![]() 本社工場 | |
種類 | 株式会社 |
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本社所在地 | ![]() 〒379-1305 群馬県利根郡みなかみ町後閑737-1[2] |
設立 | 1955年8月27日[3] |
業種 | ガラス・土石製品 |
法人番号 | 1070001023249 ![]() |
事業内容 | 手作りガラス製品の製造および販売[2] |
代表者 | 代表取締役 倉田善弘[2] |
資本金 | 6,050万円[2] |
従業員数 | 84[4] |
主要子会社 | 月夜野クラフトビール株式会社[2][3] |
関係する人物 | 倉田昌三(創業者) 倉田隆夫(設立者) |
外部リンク | www.tsukiyono-kobo.jp |
特記事項:日本ガラス工芸協会賛助会員[1] | |
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上越クリスタル硝子株式会社(じょうえつクリスタルガラス[5])は、群馬県利根郡みなかみ町に本社・工場を置く企業[2]。手作りガラス製品の製造および販売を手がけ、隣接の直営店・月夜野びーどろパークを運営していた[2](「びーどろ」はポルトガル語でガラスの意[6])。ブランド名として月夜野工房およびiroを用いていた[4]。日本ガラス工芸協会 (JGAA) 賛助会員[1]。
2023年(令和5年)10月1日に事業停止し、同月27日に前橋地方裁判所より破産手続開始決定を受けた[7]。
1905年(明治38年)2月10日、創業者・倉田昌三が現在の東京都文京区において、理化学ガラスの製造を開始したのが始まりである[2][8]。当時は主に温度計や体温計を始めとするガラス器具の製造を手がけていた[8][9]。現在の本社・工場所在地である後閑に移転したのは1947年(昭和22年)3月のことで、かつての松根油工場の跡地であった当地を倉田隆夫が着目[10]。その場所は大東亜戦争末期に日本軍の要請で設置され、航空機の燃料として松根油を製造していた工場であったが、終戦により放置されていた[10]。1955年(昭和30年)8月、社名を現在の上越クリスタル硝子株式会社とし、色彩工芸ガラスの生産を本格化[10]。1966年(昭和41年)には通商産業省(現・経済産業省)から輸出貢献企業と認められている[10]。1972年(昭和47年)、工場設備を改善し、公害防止を図った[10]。群馬県は1997年(平成9年)度に上越クリスタル硝子の製品を「群馬県ふるさと伝統工芸品」に指定するとともに[11]、2001年(平成13年)度には5、6人の職人が一組となって臨むガラス宙吹き成形技術を評価し、「ぐんまの優れたものづくり企業」に認定した[5][12]。
1960年代後半あたりから工場脇に直営店を設営。水上温泉郷への観光客が立ち寄るようになり、ドライブイン的な施設へ整えられて行く。これが後の月夜野びーどろパークの前身となった[13](後述)。1990年(平成2年)に美術館を建設し、1994年(平成6年)にテーマパーク化。1997年(平成9年)には月夜野クラフトビール株式会社を設立し、地ビールの醸造を始めた[3]。売上高は1992年(平成4年)3月期で約19億5100万円であった[14]。
しかし、バブル崩壊後は業績が悪化。2007年(平成19年)3月期の時点で債務超過に陥り、2019年コロナウイルス感染症による影響から、2023年3月期の売上高は約3億6000万円であった。群馬県中小企業活性化協議会の支援を受けるも経営再建の道は険しく、2023年10月1日、月夜野クラフトビールとともに事業を停止し[14]、同月27日に前橋地方裁判所より破産手続開始決定を受けた。2社の負債は合計約13億4900万円[7]。
2016年(平成28年)6月現在、上越クリスタル硝子が公開している会社案内による、同社の主要な生産設備は下記の通りである[4]。
1986年(昭和61年)発行の『月夜野町史』による、当時の生産設備は下記の通りである。なお、当時の社員数は160人、年商は13億5,000万円であった[10]。
月夜野びーどろパーク | |
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![]() グラスアート美術館 | |
施設情報 | |
事業主体 | 上越クリスタル硝子[2] |
管理運営 | 上越クリスタル硝子[2] |
面積 | 150坪[10] |
来園者数 | 30万人/年[10] |
開園 | 1990年[2] |
閉園 | 2023年10月1日[14] |
所在地 | 〒379-1305 群馬県利根郡みなかみ町後閑737-1[2][17] |
位置 | 北緯36度41分14.99秒 東経138度59分38.91秒 / 北緯36.6874972度 東経138.9941417度 / 36.6874972; 138.9941417 東経138度59分38.91秒 / 北緯36.6874972度 東経138.9941417度 / 36.6874972; 138.9941417 |
公式サイト | www.vidro-park.jp |
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本社工場では見学設備として月夜野びーどろパークを整備し、ガラス製品の製作過程を一般に公開していた[10][18]。150坪の土地に展示設備(美術館・ギャラリー)や売店を設け、5,000点の製品を取り扱っている[10]。ガラス製品の製作体験も可能で[18]、レストランやカフェも併設されていた[18]。営業時間は9時から16時30分で不定休[18]。見学者は1年間あたり30万人で[10]、その年齢層も10代以下から60代以上と幅広い[18]。訪れた著名人としては1969年(昭和44年)8月、当時の皇太子明仁親王・同妃美智子(後の天皇・皇后)[10] を始め、高松宮宣仁親王、皇太子徳仁親王など[2][19]。
このほか上毛高原駅/後閑駅から無料送迎バス(要予約)を運行していた。