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モンス(フランス語: Mons [mɔ̃s]、オランダ語: Bergen [ˈbɛrɣə(n)]、ピカルディ語:Mont)は、ベルギーのワロン地域の都市。旧エノー伯領の首都であり、現在はエノー州の州都となっている。ベルギーに5つある控訴院のうちの1つが設置されている。
首都ブリュッセルから南西に50km、パリから北東に約200km、リールから東に75km、アーヘンから西に約150kmの場所に位置する。市内には欧州自動車道路のE19(アムステルダム - アントウェルペン - ブリュッセル-パリ)とE42(リール - シャルルロワ - リエージュ - フランクフルト・アム・マイン)の交差点がある。
歴史的に重要な建築遺産や文化遺産が多く残っており、2002年からワロン地域の文化首都に指定されている。さらに、2015年に欧州文化首都となることが決定している[1]。
地理
境界
ジュルビーズ、ソワニー、ル・ルー、ラ・ルヴィエール、バンシュ、エスティーヌ、ケヴィー、フラムリー、カレニョン、サン=ギランの各基礎自治体と隣接している[2]。かつての工業地帯(特に炭鉱)であったボリナージュは、町の西と南西に位置していた。
地勢と水圏
エンヌ川と丘の上のモンス市街モンスの起伏に富んだ地形は、エンヌ川の作用による。エンヌ川は町の北方を東から西へ流れ、フランスでエスコー川と合流する[3]。一方、トルーユ川(南北方向)はモンスでエンヌ川と合流する。エンヌ川の谷の北と南では丘と台地が形成されており、それらの標高は50mから115mに達する(最高高度地点は北東に位置するサン=ドニ)[4]。谷間のエンヌ川とニミー=ブラトン=ペロンヌ運河の近くでは、標高は20mまで下がる。
地名の由来
モンスは、もともとはCastri Locus(城のある場所)と呼ばれていた。後に、「城のある山」と呼ばれるようになり、さらにMontへと名前が変わった。現在の名前Monsはラテン語のmons、montis(山)に由来しており、町の起伏に富んだ地形を描写している。
オランダ語では、フランス語のMontagnes(山々)を直訳してBergenと呼ばれる。複数形であるのは、モンスの周囲にはいくつもの丘があるからである。
姉妹都市
出身人物
脚注
外部リンク
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