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こめかみ(顳顬[1]、蟀谷、英語: temple)とは、頭の両側の目尻の後、目と耳のつけ根のほぼ中間にある、皮膚のすぐ下に骨(側頭骨)のある場所のことである。こめかみから下顎までを結ぶ側頭筋という筋肉があり、顎の動きに連動してこめかみが動く。
概要
こめかみ TEMPLEと指示された部位「こめかみ」の語は、物を噛むと、この部分が動くことから「米噛み」に由来するもので万葉仮名で「古米賀美」と書く[2]。米以外のものを噛んでも動くが[2]、これを「米噛み」という理由として、日本の主食が米であったことや、かつては固い生米を食べており、よく噛む必要があったこと[要出典]などが挙げられる。漢字の「蟀谷」は中国語の「こめかみ」を意味する語をそのまま導入したものである。「蟀」はコオロギのことであるが、この字が使われる理由は不詳である。
哺乳類の祖先にあたる単弓類ではこの部分に側頭窓とよばれる穴が開いていた。このため進化の過程で穴がふさがった後もこの部分は骨の厚さが薄く、打撃に対して弱い。ボクシングやその他の格闘技ではテンプルと呼ばれ、顎先と並んで急所としてとらえられている。こめかみに打撃をもらうと脳震盪を起こしやすい。
医療分野では精神科の治療の一つ、電気痙攣療法の通電部位はこの部分である[3]。
関連項目
脚注