Deville
0000.05.03チャーチルダウンズウッドフォードリザーブ・ターフクラシックSG1芝9f(Gd)07040501着R. アルバラード124/561:50.501馬身(Out of Control)
0000.06.14チャーチルダウンズスティーブンフォスターHG1ダ9f(Fs)10040402着J. ルパルー118/53.5(4馬身1/4)Curlin
0000.07.04チャーチルダウンズファイアクラッカーHG2芝8f(Y)05020302着R. アルバラード124/56(1馬身)Thom Song
0000.08.09アーリントンパークアーリントンミリオンSG1芝10f(Fm)07050605着R. アルバラード126/57(3馬身)Spirit One
0000.11.28チャーチルダウンズクラークHG2ダ9f(Fs)07030301着J. ルパルー119/541:49.791馬身1/2(Delighful Kiss)
2009.01.31ガルフストリームパークドンHG1ダ9f(Fs)10101003着J. ルパルー122/55.5(2馬身1/4)Albertus Maximus
0000.03.07サンタアニタサンタアニタHG1AW10f(Fs)13070801着J. ルパルー121/552:01.931馬身(Champs Elysees)
0000.05.02チャーチルダウンズウッドフォードリザーブ・ターフクラシックSG1芝9f(Gd)09050601着J. ルパルー119/541:49.62アタマ(Cowboy Cal)
0000.06.13チャーチルダウンズスティーブンフォスターHG1ダ9f(Fs)08020203着J. ルパルー124/56(1馬身)Macho Again
0000.08.08アーリントンパークアーリントンミリオンSG1芝10f(Gd)08010105着J. ルパルー126/57(8馬身1/2)Gio Ponti
0000.09.06デルマーパシフィッククラシックSG1AW10f(Fs)12101002着J. ルパルー124/56(クビ)Richard's Kid
0000.11.07サンタアニタブリーダーズカップ・クラシックG1AW10f(Fs)12080811着J. ルパルー126/57(19馬身)Zenyatta
0000.11.27チャーチルダウンズクラークHG2ダ9f(Fs)14141403着R. マラー123/55.5(1/2馬身)Blame
  • 馬場状態: Fm=Firm, Gd=Good, Fs=Fast, Sl=Sloppy, M=Muddy, Y=Yielding

引退後

2010年よりケンタッキー州アデナスプリングスで種牡馬入りしたのち、2015年にはアデナスプリングスのカナダの分場に移り[20]2016年シーズンからはマガリファームで供用[21]。種牡馬としてはG3競走やステークス競走入着馬を送り出した[6]2019年に、種牡馬を引退して功労馬繋養施設オールドフレンズに移動することが報じられた[22][23]。ところが、オールドフレンズ入りの際に腫瘍が発見されてこれを除去する手術が行われ、手術後は1年余もの間オールドフレンズで繋養されていたが、2020年になって腫瘍が再発して合併症も起こし、10月28日に安楽死の措置が取られた[6][24]。18歳没[6][24]

血統表

アインシュタイン血統(血統表の出典)[§ 1]
父系バックパサー系
[§ 2]

Spend a Buck
1982 鹿毛
父の父
Buckaroo
1975 鹿毛
BuckpasserTom Fool
Busanda
Stepping HighNo Robbery
Bebop
父の母
Belle de Jour
1973 鹿毛
Speak JohnPrince John
Nuit De Folies
Battle DressJaipur
Armorial

Gay Charm
1985 鹿毛
Ghadeer
1978 鹿毛
LyphardNorthern Dancer
Goofed
SwanildaHabitat
Sweet And Lovely
母の母
Virga
1977 鹿毛
WaldmeisterWild Risk
Santa Isabel
Merry SunshineSanta Claus
Los Angels
母系(F-No.)(FN:3-c)[§ 3]
5代内の近親交配アウトブリード[§ 4]
出典


脚注

外部リンク