![]() | この項目では、三菱・グランディスについて説明しています。シャリオグランディスについては「三菱・シャリオ」をご覧ください。 |
三菱・グランディス(4代目) NA4W型 | |
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![]() 前期型 (エレガンス外装の国内仕様:2003年5月-2005年5月) | |
![]() 中期型 (2005年5月-2007年7月) | |
![]() 後期型 M (2007年7月-2009年5月) | |
概要 | |
製造国 | ![]() |
販売期間 | 日本: 2003年5月17日 - 2009年5月31日 日本国外: 2003年 - 2012年 |
ボディ | |
乗車定員 | 6/7人 |
ボディタイプ | 5ドアミニバン |
駆動方式 | FF/マルチセレクト4WD |
パワートレイン | |
エンジン | 4G69(MIVEC)2.4L 直4 SOHC16バルブ |
最高出力 | 165PS/6,000rpm |
最大トルク | 22.1kgf·m/4,000rpm |
変速機 | 4速AT |
サスペンション | |
前 | マクファーソンストラット式 |
後 | セミトレーリングアーム式 |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2830mm |
全長 | 4,775-4,780mm |
全幅 | 1,795-1,835mm |
全高 | 1,655-1,685mm |
車両重量 | 1,640-1,770kg |
その他 | |
生産台数 | 11万7751台 |
系譜 | |
先代 | 三菱・シャリオグランディス |
後継 | 三菱・デリカD:5(日本、間接上) |
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グランディス(GRANDIS)は三菱自動車工業がかつて生産・販売していたミニバン型の乗用車である。元となったシャリオから数えると通算4代目となるモデルである。
デザイン開発の総指揮には当時の三菱自動車のデザイン本部長であったオリビエ・ブーレイ(Olivier Boulay)が起用され、日本独特の美をイメージさせる曲線が多く用いられている。イメージカラーは藤の花をイメージしたミディアムパープルメタリックであった。
エンジンはシャリオグランディスと排気量は変わらないものの、同時期の三菱車に搭載されていたGDIエンジンではなく、新開発のMIVECエンジン(4G69型SOHC)を搭載する。また、4WD車ではインパネのセレクタスイッチで「2WDモード(燃費に優れた前輪駆動モード、発進時のみ4WD制御)」/「4WDモード(路面状況や走行条件に合わせて適切に前後輪の駆動力を配分)」/「LOCKモード(悪路走行時や万一のスタック時など低速での走破性に優れたセンターデフロック4WD)」の切り替えを可能とした、シャリオグランディスの走破性を踏襲しつつ、軽量でコンパクトかつ低燃費を両立させた「マルチセレクト4WD」を採用している。環境性能では、日本国内で3列シートを有する3ナンバーサイズのミニバンとしては初めて超-低排出ガス(平成12年基準排出ガス75%削減)認定車種となった。
内装では、3列目座席における床下収納機能が左右で独立化され、自動車では初となるタバコ臭などのニオイを吸着、分解する消臭加工をインテリア天井材に採用(『安心素材インテリア』として全グレード標準装備)。メーカーオプションとしてはグレードを問わず、エクステリアやインテリアのスタイルおよび基調色、乗車定員などを自由に選択できる、コルトで先行採用された「カスタマーフリーチョイス」が設定された。
発売当初は月間3,000台の販売台数を計画していた。広告ではデザインの美しさを前面にアピールしたものの、期待したほど受け入れられず、販売につながらなかった。好みが分かれるスタイリングや競合車種のモデルチェンジ、そして2004年の三菱リコール隠し問題も追い討ちをかけ、販売状況は厳しいものであった。日本向けの生産が終了する2009年春頃には、日本国内においてはステーションワゴン型Lクラスミニバンの市場自体がしぼんでおり、月販わずか30数台という惨憺たる状況であった。
三菱が2003年に発表した、ダイムラー・クライスラーと共同開発した燃料電池自動車は本車種をベースとした。F-Cellの技術を取り入れ、バラード・パワー・システムズ製燃料電池と最高出力65kWのモーターを搭載した。しかし車両重量が2トンに及び、また水素ボンベの関係でサードシートをなくし乗車定員は5人に減少。経済産業省主導による水素燃料電池実証プロジェクト(JHFC)にも参加したが後に撤退した。